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始まり

ベッドに朝陽が差し込んで、少しだけ頭が冴えた。窓から太陽の位置を確認すると、もうそろそろ朝ごはんの時間だとわかる。さっさとパジャマから正装に着替え、まだとろんと下がる瞼を親指と人差し指で無理やり上げる。


「ん〜、いい朝だな〜」

そう一人で呟き、玄関へと向かう。


エルフの里、今僕たちが住んでいるところはそう呼ばれている。

巨大な樹木が何本も不規則に育っており、それを柱として家が建っている。

樹木を囲むようにして地面から家までゆったりと伸びる螺旋状の階段は自然と見事に調和しており、階段の途中にある木で作られた橋は樹木と他の樹木を結んでいる。

大樹を支えている巨大な幹と溢れんばかりに枝についている葉っぱ、地面に生い茂る草の対比はここで暮らしているエルフが森と共に在ることを実感させられる。

太陽がそれら全てを輝かしく照らし出しており、此処に在るすべてのものに活気を与えてくれる。


そこに住んでいる人間は僕しかいない。

みなエルフか妖精である。

本来人間がエルフの里に迷い込んだときは、鏖にするのがエルフの里の掟である。

なのになぜ自分は人間なのにエルフの里に住むことを許してもらえたんだろう?

少し前に尋ねたことがあるが、どうしてだろうねぇ〜やらなんやらではぐらかされた。

まぁでも自分がエルフに認められていることに若干の優越感を抱いているのも事実だ。

僕個人の予想としては、きっと自分に親とか先祖とかがエルフに対して多大な貢献をしたんじゃないかと思う。

多分だけどね。


今僕が暮らしている自宅は、家族が住む実家から出て樹木を囲む螺旋状の階段を少し上がった位置にある。

エルフの里ではある程度歳をとると、自分の家を持つ頃を許されるようになる。

普段は家族がいる実家で過ごすけど、友達と遊ぶときや、寝るときなどは自宅で過ごすという要領だ。

自宅では同年代の少女であるニャフィーと一緒に暮らしている。


家を出て、普段朝食を食べる実家へと続く螺旋状の階段を降りながらゆっくり進む。


「今日の朝食のおかずは何だと思う?」

まだ冴えない意識で朦朧としながら本宅へ向かっていると、上のほうから声がした。

いつもと同じ質問だ。

ゆっくり振り向いて答えた。

「キャベッツの千切りあたりが出ると思うよ」

「私はやっぱり、オーガのお肉あたりだと思うな。キャベッツの千切りも嫌いじゃないけど毎日食べていると少しだけ飽きてくるよ」


ニャフィーは若干願望の混じった声音でそう答えた。

確かにここ最近はキャベッツの千切りの割合が高かったな…...

そんなことを考えながら、顔を元の位置に戻し歩を進める。

階段を降り終えてから、ニャフィーがここまで降りて来るのを待つ。

ニャフィーが自分と同じ段に足を着けるのを確認して本宅へと入り、ダイニングへ足を向ける。

ダイニングへ到着するとすでに母と父が食卓に座っていた。


「おはよう」

「おはよう」

母のアナラベルと父のレドがいつも通り挨拶する。


「おはよう」

「おはよう」

自分たちもいつも通りに挨拶をし、椅子に座る。

食卓の方を見るとどうやら今日の朝食はオーガのお肉のようだ。

若干ニャフィーの口角が上がっているのを横目で確認して、ゆっくりと席に着く。

席はいつも通り、手前に僕、僕の前に父、右にニャフィー、ニャフィーの前に母だ。


「最近獣人の商人が仕入れてきたし品さ。まぁ値段はちょっと高かったけどオークのお肉は久しぶりだからね」

「オークのお肉が食べられるなら、大枚を叩いてでも買うべきだよ」

「ニャフィー無茶言わないの。そもそもオーガのお肉を食べすぎたから太るわよ」

「いつも運動してるからいいもん!』

「あはは。それにしても、最近はここら辺にあまりオーガが出ないね。

夏はいつもなら最もオーガが活動している時期だけど」

「ああ、確かにな。オーガの上位種が現れた可能性があるな。ニャフィーも、ディアも念のため森の外にはあまり出ないようにしておけよ、いちようダルタントにも伝えておくか」


ダルタント、この家に住んでいるもう一人の家族、ここ数ヶ月まともに顔を合わせていないな。いつからだろう?彼が魔法に魅せらせて魔法以外の全てを拒絶するようになったのは?

