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女子駅伝初出場の裏側大騒動 ②
女子駅伝初出場を前面に打ち出した
我が底辺高校
いくら入学者が定員割れが常習とは言え
あまりにも無謀なやり方だった
アイデアありきの馬鹿上司らの
上へのご機嫌取りに思えた
何しろ、当時陸上部には
女子部員自体居なかったのだから
急遽、他の運動部員ら
脚の速い部員を助っ人に頼む事になった
だが、脚の速い選手はたいてい
その競技のレギュラーだったりする
駅伝の練習や本番に
果たしてそんなレギュラー選手を
他のイベントに
貸し出してくれるのか、甚だ疑問だ
駅伝のシーズンは
たいてい秋から初春
3年生は、進学受験や就職活動など
1、2年生も勉強や大会など
シーズンに被ってしまう種目
もあるから大変だ
また、テニコは
俺や香子とは他クラスだったが
幸いにも
テニコは2組
俺たちは3組
隣同士だから
休み時間、特に昼時などは
会って話したり連絡がし易い
携帯電話、スマホでのメールも良いが
やはり、直接話す方が
話が早い
だが、急に茶髪ポニテ香子が機嫌悪くなった
次回 テニコとの関係を香子に疑われる
予定




