花の巡りに
大切なものがどうでもいいものになる
重要だったことが面倒くさいことに変わる
どれだけ失えば
私は私でなくなるのだろう?
足を踏みしめて留まっているつもりでも
地滑りは防ぎようがない
崩れゆくものは自信
壊れるのは心
中身の衰えは
どれだけ外に響いているのか
それに合わせて
他者は背を向けるのか
私の中の花が散る
この季節のこの日の彩りは
二度と戻らない
来年の梅、来年の桜、来年の藤
私は愛でることができるのだろうか?
外は百花繚乱の薫風
その中に立ち視線を浴びる
勇気はもう見つけられない