まだ僕がこの家にやってきた頃は、元気だったのにな。


そんなことを考えてながら食を進めているとニャフィーが立ち上がった。

どうやらニャフィーはもう食べ終わって食器を片付けてるようだ。

それに気づいて僕も急いで食を進める。


ニャフィーはもう革の靴を履いて、玄関の前に待機している。

僕はすぐに食器を片付け、急いで玄関の方に向かう。


今日は友達と遊ぶ約束をしている。


「「行ってきます」」

そう答えて僕たちは集会所へと向かった。



ーーーーーーーーーーーーー



今日はニャフィーと一緒に集会所に行く。


集会所には結構いろんなものがある。


図書館やら、広間やら、倉庫やら……

図書館には200冊ほどの本があり、友達があまり集まらなかった場合などはよく本を読んでいる。

広間ではボール投げをする事ができるし、定期的に開かれる寺子屋にも使われる。


倉庫には釣りの道具だったり、遊びや稽古に使われる道具がたくさんある。

僕たちはいつもここを集合場所にして、集まった人数に応じて何で遊ぶかを決める。

遊ぶか遊ばないかは個人の裁量に任せているので、ある時は自分以外誰も集会所に来てない時もあるし、ある時は集まっただけでわくわくしてしまうほど人数が来ることもある。(それでも10人には満たないけど)

