第1話
バトルもの書くの難しいね
「死にたくねぇぇぇぇぇ‼︎」
その言葉を最後に目の前の男は肉塊と化した
ヤベェよ...
なんでこんな軽々人が死んでんだ...
俺はどうしてこんなとこで殺されかけているんだ!
とりあえずどこかに隠れよう
5分ほど走り、洞穴を見つけたのでそこに駆け込んだ
走って火照った体の熱のEを光に変え、一息つく
余ったEを水に変え、水分補給する
一度状況整理しよう...
俺は桝田 京介
数年前から異能力モノの沼にハマって完全なるオタクになった高2だ
夏休み中、いつも通りネット小説を一通り読み、SNSを漁っていると変わった広告が流れてきた
『最新技術で異能力バトル!被験者募集中!』
なんだこれと思ったが、異能力の文字に引っ張られその広告のURLをタップした
すると、とある実験のバイトのようだ
もらえる金もすごい多いし異能力がすごい気になる
迷った結果申し込むことにした
めんどくさい長ったらしい同意書はスワイプで飛ばして適当にチェックして完了のボタンをタップした
それから一週間後、都内のあるビルに来た
少し施術をするそうなので麻酔をし、長い夢の旅に出たとこまでは覚えている
目が覚めるとそこはベットの上で数分後に看護師が点滴を外してくれ、部屋の外に出た
するとそこは真っ白で大きな部屋だった
他にもたくさんの人がいて、その数と同じくらいの扉があった
俺はあまりコミュ障ではない方なので他の人に話しかけることにした
「なぁ、あんたも被験者バイトでここに?」
近くにいた眼鏡をかけた背の高い人に話しかけた
「はい。あなたも異能力オタクでここに?」
「ああ!俺は桝田だ!」
「私は佐藤です。よろしくお願いします。」
「よろしく!」
そこから色々と雑談しているうちに4方向の壁に人が映し出された
「諸君、目は覚めたかい?
ここはとある無人島の地下施設だ
諸君の体には少し手を加えさせてもらった
片目を5秒ほど瞑ってくれ
どちらの目でもいい
するとデバイスが起動する」
興奮を抑えながら右目を5秒ほど瞑った
すると瞑っている右目に『strating…』
と文字が浮かび、驚いて目を開くと、ウィンドウが出てきた
周りでは喜びの雄叫びが響き、機能をしらみつぶしに確認している
俺も色々と触りはじめた
カーソルなどはなく、思考で操作できるようだ
ウィンドウの位置も任意で動かして視界をさえぎらないようにしたり、消したりもできる
ステータスとレベルが書かれているタブと
使えるスキルなどが書かれているタブ
後はショップのタブだ
二つ同時に開くこともできるらしい
すると映し出された人がまた話し出した
「諸君、確認はしてくれたかね
それでは実験内容を説明しよう
これから諸君にはゲームをしてもらう
まずはスキルタブから能力を1つ選んでくれ
そしてそれを使いこの島で1ヶ月生き延びてくれ
1ヶ月後また会おう
以上だ」
そうして映像は途絶えた
ワクワクしながらスキルタブを開くと3つのボタンがあった
・Eを生み出す能力
・Eを変換する能力
・Eを消す能力
タップすると詳細が出てきた
Eを生み出す能力
『任意でEを生み出すことができる
一度に生み出せる量は限られている
クールタイムあり
レベルが上がることで一度に出せる量が増え、クールタイムが小さくなる』
Eを変換する能力
『任意でEを変換して他のEにできる
一度に変換できる量は限られている
貯めておくこともできる
クールタイムあり
レベルが上がることで変換できる量と貯めておける量が増え、クールタイムが小さくなる』
Eを消す能力
『任意でEを消すことができる
一度に消せる量と種類は限られている
クールタイムあり
レベルが上がることで消せる量と種類が増え、クールタイムが小さくなる
消したEはポイントになり、ショップで使える』
Eとはエネルギーのことで物理とかで出てくるやつだ
それぞれ使うことでレベルが上がり、強くなるそうだ
ちなみにショップにはポイントが必要で基本敵を倒すことでランダムの量手に入れれるそうだ
俺は悩んだ結果、変換にした
