星よ永遠に2話
「そういえば京子から連絡来てるかな?」スマホのメッセージを見る。「あ、来てた来てた。」そこには今日1歳になった娘、恋の写真もあった。「ふふっ。可愛い寝顔。あーはやく会いたいなぁ。」「黒崎さーん、夕飯食べれますかー?」さっきとは別の看護師さんが来た。「あ、はい!食べれます!」「分かりましたー。ではお持ちしますねー。」
ー数分後ー
部屋に食事が届けられた。今日のメニューはお祝い御膳というものらしい。本当に美味しそうだ。
食欲は普通にあったので、すんなり食べれた。
そしてその日の夜。
うーん、なんか胸が張るなぁ。ナースコールを鳴らした。「どうしましたー?」「なんかちょっと胸が張って痛いんですけど。」「なるほどー!少々お待ちくださいねー!」
ー数分後ー
凛が助産師さんと一緒に来た。「黒崎さん、この子に母乳あげてみましょうか。」なるほど、なんか感じたことある感覚だったけど、母乳が出そうなのか。恋の母乳は少し前に終わっていたけど、また出るようになったのか。
私は凛に母乳を飲ませる。「さすがですねー、黒崎さん!やっぱり2人目だと結構上手いですね!」「そうですか?ありがとうございます。」あげていると、結構眠くなってきた。
凛も上手に飲んでくれる。「凛、上手だね!やっぱりうちの子は天才だね!」なんとも親バカな感想だった。看護師さんも笑ってくれた。
飲み終えると、凛はまた寝た。「今日はこのまま預かりますから、ゆっくり寝てください、あ、また胸が張ってきたらナースコールしてくださいね!ではおやすみなさい!」助産師さん達は出ていったのだった。
「よぉし!寝るぞー!!」
ー翌日ー
結構寝れて、疲れも少しはとれた。さっき主治医の先生が来て、退院はこのまま何にもなければ明後日だそうだ。新生児指導は、恋の時にやってもらったのを覚えているので、今回はなし。
「今日から同室かー!」
コンコン、「失礼しますー。凛くんお連れしました〜。」「あ、はい!」「ほぉら、ママだよー!」凛を抱っこする。「ではこのままお願いしますねー!何かあったらすぐナースコール押してください、それと、キツイなと思ったらそれもすぐナースコール押してくださいね!ではでは。」
看護師さんはコット(新生児用のキャリーベッド)を置いて部屋を出た。
「今日もパパ来るからねー!楽しみだねー!」
またドアが音を立てて開いた。「よっ!昨日よりは回復した?」旦那だった。「ほぉら、お父さんだぞ〜!」真っ先に抱っこをしていた。「全然楽になったよ。母乳もあげれたし、今日から同室。退院は明後日だってさ。」「そうか、もうすぐ恋とご対面か、楽しみだな。」旦那は凛をコットに寝かせる。「それより家、大丈夫だよね?ちゃんと綺麗にしてるよね?」私が睨みをきかせると旦那は「だ、大丈夫です、多分、」いきなり敬語になったし何より、『多分』って、これは絶対嘘だ。「本当に?本当の本当に大丈夫なの?」もう1回、微笑みながら聞く。「、、、。じゃな、で、す」「聞こえない!!!」「はいぃー!!大丈夫ないです!!」「はぁぁ!、もう、入院前にあれだけ家事を教えたのに!もうぅ!私が帰ったらすぐ掃除だよ!」「はい、すみません!」「たっくもう!!ほんとせわが焼けるなぁ!」「すいません、でもそんなに怒ることはないんじゃ?」「なんか言ったぁ?」「何でもないです!申し訳ありませんでしたーー!!」旦那は土下座しながら謝ってきたのだった。