郊外の療養病院の片隅で
「アッハッハ!」
四人相い部屋の病室の一角で、初老男性の渇いた軽い笑い声が響く
通いで見舞いに来ていた娘の、学校での失態を聞いた感想でもある
笑い声の主は
市民マラソン大会のゴール前で転んで、骨折入院していた初老の男
最初は単に大腿骨の骨折かと思われたが、念のため人間ドッグ検査をした結果、何と大腸がんが発見されて強制入院になった
幸いな事に、まだ小さな腫瘍だった為、治療と療養を兼ねてこの病院に入院していた
「あのスマートウォッチのガーミンはね、体温計機能は付いて無いから安心しな」
あっさり疑問点を指摘された事を
何となく納得しかねる
相手の娘はそんな様子だ
入院中の初老の入院患者に、笑い声を掛けられた相手は
何とあの茶髪のポニーテール娘だった
ここは都心からそこそこ離れた郊外
大自然の溢れる療養タイプの中規模の病院だ
夕暮れのあとの帰宅ラッシュ時間帯を過ぎて
夕食を終えて就寝前の夜8時半
俺は茶髪ポニーテール娘の勘違いで、平手打ちされた哀れな被害者、だと後にこの事実を知らされたのだ
なかなか筆が進まないので
仕方無く話をワープさせてみました
あとで挿入の形で話を入れるかも
辻褄が合えばそのまま進めます
書き込みして一晩過ぎて読み返すと
誤字脱字や齟齬がたくさんで恥ずかしい
場面描写が難しいのは
作者の自分が分かってるから
敢えて説明する必要無い
みたいな心理だと思います
今のところ、一月に一回程度の更新ですが
何とかラストまで続けたいて思います