決定を押した途端、スキルタブに変換量のゲージと貯蔵量のゲージが出た
とりあえずジャンプしてみて着地の反作用のEを変換して熱Eにしてみた
ちょっと周りが熱くなってウィンドウにあるゲージがいっぱいになった
そしてレベルアップの表示が出てステータスタブを確認するとレベルが2になってて
少しステータスが上がり、スキルタブではゲージが空になって少し長く伸びていた
ゲージは時間経過かレベルが上がることで空になるらしい
どうしようか考えていると、佐藤さんに声をかけられた
「桝田くん、君はどれにしたんだい?」
「俺は変換の方にしたぜ!佐藤さんはどれにしたんだ?」
「私は生産の方にしました。桝田君、一緒に組みませんか?」
「いいぜ!」
すると、ウィンドウに新しいタブが追加された
フレンドタブだ
そして佐藤さんからフレンド申請が来ていた
追加を押すとフレンド欄に『佐藤 智久』と出て色々表示された
フレンドになると、メールや通話などができるらしい
「桝田君、レベリングしないかい?」
「どうするんです?」
「僕が生産するからそれを変換し続けるんだそうすればレベルは上がり続ける」
「それは良いですね!早速やりましょ
「ちょっと待ってやあんちゃん。そのレベリングにワイも参加させてくれや」
急に話に入ってきたのはサングラスをかけたちょっと怖そうなおじさんだ
「ワイの名前は坂本、さかもっちゃんって呼んでくれ」
「俺は桝田!桝田でいいぞ!」
「私は佐藤。呼び方そのままで結構です。」
「おう!ついでにワイは消せる能力や。よろしくな!」
「よろしく!」
「よろしくお願いします。」
坂本さんからも申請が来たので追加しておいた
「それでは私は生産し、桝田君は変換し、それを坂本さんが消してください。」
「わかった!」
「了解やで!」
それから1時間ほど続けるとレベルが上がりづらくなり、
ゲージがMAXになっても上がらなくなった
「これ以上は地道に上げるしかなさそうですね。」
レベルは全員20にまで上がり、いくつかできることがが増えた
俺は3種類までなら同時にそれぞれ変換できるようになり、
貯蔵したEをショップポイントにも変換できるようになった
調べると、50まで行くとE以外も変換できるようになるらしい
同じような感じで佐藤さんとさかもっちゃんもできることが増えたらしい
「そういや佐藤さんはステータス上がって視力上がってるはずなのに
どうして眼鏡かけたままなんだ?」
「眼鏡をつけている方が落ち着くので先ほど伊達のを生産して変えておきました」
などと喋っていると、どこからか放送が聞こえてきた
『準備時間を終了します
ゲートが開きます』
放送が終わると、床が動き出し、天井が開いて俺たちは地上へと出された。
そこは草原で、レベルアップによって強化された視力で辺りを見渡してみると
青い何かがプルプルと動いている
これはもしやと思い、駆け寄ろうとしたが少し思い留まり、
気づいた他の人が、走って行った
するとその青い何か...スライムはその人を飲み込んだ
半透明なので中が見えるのだが、
その人は暴れてもがいているが一向に出れる気配はなく、
その間にも皮膚は溶け、筋肉や骨が見え、どんどん捕食されていっている
やがて全て溶かされると、
スライムは何事もなかったように可愛らしさを振りまきながら移動して行った
さっきの生き延びろはこういうことか...
...てかヤベェじゃねぇか!
死ぬぞ!
ウィンドウにレベルとか表示されたけどあのスライム100はあったぞ!
完全に殺意MAXだよ!
それを見た何人かは吐き、泣き叫び、逃げていった
そして森へと逃げ込み、悲鳴が聞こえ、静かになった
ここで1ヶ月生き延びなきゃいけねぇのか...
大丈夫か?俺
とにかくなるべく固まって動こうとなんかリーダー感ありそうな奴が言った
バレないように佐藤さんとさかもっちゃんとでグループを作り、
メールで作戦会議をし、とりあえずそいつらについて行くことにした
そして10分後、現在に至る
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