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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

一夜

作者: N@

NAと申します!処女作です。普段はこのような小説は書かず、絵ばかり書いているので、所々文章がおかしい部分があると思います…。それでも良い方はぜひ読んでいただけると嬉しいです!

⚠️注意⚠️

※微暴力的な表現が含まれます

※「僕」と「彼」なので、BLという形になってしまう…かと思われます

開いたままの窓からは、柔らかな白い光が入り、人工の光など一切ない薄暗い部屋を満たす。そんな部屋で、聞きなれない電子音が鳴り響く。


「……」


普段、音という刺激をあまり受けることの無い生活をしているせいか、大きいはずのない電子音に耳が少し痛みを感じた。


電子音がやっと鳴り終えたと同時に、気怠げな体を起こし、キッチンへと向かう。


キッチンにもそんなに立つ機会が無いので、どこに食器などが置かれているかを一つひとつゆっくり思い出しながら、コップやら箸やらを準備していた。


すると、先程まで寝転がっていたリビングから生ぬるい風が吹いた。


「…そういえば、開けっ放しだったな」


普段は開けない…というより、開けられない窓は、どこか、外へ出ることの無い自分を嘲笑い、誘うように、丸い月を見せつける。


出ないんじゃなくて、出られないんだよ、と、心の中で勝手に反論する。


「でも…」


今なら───…


ゆっくり、ゆっくり、喉を鳴らしながら窓に近づく。

窓の前へたどりつけば、もう目の前には、少し狭いと感じるベランダがあった。


もう一歩踏み出せば、自分にとっては久しぶりの外の世界となる。

後ろには冷房の冷たさを感じ、前には外のじめっとした生ぬるさを感じる。


「少し、だけだから…」


何に対する言い訳だろうか。そう、一人静かにつぶやくと、右足を前に出す。


何日──…いや、何年ぶりの外だろうか。


顔を上げ、月を見る。

その瞬間、嬉しさか、はたまた安心感からか、ぶわっと体の中から込み上げるをのをかんじた──と同時に、焦り、不安、緊張、そして………恐怖。更には罪悪感という、なんとも言えぬものが自身を襲った。


自分はなんてことをしているのか、ベランダではあるものの、改めて外にいるということを頭が認識すると、自分の中の何かが警鐘を鳴らす。


はやく、早く窓を閉じるのだ、部屋に戻るのだ、自分の、唯一無二の世界へと、早く戻れ─────…!


覚束無い足を、恐怖やら焦りやらでぐちゃぐちゃになった頭の中で叱咤しながら部屋へと入ろうとする。

目の前なのに、一歩という距離の先なのに。なんとか倒れ込むように、上半身を部屋へと入れる。


「はぁ……………はぁっ……………は…………」


冷気を感じる身体に、なんとなくほっとする。


そのまま脚を入れ、四つん這いになりながら完全に部屋へと戻る。

一度、仰向けに倒れると、すぐに体を起こし、ふらふらになりながら窓を閉め、鍵を閉める。


そして、憎たらしく光る月を隠すようにカーテンも閉じた。隙間が、光が、完全に無くなるように。


光が一切なくなった部屋は、これでもかという程に、暗く、染まっていた。


部屋の構造を思い出しながら、机にぶつからないように、明かりをつけるため、スイッチを探す。


カチッ


パッと周りが明るくなる。


部屋を満たしていた月の光に対し、謎のしてやったりという気持ちを抱く。


部屋にある時計をふと見ると、もう夜中の1時近くとなっていた。


「あ、夜ご飯…」


せっかく温めたものは、もう冷たくなり、完全に固くなっていた。


「………う…」


残すのは良くないと思い、いただきます、と口にする。


普段はこのような作り置きなど食べず、作りたての温かいご飯しか食べない。なので、慣れていない感触に少し不快感を覚える。


先程のこともあり、あまり喉を通らない。


油っこいものは、申し訳ないが、少し残させてもらおうと思う。


さて、もう針は2時近くを指している。

そろそろ寝た方が良いだろう…と、布団へと向かったときであった。


玄関から鍵を開ける音が2回と、扉を開けた音がした。


帰ってきた……!


あまりの嬉しさに床をぺたぺたと小走りに玄関へと向かう。

ただ、窓を開けてしまったとこ、外の世界に触れてしまったこと、その全てを思い出し、罪悪感や恐怖が心を満たす。


玄関へと続く扉の前で立ち止まった時、目の前で飛びが開いた。


「ただいま。まだ…寝てなかったんだね」


ずっと帰りを待っていた。毎朝毎昼毎晩ご飯を作ってくれて、夜は一緒に寝てくれる、とても、とても、とても、とてもとてもとても愛しくて、だいじな、人。


そんな彼の声は、どこか、少し、冷たさを含んでいた。


あ、バレてたのか───…


と、さっきの焦りが嘘のように冷静に心の中で呟く。


「ねぇ、窓……………開けた?」


外に出たんだね、と、首を白くて、大きくて、少し冷たい手が掴む。



あー…次は窓、塞がれるかな



少し残念に思う。が、僕には逆らうことも、嫌だと喚くことも出来ない。


監禁されているのだから。


ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

今回はキャラクター設定などをしておらず、突拍子に書いてしまったものだったので、すごく短くなってしまいました…

じわじわと違和感を感じ、最後にやっぱりかとなって下さっていたらとても嬉しいです!そうなって欲しくてわざと監禁タグは付けませんでした……!

これからは長編やシリーズものを出していきたいと考えています!

読んで下さりありがとうございました!

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