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星よ永遠に  作者: えあてぃー
9/12

星よ永遠に9話

「あぁぁぁー!!!マーマ!マーマァ!うっっひぐっ。」泣き叫ぶ恋を抱きながら、家へと走って向かう。「ごめんね!ごめんね恋!怖かったね。もう大丈夫だからねー!」必死にあやすが恋はずっと泣いている。私、バカだ。一瞬でも恋から目を離すなんて。母親失格だ。


家に着いて、お義母さまから凛を預かって、恋を落ち着かせるためにバナナケーキを作る。「材料はっと。」まずは棚からホットケーキミックスを取り出す。そして牛乳と卵1つ、全てをボールに入れて混ぜる。バナナ1本を輪切りにし、5ミリ幅ぐらいで切る。サラダ油をフライパンに引いて生地を流し入れ中火で焼く。表面に気泡ができたらバナナを並べてひっくり返す。くっつかないようにゆすって、火が通ったら完成。とても簡単におやつができた。あとは味見をして「ん!美味しい!」

食べやすいように小さく切って恋用の小さいお皿に移す。


「ほぉら、恋、バナナケーキだよー!美味しいよー!くまさんと一緒に食べよ!」「うっ!!」そう言い、恋は手で持って美味しそうに食べる。

良かった、機嫌なおったよー。

「おぎゃー、おぎゃー!」今度は凛が泣き出した。「はぁい。ママはここだよー!オムツかな?お乳かな?」おしりの方を触ると少し濡れてたので「オムツだねー、ちょっと待ってねー、」オムツは隣の部屋に置いてあって、お義母さまも出かけているので2人を残して隣の部屋に行かないといけない。恋を見ると美味しそうに食べていたので「大丈夫そうだね。」オムツを取りに行った。だけどこの時の私は甘かったのだと後に思い知らされる。


「はぁい、凛おまたせ!オムツ変えよ、う、ね?...」「あれ?凛?恋?」部屋を見渡しても2人ともいない。凛は歩けないはずだし、恋もよちよち歩きしかできないからこの数秒で部屋からいなくなるのはおかしい。そして私は遅くも気づいたことがある。窓を開けた覚えはないのに、風が吹いて来ている。「まさか、」おそるおそるカーテンをめくる。「!?」

窓が割られていた。「凛!?恋!?」「ただいまー、美羽さん、焼き芋買ってきたの、一緒に食べま、、、どうしたの?」お義母さまが帰ってきた。「お義母さま、2人が、攫われました、、、ど、どうしたら、」泣きながら義母に言う。「攫われたって、どういうこと?」義母は冷静に私から話を聞いてくれた。「そう。とりあえずは警察に行きましょうか。犯人に心当たりは、、ってあるわよねぇ。あの方達よね、おそらく。」「はい、今日も公園で会いました。向こうは私の顔を覚えてなかったみたいですけど、私は覚えてます。だってあの人は、」「その話は後にして、警察行くわよ!しっかりなさい!あなたはあの子達の母親なんだから!」義母はしっかりと私の目を見て話してくれた。「分かりました。」

急いで支度をして家を出たのだった。

凛、恋、ママが絶対迎えに行くからね!

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