表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

1話 図書館

 ノーマン・ブランドは5年前に、この国の王立高等学院の教師になった。整った顔に綺麗な濃い金髪。だが彼はいつも寂しげで、何かを考え込んでいた。そして、いつも一人、他の学生や教師と距離を置いて図書館で時間を過ごすのが日課だった。いつも見慣れた本棚。整然と並んだ本。科学、宗教、医学、文学、さまざまな本が並んでいた。薄暗い部屋と静寂。高い天井から差し込む日差しの筋がまるで神からの掲示のような空間。そこに学院の図書館にしては、人を拒絶しているかのような本棚があった。その一画だけは闇と言っていいほど暗く日が差し込まない。その本はどれも埃にまみれていた。その中に1冊、見覚えのある本が置かれていた。「まさか…。」。


 手に取った本の埃を綺麗に払うと、やはりシュビラムによる預言書だった。その中は空白のはずだとわかっていても、本を開いた。次の瞬間、その1ページ目に預言が書かれていた。…、なぜ。鼓動が早くなるのがわかった。そんなことがあるはずがない。きっと誰かがいたずらでこの預言を、まことしやかに書いたのだろうと自分に言い聞かせた。そして、本を元の場所に戻した。だが、彼の脳裏に預言は刻み込まれた。


 導く者は この預言書を手に取り 一人の青年を探す

 清らかな子の想いを拒む 学舎にもたらされる災い

 天の神は 災いを鎮めることを 一人の青年に託す 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