うそみたい
いつもと変わらないのに
あなたがいない、それだけで
いつも、が、いつも、でなくなった
あなたがいて当たり前で
あなたと繋がっていることが
当たり前だった
うそみたいだ、うそみたいだ
本当にうそみたいだ
いつものように電話をしたら
あなたが元気な声で出てくれる
そう思ってかけたけれど
あなたとの線は
途切れて悲しげな音を
響かせるばかりだった
今は電話じゃなくて、
心で繋がっているんだと
私は心のなかで何度もあなたを
呼んだ
ごめんね、ありがとう
私はあなたが大好きでした
面と向かって言えなかった言葉を
心のなかで繰り返して
ああ、あなたが恋しい
あなたの声を、優しくとおったあなたの
声をもう一度聞きたい
うそみたいだ、本当に
あなたがもういないなんて
うそみたいだ