底辺高校から、採用選考? ②
後に香子が入団する実業団も
候補に挙がったが
先に声を掛けた今の企業の
最終面接の真っ只中だ
個人面接で、三人の役員を前に
「ハッキリ言わせて貰うと
ウチも不景気でリストラの真っ最中だ!」
口を開いた役員の
いきなりの先制攻撃から
「具体的には、即戦力が欲しい
学校の勉強が出来るなど
ほとんど意味が無いと考えてる」
( ー`дー´)キリッ
「営業にチカラを入れてるが
優秀な社員ほど、引き抜きや
自ら転職などで、手薄な現状だ」
更に続ける
「知ってるだろうが
君の通う高校からの採用は
今まで無かった」
言い難い事をハッキリ言ってくるが
逆に、相手の本気度を感じる
「何とか現状打破をと考えてた際に、
先の女子駅伝大会で奮闘する君たちの活躍を
多くの社員、役員らが、観ていた」
だが、洋子は
駅伝要員には選ばれてたが
就職活動に有利なように
他のサブ要員に走るのを譲っていた
タイム的にも度胸でも
洋子が適任かと思われたが
洋子自身が当日、体調不良を訴え辞退した
「でも私は、駅伝を走ってません」
洋子は正直に答えた
「それは知っている」
役員は、当然のように返して来た
実は香子やテニコにも
採用入社を既に打診していた
だが、テニコは大学進学、
香子は実業団に採用内定済だった
その二人から
自分は行けないが
是非採用選考にと
薦められたのが洋子だった
寄せ集めの駅伝要員の中
度重なる不協和音の中
互いの言い分など
波風立たないように調整してくれたのが
今、役員の最終面接を受けている洋子だ
「君のような人間を求めている
是非、君のチカラを貸して欲しい!」
いつしか洋子の瞳から
涙が溢れていた
役員らも同様だった
「これから辛い苦しい事もたくさんあるだろう
だが、今の涙を思い返して頑張って欲しい!」
円満に最終面接を終え
洋子は底辺高校初の有名グループ企業の一員となる
のちに本社転勤となり
女性初の役員になるのは
また別の話
■参考
YouTube
Fラン大生就職物語




