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幕が上がる
とある学園の演劇発表会
そこから始まる連続殺人事件
あの時、自分が__を裏切れば人生は変わっていたのか…
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『ロミオとジュリエット』
演劇発表会でやる物語がこれに決定した
ロミオ役、アドルフ・アリンガム
ムードメーカーでみんなの人気者。
ジュリエット役、クラリス・マクアドル
美人、自由人だがやる時はやる。
主役はこの二人で即決定。
その後、次々と皆が役を決めていく。
最後の最後、ある人は気づいた。
セシル・マクアドル が役についていないことに
だが彼女は表情を何一つ変えない。
そうして話し合いが終わる…
・
ああ、どうしてだろう。
どうして、セシル・マクアドルに話しかけたのだろう。
振り向けば、初めて顔をを見る。
そこには何故か、表情のないクラリス・マクアドルが立っていた。
「何か用ですか。」
ただ一言だった。
そう、冷たい言葉一つだけ。
俺はすぐに、彼女がクラリスでないことに気がついた。
彼女、表情のない マクアドル
クラリスの双子の妹、セシル。