花たちのヴィラン ~花たちの狂詩曲~
「紫陽花愛しているよ」その一言を私は聞いた直後彼女が倒れていった
目次
・姉妹との死闘
・出会い
・異国への船出
・桜乱とスノードロップ
・パイモンとロノウェ
・鎮魂曲
姉妹との死闘
私の目の前には大量の樹液が流れている。そしてカーネーションが目の前で倒れている。私はそんな現状を見て発狂してしまい、気がつくと荒廃した研究所の前におり、やがて今いたる。空間が私を閉じ込める策だったということに気付かされた
「そんな、カーネーション」
私は全力で後悔していたが時すでに遅し、目の前には六花そして青薔薇の二人がいるのだが、私が二人を見た直後六花が自殺を測っていたのである。私は青薔薇を連れてこの場をさり事情を聞くことにした。
「どうして六花さんは自殺なんか測っているの?」
私がそう青薔薇に聞いたとき彼女は笑いながら答えた
「なぜって、彼はカスミソウを殺めたと思っていたら自分だったというオチだよ、なにせ痛覚共有
なんて意味のわからないものを作ったせいで身を滅ぼしたらしいけどね」
全くもって話が頭の中に入って来ないのだが一つだけわかることがある、それは今の一瞬で2名が犠牲になっているということである。私はすかさずロノウェに聞いた
「ロノウェ、パイモン様呼べない?」
だがロノウェは出てこない。何度も何度も彼の名前を呼んだが出てこないのである、私は仕方なくグリモワールを使いロノウェを召喚することにした
「なんだ、頼むから今は呼ばないでくれ、パイモン様なら今召喚準備してるから」
私は一瞬なぜパイモンという悪魔をしっているのかなぞであったのだが、このグリモワールは前任の使用者の記憶とリンク可能だから使ってみたのである
「まさか、前任の使用者って、カーネーション?」
私はそんなありえないような夢物語を肌で感じながら一秒を過ごしている。あまりにもこの無謀な時間の減りようから初めて生きているだけ無駄なのだなと私は自覚してしまった。
そのようなことを考えていると目の前に謎の姉妹が出てきたのであった。その姉妹は私のことを見つけた瞬間に何事もなく私のそばに来てこう告げてきた
「ねえねえ!お姉さん!勝負しよう!あなたが勝ったら夢幻迷宮にいたカーネーションを復活させてあげるよ!ただし負けたらあなたのグリモワールをもらうね!」
そう姉妹は告げて来たが私はその勝負に乗ってしまった。今となれば後悔しかないのだが、模擬戦と考えれば何事も簡単なのである、そしてパイモン様ももうじき到着すると考えれば私に勝算があるのである。
「いいよ、その代わり二人がかりなのなら、私も悪魔を使っていいのよね?」
私はそう言いグリモワールを展開し私は本からロノウェを召喚し姉妹に立ち向かうのであった。何事も経験だと思っていた自分であったが、浅はかであった。
「さあ!始めるよ!まずはこれ!いくよ!カルミアの花の底力!」
姉妹はそう告げた直後研究所からカルミアの花を一輪摘んできて私達に一言魔法を放ってきたっその直後ロノウェ姉妹の攻撃をかばってくれた気がした
「新装:神之轍」
そう言って私達は謎の光に包まれ気づけば私の周りには何もなくただ平野に私が倒れているだけ、魔導書も青薔薇もいない。私は負けたのだ、謎の姉妹に負けすべてを取られてしまったのである
「ざんねんだね、まさかこんな簡単な技にやられるとは、今の”魔女”もこんなものか」
姉妹はさり際にそう言いグリモワールを持ってどこかに飛んでいった。その後私の目の前には一人の女性が立っており私に手を取ってきた。
「あんな攻撃に負けるなんてほんとにあなたは情けないわね」
そう言われ私は何も言い返せなくすべてを奪われてしまった私はただ発狂してまた昔に逆戻りになったことを自覚しこの上ない絶望感に再び襲われるのであった。
「この絶望感、あなたもしかして****の生まれ変わりかい?懐かしいねこんな力を受け取
るなんて、あなた私が誰かわかるかい?」
そういい女性は名をパイモンと名乗り私は契約書も紛失しているため誰とも契約ができないそう思っていたのだがパイモンが私の手の甲をとり契約を始めたのである
「ロノウェが消えた今、私が代理を務めるわよろしくお願いするわ」
