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名前つけるね
『愛子様…マナを受け取りたいです!』
あーそうだった。まだ今は仮契約中だ。
マナ(主が決めた名前)でようやく契約成立する。マナを受けた妖精や精霊は成長し、より主と深い絆で結ばれる。
「そうだな…」
そういえば、この妖精は何が出来るのだろうか。この妖精は髪が緑のようだが光を当てると青く見える。他の妖精と変わらない大きさで手のひらサイズ。瞳は青い…子猫のようにつぶらだ。
「ねぇ、君は何ができるの?」
と聞くと
『風や水系を操ることができます! 微力なため、操っても少しモノを動かせたりコップに水を用意したりしかできません…』
シュン…。っといった顔でこちらを見る。
「君は風と水の2属性を操れるの? もしかして…君は精霊と精霊の間から…?」
『はい〜! 水の父様と風の母様から生まれました!』
なる程…思ったより格が高いな。この妖精は精霊と精霊から生まれたためにひとつの精霊から生まれた妖精より格が高い。
それに、練習を積めばもっとできることも増えるだろう…。
「よし、君の名前は…」