死後の世界、そして転生
今回少し長いです
目が覚めると周りには何もなく、透き通るように明るい部屋だった。
そんな空間にきれいとしか言いようがないほど美人な女性がただ一人立っていた。
例えるとすると、まるで天使のようだった。
そう思っていると女性が口を開く。
「あなたは死んでしまったのです。それも過労死で。」
突然の告白で俺は理解できなかった。
俺が死んだ?俺の明日の休みは?久しぶりのキャンプは?
焦燥感を抱き、そして悶々としていた。
信じれなかった。未練が残っているのに死んでしまったことを。
焦っている俺に対して目線を落として女性が喋りだす。
「あまりにも憐れなのであなたに選択肢を作りましょう」
「選択肢?」
「ええ。まだ未練が残っているでしょう?しかし元居た世界に戻ってもつらいだけでしょう。」
まったくもってその通りだ。未練は残っている。だが元居た世界に戻ってもまた
ブラック企業で働くだけだ。
「そこであなたには異世界へ転生するかこのまま天国にいくか選んでもらいます」
「転生!?」
まるで夢のような話だった。異世界で人生のつづきができる。
死んだことはまだ信じられないが自分の好きなように生きれるだけでありがたいことだ。
「俺は転生したい!」
そう答えると女性が笑顔で答えた
「わかりました。では転生の準備をします。どこに転生したいか希望はありますか?」
答えは決まっている。
「自由気ままに生きれる場所!」
すると体の周りを白い光が自分を包みこんだ
♢♢♢♢♢♢♢♢
気づくとまわりは草木が一面に生い茂った平原だった。
「ここが転生先かぁ」
あまりにも理想的な場所だった。前の世界で予約していたキャンプ場がちっぽけに感じる。
「さて早速家でも作りますか」
そう思ったがよく考えたらここには道具なんて一つもない。家を作ろうにも作れない状態だ。
どうしようと悩んでいると人の声が聞こえてきた。
「なんだ」と思い後ろを向くと一目で魔法使いとわかる女性と少年と目が合った。
「あー!魔法の特訓場所に人がー!」
「あなたも魔法を教えてほしいの?」
「君もししょーに魔法おしえてもらいなよ!強くなれるよ」