ただ、僕と同じぐらいの歳の子は自分を含め5人なので6人以上で遊ぶことはあまりない。


今日集会所に来たのは、僕を含めて4人。

ニャフィー、僕、ソクララ、オルクだ。


「よし、今日は何をして遊ぼう!」

「今日は四人だし、ボードゲームをやりたい!」

「ボール蹴りなんていいんじゃねえか!」

「う〜ん、私はどっちでもいいかな〜」

「女子ふたりだし、今日はボードゲームにしたいな!」

「まぁそれもそうだな」


この四人が揃った時はだいたいこのパターンである。


ニャフィーがみんなにどんな遊びをしたい質問する。

→オルク、と僕が意見を言う

→ソクララがどっちでもいいと答える。

→二人の意見のどっちかをニャフィーが採用する。


もちろんソクララが意見をする時もあるし、オルクと自分の意見が合うこともある。

でも四人で遊ぶ時は、この流れが一番多い気がするな。


オルクも諦めが結構いいのか、それともどんな遊びも好きなのか僕と意見が違ってもあまり無理を通すことはしない。

オルクと意見が合う時は一番嬉しいんだけどね。


そんなこんなでボードゲームで遊ぶ事が決まった。


「よし、じゃあなんのボードゲームで遊ぼう!」

「歴代エルフカードゲームはどう?」

「ああそれでいいぜ」

「うん。私もそれでいいよ」

「じゃあ、歴代エルフカードゲームで決まりだね!」


そんなこんなで歴代エルフカードゲームで遊ぶ。

歴代エルフカードゲームとは歴代のエルフの里長を象ったカードと物資を使い、魔獣と戦っていくゲームである。

協力プレイゲームであり、歴代エルフと魔法カードを駆使して魔獣の頭領を倒したら勝ちになる。

時にプレイヤー同士交渉して、時に一緒に作戦を考えて、時に一緒に宴をしてお互いの絆を深め、英気を養う。

自分のお気に入りのボードゲームの一つである。


「私は、攻撃力重視のラガを使うよ。」

「俺もラガを使いたい」

「え〜。う〜ん。ならじゃんけんね」


 最初はぐるぐる、じゃんけん


ニャフィー:ちょき

オルク:ぱー


「ふふん。私の勝ちだね」

「あ〜。なら俺は二番目に攻撃力が高いフィナを使う」

「わたしは回復魔法が得意なレーレルを使うよ」

「じゃあ僕はノラを使う」


〜〜〜


「魔獣が西と東からどんどんこっちに攻め込んでくる。攻撃力が高いオルクと私で対応する。ディアは敵の撃ち漏らしを頼むわ、ノクララはHPの減った人から回復をお願い」

「おう!東はこっちに任せろ!」

「オルク結構撃ち漏らしるぞ!」

「やばい。宿屋で休憩するの忘れてた」

「オルク野宿してたの!」

「う〜ん。そうなるな」

「私がしっかりと回復するので大丈夫です!」


〜〜〜


「おお!今日は戦利品が多いな」

「そうね。せっかくだし今日は宴を開いて体力と精神力をあげとこうよ!」

「僕が料理する。料理に少しだけ薬草を混ぜとくよ」

「じゃあ私は火を炊いときますね」

「じゃあ俺たちは。修行だな!」

「だめオルク。私たちも手伝うよ」


〜〜〜


「敵の頭領を見つけた。相手が油断しているうちに早めに討伐する。ソクララはスピードアップのバフをかけて」

「わかりました!」

「前と後ろから同時に攻撃してズタズタにします!」

「だいぶ敵のHPを減らせたな。あとは、ディア頼んだぞ!」

「大丈夫!発動できる。いけ『天凛の果実』」


〜〜〜


ボスの頭領を倒せた頃にはすっかり夕陽が出ていた。


「やった〜!倒せた!このボスなかなか四人で倒すのはなかなか難しいの!」

「ソクララが強いバフを取得していてくれたおかげで助かったよ」

「えへへ〜、もっと褒めていいんだよ」

「なかなかスリリングな冒険だったな!」

「今日は体動かしてないのにどっと疲れたな。家の夕食が楽しみになってきた」

「ああ。もうこんな時間か。なら俺はもうそろそろ帰らせてもらうかな」

「じゃあね〜、私はもうそろそろ帰るね。今日は楽しかったよ〜」

「うん!私たちもそろそろ帰ろうか、ディア」

「そうだね。じゃあまたいつか!」


オルクとソクララが帰り、僕とニャフィーも一緒に帰っていた。


外で遊ぶ時は、いつ帰るってくるかわからないので、実家では食べずに自宅で食べることにしている。


集会所を出て橋を渡り、自宅へと戻る。

『今日は私が当番だね。うでをふってご飯を作るから期待しててね!」

「ああ、任せたよ。じゃあ僕は寝室で魔法の勉強でもしてる」

「ふふ〜ん。今日はどんな料理を作ろうかな」

ニャフィーがそう呟いて、届かない背丈を補うために台座に乗り、料理を作り始める。


今日はニャフィーが夕食を作る日だ。

ニャフィーは肉料理が好きだが、二人で食べる夕食の時だけは野菜を多めに出してくれる。

ニャフィーの優しさの片鱗に触れているようで、それが少しだけ嬉しい。


一緒に家に住むようになったのはここ最近のことだ。

少し前までは実家に住んでいたが、ニャフィーが自分と一緒に住もうといってくれた。

それがとても嬉しかった。

多分今まで生きてきたかで一番幸せだったかもしれない。


「できたよ〜。一緒に食べよ」

台座からちょこんと飛び降りる音が聞こえた。

「わかった」


そう答えて寝室から出る。ダイニングにはパンを主食として、野菜と肉が出されていた。

いつも元気いっぱいのニャフィーも二人だけで夜を過ごす時は少しだけ静かになる。

黙々と夕食を食べて、食べ終えたら食器を片付ける。

食器を片付ける時は二人で行うようにしている。

食べて終えて風呂の支度をする。

僕は水魔法を使えないので、風呂の支度をするのはいつもニャフィーだ。


水魔法、この世で最も強いとされる魔法。0度から100度までの水を自在に操ることが出来る。

強さだけではなく汎用性もかなり高い。


この里にいるエルフはほとんどの者が使えるが、人間で水魔法を扱えるものはこの大陸では極少数しかいないとされる。

氷魔法はさらに数が少なく、エルフでも扱えるものはあまりいない。


ニャフィーお湯を湯船に入れて、一緒にお風呂に入る。

お風呂に入り終わり、一緒寝室にいく。


寝室は二つあるが、友達が家に泊まるとき以外は基本的に一つしか使わない。