そういい彼女は私に今の世界情勢を教えてくれたのである。あまりにも混沌としており、このままでは世界が消えてしまう私はそう思いパイモンに告げた
「このままだと世界が消えてしまうのではないの?どうにかしたいのだけど」
私は無謀にもパイモンに質問したのだが予想外な返答に私は言い返すこともなくその願いを叶え得ることにするのであった。
「世界滅亡を阻止する方法?カーネーションを失った今何もできないわよ。」
私はなぜ彼女が必要なのかわからなかったが疑問であったが一つだけわかることがあった。彼女は今の世に必要であった。それだけである
「まずはじめにカーネーションを守れなかった私にも責任はあるわ、でも彼女を失った今私達は何もできずして滅亡を待つしかないのよ。今の世にカルミアがいれば」
パイモンはそう言いながら私を見て一言告げるのであった
「とりあえず、この島をでて桜乱を追いましょうそこからじゃないと話になりません」
彼女はそう言い私達は近くの村に向かうことにした。これから彼女との旅が始まると考えると私は緊張感とともに本を持ってないのが違和感であったが引き返している暇はない。早く桜乱を止め
ないとそう心に誓い私達は研究所を後にした。
〜姉妹との死闘 完 〜
〜 章間 穢土転生 〜
私は今どうしてこの転生門の前にいるのかわからないが、一つだけわかる私は今からこの皆からの期待を背に桜乱と戦わなければならない、それだけが私にしかわからなかった、その後目の前には天之御中主がおり彼はそっと私の背を押しくれた気がした。私の能力は何かはわからないし、どんな容姿になるのかもわからない。
目が覚めるとそこには謎の人間が二人、その両親は私のことをカーネーションと名付けた。私は楽しい人生を送っていたのだが。大切な人のために私は命をたったと思った。
「ここは?」
目の前には天之御中主がおり私にそっと一言告げてきた
「お前はまだ、ここにいる存在じゃないんだ」
そういわれ私は目が覚めるととある村に新しい生を受けたのである。
私の名前は新しくハイビスカスとなりその名を最愛の子に聞かせるために私は毎日彼女がこの村に来るのを今か今かと待ち望んでいる
「いつになったら来るの?紫陽花?私はここだよ」
そういい彼女は3回目の転生であることに気づかずに生きている。
〜穢土転生 完 〜
〜出会い〜
私とパイモンは何事もなく近くにある村を目指して旅をしている。いわゆる放浪者である。そんなことを思いながらも私達は近くにある村にたどり着いたのである。その頃には携帯食料も底をつきこのままでは餓死してしまう。私達はすがる思いでこの村の住民に食料を分け与えてもらうことにした
「すいません、食料をいただけませんか」
パイモンが相手にそう言うと相手は今の状況を伝え世界的に食料危機であることを私に話した。こうなってしまっては埒が明かない。私達は近くの釣り堀に釣りをしに行くことにした
この場所は昔からとある言い伝えがあり私はそれが本当かを確かめに来たのが本音であったりもしたが半信半疑のまま私はここに来た
「どうしてここに来たかったのだ?」
「ここって生まれ変わりの湖って言われててね昔の人はここから生まれたらしいから少しの間言い伝えとして語り継がれてるんだってさ」
私はパイモンにそう言って彼女と二人で長い時間釣りを楽しんだ。他にも私は少し邪な考えがあった。
もうそろそろ日没だ、村に帰り宿を探そう。私達は宿を探すために戻ることにした、道中見覚えのあるような少女がいた気がしたのが気のせいだろう。私達は宿で一泊することにした日が明けわたしたちはこの村をでて船に乗り異国へ向かうのであるが、一人の少女が私達のそばにやってきたのだ
「もしかして、紫陽花さんですか?」
少女に私達の名前を伝えてこともないのに少女は私を知っていた。なぜかと思ったが私にはすぐにわかってしまったのである
「もしかしてカーネーション?」
「え?カーネーションって誰?私はハイビスカスだよ」
人違いだった。私にはカーネーションそっくりに見えてしまいとても失礼なことをしてしまった。
「それでさ、私も旅に連れて行ってよ」
