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リリーフ・オブ・ザ・ライフ  作者: タカハシあん


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第40話 銃

「失礼しました」


 ラウルの横に座り、モンザエモンさんに頭を下げた。


「いえ、体調が戻ったならなによりです」


「ありがとうございます。アルバムは確認しましたか?」


「はい。また見れたことに感謝しかありません。また見れて懐かしかったです」


「他にもあるなら修復しますよ。完全に朽ちてなければ元に戻せますから」


 これ一冊ってわけでもないだろうからな。他にあるなら見てみたいしさ。


「それなのですが、これは修復できますでしょうか? もう百年以上前のものなのですが、風化が激しくて手入れもできなくなっていたのです」


 箱を出され開けてみると、あのデザートイーグルだった。


「かなり錆びてますね」


 銃もさすがに百年以上過ぎると錆びたり朽ちたりするんだな。辛うじて持てそうだが、動かしたらなんか折れそうだ。


 触れないようにして修復魔法を施す。


 イチエモンさんとアルバム修復で魔力は半分を切ったので足りるかなて思ったが、あっさりと修復してしまった。なんでだ? クソ女の力で創り出されたものだからか?


 銃なんて触ったことはないが、まったく知らないってわけでもない。マガジンを外すと、弾が入っていた。怖っ! 弾デカッ!


 スライドを動かして弾が入ってないか確かめる。さすがにオレでもこんなのが当たったらただでは済まないわ。


「モンザエモンさんは、これの使い方知っているの?」


 てか、これだけ完璧なものがあるのに再現したりしてないのか? 田中一族で誰も銃は持ってなかったが。


「いえ、初代様は銃に頼った戦いはするなと、いくつかを残してすべて廃棄させました。マルステク王国ではもう戦いが起こる可能性はかなり低くくなったので」


 そうなんだ。ってことは、かなりマルステク王国は落ち着いているってことなんだろう。平和な時代に生まれてよかった。


「神の御子がいる限り、銃を使う者はまた生まれてくるかもしれませんね。念のため、今ある銃は大事にしておくといいですよ。対抗する術は残しておくべきですからね」


 オレが生きている間には生まれて欲しくないな。オレで勝てる気がしないし。いや、もう生まれていても不思議じゃないか。田中さん一人だけが銃を使えたってわけじゃないんだからな。


「モンザエモンさん、これ、使ってみます? モンザエモンさんなら銃を持った人にも勝てそうですが、銃の特性は知っていたほうがいいですよ。知っていることはなによりの武器となりますからね」


「それはありがたいですが、それは弾がないと使えないのでは?」


「そう大量には創れませんが、数十発なら問題ないでしょう」


 複製魔法で弾を創り出した。やっぱりそんなに魔力が減ってはいない。これなら百発でも二百発でも複製できそうだ。


「町中では使えないので外に出て使ってみますか。町の外に訓練場を造ったので。ラウルさんも見ていたほうがいいよ。銃の知識は絶対に持っていたほうがいいからね。あ、行くならお弁当をお願いします」


 あそこ、お湯を沸かす釜戸くらいしかないんだよね。ケンタウロスの脚なら五分で着いちゃうところだからさ。


「わかりました。すぐに用意させます」


 そんな長時間いるところじゃないが、たぶん、長くいることになる予感がする。オレも魔力を使ったからエネルギー補給しておくとしよう。


 まずは向かえる者だけで向かうことにする。


 モンザエモンさんが連れて来た者たちは武力集団のようで、全員が体格もよく武装しており、射手座の戦士よりガチ感が上だった。


「ここが射手座の戦士たちのための訓練場です」


「陸上トラックですか」


「はい。田中一族のよりは劣りますけどね」


 どんなものか聞いたけど、なかなかよいものを持っているようだ。唯一勝っているのは温水プールがあることだろうか? 地下水が豊富なので汲み上げてんだよ。


「デザートイーグルのマガジンに弾を込めてください」


 マガジンに弾を込めてもらい、デザートイーグルに差してもらってスライドさせて弾を装填してもらう。


「最初はこういう感じで持って、こう構えてください」


 構え方の名前なんて知らないが、デザートイーグルは反動が大きい。しっかり握って、しっかり支えてやらないと危険なことになるだろうよ。


「下半身が人間と違うのでなんとも言えませんが、慣れるまでは腕と握力に頼ってください。他の人は耳を塞いでください」


 うるさいってしか知らないのだから耳を塞いでいたほうがいいだろうよ。モンザエモンさんは、まあ、耐えてください。


「撃つのは任せます」


 オレも耳を塞いでおく。


 ドン! と、腹に響くような音と衝撃が伝わってきた。怖っ!


 モンザエモンさんも音と衝撃に驚いたものの、武門を司どっているだけはある。すぐに冷静さを取り戻して、二発三発と撃って行った。


 全弾撃つとスライドが後退したままになった。


「どうでした?」


「……ひ、響きました……」


 体に、ってより心に響いたみたいだ。興奮しているよ。


「魔力をいただけるなら弾はいくらでも創りますし、デザートイーグルを強化させますよ」


「お、お願い致します」


 ふふ。これで魔力をもらえる環境はできたぜ。

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