星よ永遠に8話
「ひっっ!」「こんなとこで子供を誘拐しようだなんて、お前相当バカなんだな?」「内臓売られたくなきゃ私の子供を返しな!!」「は、はいぃぃ!」私のあまりの迫力で、男は恋を私に返して、走って逃げようとした。だが、「てめぇ、何逃げようとしてんだ?あ?てめぇはこれからブタ箱に入るんだよ!良かったなぁ?内臓売られなくて。」「ひぃぃぃっ!!!す、すみませんでしたー!!」私は男の首を持ったまま110番した。数分後、警察が来て男はそのまま逮捕されたのだった。
その間、恋は大泣きしていた。それはそうだ。誘拐されかけたのだから。「ありがとうね、晴人くん、恋のこと守ろうとしてくれて。」「皆さんも、ご迷惑おかけして、申し訳ありませんでした。もう、皆さんのことは巻き込みませんから。」頭を下げて公園を出ようとした。「れんちゃん!まだ遊ぼうよ!お城途中なんだよ?遊ぼ!」「ごめんね、晴人くん、これ以上一緒にいたらまた危ない目にあっちゃうんだ。だから、」「そんなの気にしなくていいのよ!」「え?」「さっきのあなた、かっこよかったわ!何か習っていたのなら、私たちにも教えてちょうだい!私たち、ママ友なんだから。」ニコッとしながら言ってくれた。「い、いいんですか?」「ダメな理由、ないでしょ?良いに決まってるわ。それにあなたの話、まだまだ聞きたいことが山積みよ?」ここまで言ってくれる人、中々いないよね。みんな、優しいな。「ありがとう、ございます!改めてこれからよろしくお願いします!」「えぇ、よろしくね!あ、私は晴人の母で金山友美よ、よろしくね。」「私は姫璃の母で白崎しのぶ、娘共々、よろしくね!」「私はー」たくさんの人が自己紹介してくれた。本当に嬉しい。「ねぇ、美羽ちゃんって、黒崎グループと何か関係あるの?」「、、、」「あ、言いたくないなら、」「黒崎グループは、母の実家です。代々家を継いでますが、私の母は継がなかったんです。その母も今はもういませんが。」「そ、そう、ね、こんなこと聞いていいか分からないけど、あの事件って、結局どうなったの?」それは、私たち黒崎グループの人間にしか教えられない事なので言うことはできない。だけど、これだけは言える。「その事については何も言えませんが、一言言うなら、、、『あんなクソッタレ1家の事なんてどうでもいい』でしょうかね!すいませんが、そろそろ家に帰ります!」恋を抱いて帰ろうとすると、「あ、待って美羽ちゃん!連絡先交換しない?」なんともママ友らしい話だ。「もちろんです!しましょう!」連絡先を交換して公園を後にしたのだった。