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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

殺人日記

作者: 月影 ゆかり

4月2日


今日から日記を書こうと思います。


私の罪を懺悔するために。



私は、今日初めて 人を殺してしまいました。


恨みなんてありません。どこの誰かも知りません。


私は疲れていました。車で轢いてしまいました。


これは、轢き逃げです。すいません。ごめんなさい。


罪悪感はあります。でも、あの、人を殺した感覚が忘れられません。


あぁ、私は罪人です。



4月3日


あぁ、お父さん、お母さん ごめんなさい。


今日も私は人を殺してしまいました。


どこの誰かも知らない人を。


人気のない路地裏でざくりと刺してしまったのです。


家にある包丁で。


怖い。それでもドキドキと胸は高鳴る。


私は悪い人です。警察に捕まっても当然です。


あぁ、でも、それでも あともう少しだけ…この快楽を味わせてください。



4月4日


今日は、2人殺しました。


あぁ、快楽って怖い。快感って怖い。


一度、味を知ってしまうと もう戻れない。


あぁ、楽しい。吐きそうなほど、楽しい。


今日は人気のない公園で、殺しました。


ベンチに座っているカップルの首を絞めたのです。


あの、怯えきった顔…あぁ、なんて楽しいんだろう。



4月5日


今日は、6人も殺しました。


高校生達を全員、グサッと。


そこそこ有名な公園ですが、夜なので高校生達以外 誰もいませんでした。


あぁ、楽しい。なんて、楽しいんだろう。


悪いことだとはわかっています。


それでも、やめられない。


ニュースにもなっています。


警察も探しています。


それでも、あともう少しだけ…。



4月6日


今日、警察が家に来ました。


連続殺人犯を知らないか?と。


私は知りませんと答えました。


それでも、心は震えていました。


このスリル感が堪らない。


バレそうでバレない。


快感です。とても、楽しい。


夜は、いつも通り 人を殺しました。


何人、殺したか なんてわからないくらい殺しました。


明日は、どのくらい殺せるんだろう。



4月8日


間が空いてしまいました。


私は、もう警察に捕まるかもしれません。


警察は、私を疑っています。


最後に、やってみたかったことをしようと思います。


そう、自殺です。


自分で自分を殺す…。なんて素晴らしいことでしょう。


考えただけでワクワクします。


そして、これは私の遺書になるのです。


この殺人日記は、私の遺書…


お付き合いいただき、ありがとうございました。


これで、この日記は終わります。

みんな、こんなことしちゃダメですよ

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 轢き逃げをきっかけに人を殺しまくるとは恐ろしい女性ですね。
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