星よ永遠に11話
「真相を聞きたいか?」私はひどく動揺する。だって、ずっと事故だって聞かされて育ってきた。それをこの人たちが仕組んだって?どうして?「分かりました。家に上がらせてください。」「いいだろう。...おう、お前!」祖父は若い女性に声をかける。「居間に通すから、人数分の茶と菓子を用意せい。」「かしこまりました。」「連れの連中も共に来るといい、事情は分かっているみたいやからな。」そうして私たちは居間に通された。座るとお茶とお菓子が出された。「凛達は無事ですよね?何もしてませんよね?」「泣き疲れて寝ておる。」「そうですか。顔を見たいのですが。」「話が終わったら見せてやろう。会えるのは最後じゃからな。それぐらいはさせてやろう。」「最後じゃありません。絶対に連れて帰ります。」怒りを堪えて話を聞く準備を整えた。類もお義母さまもお義父さまも玲子も部下の方も一緒に聞く。「まぁよいわ。」そう言い、祖父は話し始める。「お前の母親、つまりワシの娘がどこぞの男と駆け落ちした話は聞いておるか?」「少しだけ。」「そうか。その相手はお前の父親。そしてそいつは黒崎グループの縁遠い親戚の子供やった。」「だから探しやすかったんじゃ。まぁ出て行った娘のことなんかどうでもええから、それ以上のことはしなかったんじゃ。もう娘でも何でもなかったからな。国からの命令なんか無かったら忘れてたぐらいじゃ。」「じゃが国からこんな命令が出たんじゃ。お前の両親を殺せとな。」「どうして国はそんな命令を?」「お前の母親の職業は聞いとるか?」「いえ。」「そうか。あやつはな、法務大臣やったんじゃ。この国の。」え、そんな話、聞いたことない、でも国の人間なのにどうして国はそんなことを?「どうして、という顔じゃな。あやつは死刑制度を撤廃するような案を出したんじゃ。」「死刑制度...」「そうじゃ。そういうことをするより更生させるような制度を作った方がいいと、そう言ったんじゃ。」「国にって、具体的には誰に言ったんですか?」「今の総理大臣じゃ。」え、?総理大臣に?「今の総理大臣って、若草正ですよね?」「そうじゃ。当時はこの国の官房長官だったんじゃ。」若草正、ニュースとかを見ている限りはとても良い印象の方だ。国民に寄り添った政治をしている。「でもなぜそれが殺される原因に?」「死刑制度撤廃には賛否両論じゃった。じゃがそれが可決されたら、お前の母親が総理大臣になる確率が高くなるからじゃ。若草正は元々総理大臣を狙っていたんじゃ。じゃから焦ったのじゃろう。それで考えが狂った若草は...ワシらに目をつけた。」「裏世界ナンバーワンの殺し屋グループ、黒崎グループに。」