少女はそういい身支度ができているカバンを揺らし私達を港まで案内してくれるという、前回の姉妹の件もあるので半信半疑であったがパイモンに信じるよういわれ二人でハイビスカスの後をついていくことにした。
私達は港町につき操舵手からはもう少しの間船を出すことができないと言われてしまい理由を聞くと、近くにクラーケンが出ているとの話であり討伐隊がさきほど向かったとのことだこのまま行けば2日後には出航できることであった。
待っている間、パイモンと昔の話で盛り上がっている。相変わらずハイビスカスという子は不思議で、なぜ私の後をついてくるのか謎でしょうがない、なぜかカーネーションの妹みたいな感じがする。
「もう少しで出航だよね、皆と旅するのが楽しみだなぁ」
ハイビスカスはそういって私の後ろをついてくる。
2日たち私達はついに桜乱を追うべく船を出してもらい。新たな大陸を目指すのであった。
「海風が気持ちー」
パイモンは船の安全策を乗り越えて私に言ってくる。
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「スノー今どうなっている」
とある無線からの会話である。その会話はトランシーバーで行われており会話方法がスパイみたいな形で行われていた
「紫陽花が私達を追うために船でこちらの大陸を目指して進行中だわ、バレないように任務を続行します。許可をください」
スノーと呼ばれる彼女はどこかの上層部に連絡を取っているようだった
「構わん、許可する」
上層部はそういいスノーに任務の続行を許可した
「紫陽花、あなたは必ず私が始末する」
スノーはそういい紫陽花への復讐心に燃えていた
〜 出会い 完 〜
〜章間 偉人たちの今 〜
今となっては伝説に等しい偉人の方々だが、昔は私達のように毎日を過ごしていたのだという。その偉人でも今回は一人に焦点を当てて話そう。
「このままでは皆に遅れてしまう」
彼の名は佐々木小次郎家の有名な岩流という独自の流派を使っている剣豪の一人である。彼は巌流島の決戦にそなえ日々鍛錬しているのだという。皆は少しは思ったことはないだろうか。もし彼がこの開戦が起きているこの世界に復活したらどうなるか。
「一体ここはどこだ」
彼はそう言い私はそっと彼に一言添えた
「私があなたの主であるスノードロップである、あなたをこの現世に復活させたの」
彼女はそういい彼に一つ命じた
「パイモンを始末しなさい」
その一言の後、彼は飛ぶようにスノードロップの前から姿を消した。
〜偉人たちの今 完 〜
〜異国への船出〜
「わぁ!すごい景色!見て!パイモン様!」
私は生まれてはじめての乗船であり、何事においても初挑戦となる彼女にとって異国へ向かうことはやはりワクワクが止まらないのだろう。目に見えてわかってしまう
「お前がパイモンとやらか、お初にお目にかかるぜ、俺は小次郎手短に話そう。お前には死ん
でもらう」
小次郎はそういい、パイモンの背後をとり意図も簡単に刺すことに成功してしまった。
「あ、体が!」
パイモンはそういい目の前から姿を消してしまった。これからの度は紫陽花とハイビスカスの二人でのたびになることを彼女たちはまだ知らない。
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「ここが港ね!そう言えばこの町の名前はなんていうの?」
紫陽花がとっさに質問してきた、私もしらないので近隣の住民に聞いてみることにした
「ここの町の名前?そりゃ、”果て”だよ」
言っている意味がわからないのだが彼女は続けてこういった
「そう言えば紫陽花でしょ?待っていたよ。私の名前はアネモネ、パイモンさんに頼まれてこれから先あなたのそばに仕える身です」
彼女はそういい私達の旅についてくるようだった、他にも理由がありそうだがひとまずこの街を案内してもらうために、ともに行動することにした。
(ようやく紫陽花と合流できたわ、一人邪魔がいるのが少し予想外ね、紫陽花は私のものだから、絶対に邪魔させないわ)
(もう!そんな目で私を見ないで!もっと”好き”になってしまうじゃない!あなたのすべての仕
草!すべてが”好き”なのにもっと好きになるじゃない!)