ニャフィーが寝室にある本棚から冒険譚を一冊取り出し、僕に朗読してくれた。

暖かで優しい声。

冒険譚の一節を読み終えると、明かりを消し、ベッドに敷いてある布団へと一緒に入る。

ニャフィーとは反対方向になって横向きに寝転がった。

ニャフィーが自分の脇腹と腕の間に手を伸ばしてきて、そっと抱き寄せられた。

夜着を通して伝わるニャフィーの身体の熱を背中で感じる。

伸ばされた手をそっと握り、深い眠りへと着く。


「おやすみ〜、ディア」

「おやすみ、ニャフィー」


そうして今日も1日が終わった。



ーーーーーーーーーーーーーーー



今日は家族との稽古だ。

家族と一緒に朝ごはんを食べ、地上へ降りる。

地面は草で覆われていて、地面に思い切り倒れ込んでも草が優しく包んでくれる。


「じゃあ今日も稽古をしよう」

レドが杖を片手にそう言った。


「は〜い!」

「うん」


「今から30メートル先に土魔法で的を作るから、ニャフィーはその的に水を当てる練習をして」


そう言って、レドはそっと術を唱え、唱え終わると同時に杖の先にある宝玉がそっと光り、的が遠くに出来上がった。


「わかった!」


「ディアは私と稽古をしようか」

父との稽古で僕が勝つことは滅多にない。ただ、負けた時に反省点を教えてくれるから徐々に対抗できるようになっている。それでもまだまだだけど、


「あまり高位の魔法は出さないで」

「そんな弱腰じゃいざというとき大変だぞ」

「エルフの里は森の深くにあるから、あまりよその種族が来ることもないし、狩もあまり好きじゃないからあまり僕はそんなに闘う必要がないんじゃないかな〜って、」


「まぁいずれ分かるさ」

そう答えた父の表情はなぜか若干憂いを帯びているようだった。


ーーー


レドは自分と距離を置き、杖を構える。

僕の魔法は杖を必要としないので、とりあえず走りやすいように構えを取る。


「どこからでもかかってこい!」

そう言い放ち、レドは魔法を行使するために術を唱え始めた。


僕の魔法は自分の半径1メートル以内じゃないと行使できない。

防御するだけならときと離れていても問題ないが、攻撃するなら相手に近づく必要がある。


「守護騎士ラウルの盾、ウォール」

そう唱え自分の周りに盾を作り、相手に接近する。


自分の腕3本ぐらいの距離まで詰めたとき、レドが術を唱え終わり、魔法を発動した。


自分の周り一体を囲む無数の風の槍。

「暗殺者イーヴルの技、迅歩」

盾では防ぎきれないと読み、攻撃を避けることに専念する。


縦横無尽の風の槍。


首を全力で降り、どの位置に、どの速さで、どの方向に、どれぐらいの質量かを瞬時に把握する。


右から飛んできた槍を、上半身を後ろに傾けて躱す。

体制を少し戻し、右半身を後ろに出す。

その直後に槍が脇腹のすぐ横を飛び去る。

左足で思いっきり地面を蹴り、向かってくる槍を最低限の挙動で躱しながら、槍の包囲網から抜け出す。


風の槍が全て通り過ぎるのを確認して、全身に意識を巡らせ空気の動きを肌で感じる。


右、そう確信する。

半歩後ろに下がったとたん、風の槍が自分の目の前を通り過ぎる。

ギリギリセーフ。


ポカン!


そう思ったのも束の間、後ろにいるレドに杖で頭を叩かれた。


「いたた」

「なかなかやるじゃないか!でもエルフは空気の流れをコントロールするのが得意だから、

空気の動きで相手の行動を予測するのはあまりいいとは言えないな。

でも恐らく人間相手だったならディアの判断はとても良かったと思うよ」

「はは、ありがとう」

「ディアすご〜い、お父さんの槍を全て避けてたね!もっと基礎体力を鍛えればきっと次はもっといい勝負ができると思うよ!」

「基礎体力か〜、う〜ん、少しだけ考えてみる」

「確かにニャフィーの言うとおりだね。実戦じゃなくてもっと基礎体力を上げるのが一番いいかもしれないな」

「う〜ん。その通りだけど。子どものうちに筋肉を鍛えすぎてもいいのかな?」

「確かになそうだな。アナに相談してみるか、うん」

「次は私がお父さんと稽古する番だね」

「よし、いつでもかかってこい」


ニャフィーとレドは距離を置き、術を唱え始めた。


数秒の後、ニャフィーが先に唱え終わり、自身に風を纏い思いっきりレドに突進する。

レドは術を唱えながらも、高速で移動する。


この世には、詠唱を必要とする魔法と必要としない魔法がある。

今レドは詠唱を必要としない魔法を発動しながら、詠唱を必要する魔法を発動するために術を唱えている。


レドが術を唱え終わり、高熱の水の散弾がニャフィーに向けて飛ばされる。


ニャフィーが急いで風の盾を構築し、水の散弾を防ぐ。

その途端、ニャフィーの頭上に泥塊が現れた。


急いでニャフィが後ろに後退する。


ズボン!


ニャフィーが盛大に転んだ。レドが仕掛けた泥に盛大に引っかかったのである。


「うわ〜、泥まみれだよ」

「ニャフィーは敵だけじゃなく、もうちょっと周囲に視線を張り巡らせた方がいい。

敵に意識を向けすぎて、罠にかかったら弱い敵が相手でも負けることがあるからね」

「う〜、次から気をつけるよ」


その後も修行をし、くたくたになる頃には空が赤く染まっていた。


地面にどっと倒れ、肩で息をしながら、隣で倒れているニャフィーに話しかける。

「はぁ〜今日は疲れたな、久しぶりの稽古だったからこれ以上動けないよ。

ディア〜、私をおぶって家まで連れて行って」

「え〜僕ももうそんな体力残ってないよ」

「はは、まぁ夕食はしっかり用意してやるから、体力が回復したら家まで戻ってくるんだぞ」

「「は〜い」」


そういってレドは実家へと帰っていた。


ニャフィーと一緒に地面に転がって少しずつ落ちていく夕日を見上げる。

稽古が終わった達成感に浸りながら、優しく体を撫でるそよ風に身を預ける。

徐々に汗が止まり、体力が回復していく。


今日はもう帰って、夕食を食べてさっさと寝よう。


「もうそろそろ帰ろう、ディア」

「うん。そうだね」


そういって僕たちは自宅へと帰った。












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