星よ永遠に1話
「頑張って!お母さん!あと少しで赤ちゃんの頭出てくるからね〜!」「頑張れ!美羽!」「うぅぅぅぅぅん!!!!」「あぁぁぁぁ!痛い!痛いよ!!」「俺がここにいるから、あと少し、なんとか頑張ってくれ!」「お母さん!最後!最後にもう一回だけいきんで!!」「うぅぅぅぅぅ!!あぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!」「おぎゃあ!!おぎゃあ!!」「はぁい、お母さんおめでとう!元気な、男の子!」「ありがとう!ありがとう!よく頑張ったな、美羽!」「はぁい、お母さん抱いてあげて〜!」「かわいいね、私たちの星、」「あぁ、そうだな。」「はぁい、写真撮りますよ〜」パシャッ
私の名前は黒崎美羽、18歳。そして今泣いているこの人は旦那の類、19歳。私たち、若いですがなんと今は二人の子供の親です。もう出産で疲れまくってるので、今は挨拶はこのくらいにしておきますね。
写真を撮ったあと、赤ちゃんは色々検査したりするため、1度別室に連れていかれました。また後でくるんだって。
「本当に頑張ったな!美羽!ありがとう!」「こっちこそ、立ち会いしてくれてありがとう!結構助かったんだよ?」ベッドで横になりながら旦那と話す。「そうか、力になれたのならよかったよ。うぅっ。」「もぉ〜!まだ泣いてるの?ほんと涙脆いなぁ。」そう言う私も、ほんの少しだけ、泣いているかもしれない。ほんとに少しだけね。「しょうがないだろぉー!」「これから4人になるんだから、今まで以上頑張ろうね!」「あぁ!」そんな会話をしていたら、病室のドアが音を立てて開いた。そこには、さっき産まれた、私たちの赤ちゃんが看護師さんと一緒に入ってきた。「はぁい。パパとママでちゅよー。」そう言われ、抱っこする。スゥーーーーッと、赤ちゃんのにおいを嗅ぐ。「赤ちゃんってほんといいにおいするよね〜!上の子もそうだったもん。ね?あなた?」「あぁ、確かにそうだったな。」「あら〜!あらあらまぁまぁ」女性と男性が入ってきた。この人達は、「無事に産まれたのねぇ!」「はい!抱っこしてあげてください、お義母さま、お義父さま!」そう、私の義両親だ。「はぁい、ばぁばでしゅよ〜!」「まぁ〜!かわいいわぁ!息子の産まれた時にそっくり!ほら、あなたも抱っこしなさいよ〜!」義母は義父に赤ちゃんを預ける。「じぃじだぞ〜!大きくなるんだぞ!」2人ともニコニコ、というかデレデレしながら赤ちゃんを抱く。「そういえば恋ちゃんは?どこに預けたの?」「友人ですよ!」「そうなの、ママに会いたがっているでしょうね。ごめんなさいね、遊ぶことはできるんだけど、腰とか足が悪くてねぇ。」「全然大丈夫ですよ!気にしないでください!友人も子供のお世話には慣れてますから。」「そうだよ、2人とも立ってないで座れよ、ほらここ、空いてるから。」「いや、長居したら悪いからもう帰るよ。美羽ちゃん、出産直後なんだからちゃんと休むんだよ。また会いに来るよ。それじゃあね。」「あ、はい!」2人は病室を出ていった。「あ、ねぇ、スマホ取ってくれる??」「?あぁはいよ。」旦那からスマホを受け取る。「こっちにも写真残したくてね。」「はぁい。撮るよ〜!」パシャッ!本当にかわいい写真が撮れたと思う。「そろそろ赤ちゃん新生児室に移しますねー。」「あぁ!はい!またね〜!」赤ちゃんと看護師さんも部屋を出た。
「あの子の名前、結局どうする?」「んー、やっぱ私は凛がいいなぁ。」「じゃあそうするか、あの子への最初のプレゼントだな。」「うん!そうだね!!」「じゃあもう夕方だし、恋を迎えに行ってそのまま帰るよ。じゃあな!」「あ、うん!気をつけてね!!」旦那も帰って私は1人になった。