(あの子に傷を付ける人は許さない!私の愛人にそんなことはさせない。)
彼女たちの心は決して読めるものではない。これから先何があろうと彼女たちは絶対に。
そうこうしている間にアネモネから、この街について一通り教えてもらった。
「結局、この街は既に軍の管轄下に置かれているということね」
私はどうにかして仲間を救わないといけない、カーネーションもそうだ、絶対にどこかで生きている。私はそう信じる。
「はぁい、はじめましてみっなさーん!」
そう一言告げると男が軽く自己紹介してきた
「私の名前を知りたいんでしょー?そうねぇあなた方みたいな感じで行くと”ハマナス”でいいかしらねぇ、色んな所を旅しているから名前が沢山あるのよ」
男はそういい、私達にとっては悲報が告げられた
「あなた方に2つ教えまーす」
「まず1つ目ー、パイモン様を始末しましたー!」
「続いて2つ目ー、あなた方には死んでもらいまーす!」
男は愉快そうに言い、気づけば戦闘状態に陥ってはいたのだが、パイモンがいないのが私達にとっては圧倒的に不利であった。
私達は戦闘を続けたのだが、結局白旗を上げ男の後をついていくことにした。
「君たちには死んでもらおうかと思ったけど!少しここで生活してもらうよー?」
男はそういい私達の牢を閉じた。
「もしかして、”あの村”の生き残りですか」
となりの牢から声が聞こえた、奇しくも知っている地名なので反応してしまった。
「もしかして生き残り」
私がそう返すと隣から声がした
「私はスノードロップあなたの村では秘書をしていました」
異国への船出 完
私達は軍との戦闘に破れた後にどうなってしまうのかと考えただけで恐ろしい、そんな空気が牢の空気で蔓延っているときにスノードロップが一言添えてきた。
「あなた方は不運です、このまま私と同じように処刑されるのではないでしょうか」
やはりそういう展開になるのか、少しメタ的な発言になりそうである、私は他の小説の王道展開で
ある(え!嘘でしょ!)などと言ってみたいがそんな勇気はない、なぜなら私は小説でも、アニメの
主人公でもないただの一般市民だからだ。
「お話中失礼しまーす!桜乱様からのご要望でー!この中から!一人を!なんと!選んで!
処刑されることによって!皆さまを!開放することを!約束いたします!」
そうハマナスは言ってきたが私には少し謎な点がある。つまりこのルールには穴がある。私がそ
う踏んでいることがバレないように彼の話を聞かないといけない。
「つまり、私達がこの中から一人選んで処刑させればいいと」
「少し、考える時間をください」
私は一つの希望を抱くことにし、ハマナスに告げた。そうすると彼も軽く承諾し240分くれるとのこ
とだった。
「私の計算が正しければ、今からでも全員を救える方法がある」
「彼女たちを、ロノウェとパイモンを復活させて始末しましょう」
なぜ私が思ったかというと。現に腕の契約の印が消えてないのが正しいのと、これを使えばいつ
でも彼らを復活できるということ。しかし私にはパイモンの印字がロノウェに関してはほぼ手がか
りがない、そういった点を今から解決する」
「今から、儀式を行いましょう」
私はそう告げた。
この後私達は最大の抜け道を知ることになるのは想定外であった。
儀式をする上で大切なものは次の2つである、はじめに会いたいと思った人物を深く連想しなけ
ればいけない。2つ目に失敗したら儀式を行った者と召喚に応じて出てきた者の記憶が全て消え
てしまうということだ。
「私がこの式を執り行います」
私は多少の恐怖もあったが抜け道もある、それは記憶のバックアップである、先にパイモンを召
喚して彼女に私の記憶を動悸させることによって仮に記憶があなくなっても彼女が記憶を所持し
ているため消えないという算段だ。
「まず、この甲を上に掲げて」
大きな爆発音とともにパイモンが目の前に現れた。それだけかと思ったがもう”一人”悪魔がいる
ことに私は気づいた。
「え!ロノウェ!生きてたの!?」
私は、ありえない!と大声を上げてしまいそうになったが彼が事細かに説明してくれた
「悪魔ってのはな、時間が経てば復活するんだよ。仮にも捕まっていたとしても主人が手の甲を
掲げることにいよってその場所にワープするってこと」
「ていうか、俺を死んだことにするな!連れ去られたあと大変だったんだぞ、愛から逃げるのも
大変だったしよぉ」
何はともあれ彼らがここに来てくれたら簡単だ。私は軽く彼らに話をした
「つまりあれか?俺に死ねってか?」
「だまれロノウェ、主人が決めたことだ従おう」
そうこう話をしていると上から足音が聞こえてきた。
「やあスノー、久々だね」
「さくちゃん。こんなことはもうやめようよ!」
目の前にいたのは桜乱であった。私は怒りがこみ上げてくるのを我慢した。
「おや、そこにいるのは”アネモネ”と”紫陽花”じゃないか久々だねぇ」
彼女はそう言いながら私の話を遮り彼女はとんでもない発言をした。
「なあ、私を処刑するってのはどうだい?」
私達は一瞬彼女が何を言っているのかわからなかったが、スノードロップが続けて言った。
「なんでさくちゃんが死なないといけないの!私にとっては今も大切な人だよ!」
「スノー、申し訳ないけど私は多くの人の命を奪ってしまったんだ。背に腹は変えられないよ。ゴ
メンなスノー」
彼女はそういい私達の前から去っていった。その15分後ハマナスがおりてきて私達の牢を開け
た。それとともに桜乱の悲報も告げられた。
スノードロップと桜乱 完