エピソード35 まさに魔王②
甘飴甘味とザナトスは空中で
火花を散らしながら戦っている。
他の者達はいきなり現れた『ラジャオウ』との戦闘で
手いっぱいだ。
早く倒して甘飴甘味の援護に
向かいたい所だと誰もが思っていた。
少年「かんみおねえちゃん……みんなぁ……」
りと!「!」
少年はとても心配そうな顔をしている
そして繋いでいるりと!の手を
ぎゅうぅぅっっと握り締めては
激しい戦いを見守っていた。
りと!「(うっ♡
戦ってるみんなには悪いんだけど……
心配そうにしている少年くんの
この切ない表情……はぁはぁ♡
それに手を強く握り締めてくるなんて……
あぁ……♡
少年くん……愛おしいわっ♡)」
りと!も少年の手を強く握り返してあげた。
『グォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』
最初から本気モードで黄色いオーラを
バチッバチッと、
自身に纏っているラジャオウが3体。
3体は見事な連携でシャウラ達を攻撃して翻弄していた。
そして、
3体とも同時に口からビームを出す予備動作をしている。
シャウラ「魔力を圧縮したビームでも
出すつもりか?」
(オレの『蒼い残像』なら余裕で回避できるが
そうするとコイツらが……)
レート「魔獣の魔力が集中している⁈」
(ここは僕が盾になるしか……)
アカベコ「あ、やべっ。」
(普通のビームなら1体分を魔剣で防げるが、
黄色いオーラを纏っていて本気のビームが3体……
こっちも最初から本気でいけばよかったか?)
アカベコはザナトスとの戦いの為に
力を温存しながら戦っていたのだった。
魔剣の力を解放していなかったのが裏目となり
今から魔剣を解放して防ごうにも
『一手』遅れてしまう局面となってしまった。
ラジャオウの魔力が溜まった
口から3本の黄色いビームが
凄い勢いで飛んできたのだった。
レートが気力を最大まで上げた。
シャウラはレートが正面から防ぐのだと、
その意図を汲み取り、
同じく気力を最大まで上げた。
シャウラとレートが盾となり防ごうとしている。
バチバチバチバチ!!
盾になっているシャウラとレートが踏ん張りながらも
耐えてはいるのだが……
シャウラ「ちっ……マズいな……
(やっぱり回避だったか?
いや、
オレ1人ならともかく
後ろに仲間がいるからその選択肢は絶対にないな)」
レート「くっ……(マズい!押される!)」
そこへ……
リンク「シャウラ。レート。避けなよっ!!
神をも殺し得る人類の歩みを、
咆哮を、その身に刻め!
『虹霞む人の夢』
いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」
リンクの合図で2人はサッと横にかわした。
↓
↓
↓『バチッバチバチバチバチッ!!』
↑『ドウォーンドドドドドドド!!』
↑
↑
3本の黄色いビームと
1本のデカイ波動砲がぶつかり合っている
リンクがすべての気力を使い切ってまで
必殺技を使ったのだ。
ラジャオウのビームを防いでいた
そしてこの必殺技は攻撃にも転じていたのだ。
3体のラジャオウの方もビームを押し切ることに
必死になっている。
それもそのはず、
必死にビームを出し続けなければ、
止めてしまった途端にこの恐ろしい威力の波動砲が
こちらに向かって飛んでくるのだから……
3体もろとも喰らい尽くすかのように
粉々にされてしまうだろう。
残念ながら、
必死になってビームを出し続けている3体のラジャオウにはとても気の毒なのだが
当然『他の3人』が
この隙を見逃すはずもなかったのだ。
シャウラ「ふっ……やるなリンク」
レート 「助かったよ。」
アカベコ「焦ったぁー」
ビームを出し続けている3体のラジャオウの背後を
あっさりと簡単に捉えることができた3人。
レートとアカベコは魔力と気力を込め攻撃した。
シャウラも気力を込めてはピンポイントで
ラジャオウの急所を突き攻撃した。
「「「ぐっ、グォーーン……」」」バタッ。
倒れゆく3体のラジャオウ……
ビームが消えたのと同時に
リンクも波動砲を出し続けるのを止めた。
ラジャオウ3体を倒せたものの、
代わりにレートとシャウラは盾になった時に負傷し、
リンクは気力をすべて使い切ってしまった為に
戦闘継続は困難に。
アカベコ「お前らは休んでろっ。
ザナトスは……
アイツは、
オレと甘味でぶっ飛ばしてくる!」
魔剣を握り締め
アカベコは呪文を唱え魔法で空を飛んだ。
甘飴甘味とザナトスの空中戦へと加勢しに行ったのだ。
ザナトス「どうしました?
遠慮しなくてもいいのですよ?(クイッ)」
ザナトスは余裕の表情で甘飴甘味を挑発している。
甘飴甘味も先程から負けじと
ザナトスに魔法を連発してお見舞いしているのだが、
ザナトスの周りには何重もの結界が張り巡らせており
結界を破壊してはいるものの、
ダメージがなかなか通らないでいた。
ザナトスは元々防御魔法が得意な先生だ。
それに加えて甘飴甘味の膨大な魔力が備わり
さらにつけ加えては
七星みらいがこの世界に来るきっかけとなった
前の【神の使者】を殺めている
そしてその記憶や力を奪い手にしているのだ。
使ってくる魔法の幅は、
それはもうとてつもなく広い。
甘飴甘味はまだまだ成長途中の魔法使いだ。
対してザナトスの方は、
数々の冒険や戦闘経験を得ている
魔道の道に対しての勤勉さや力への渇望……
さらには弟のジナトスが魔剣に認められ所有者となった時の
兄としての敗北感なども味わっている……
今のザナトスを甘飴甘味が1人で相手をするには
少々分が悪い相手なのだ。
アカベコ「待たせたな。」
甘飴甘味「べこ!……シャウぴは無事?
ついでに他のみんな?」
アカベコ「ついでって、おまえ……
安心しろ。
みんな無事だ。
こっちは片付けたから
一緒にアイツをぶっ飛ばすぞ!!」
甘飴甘味とアカベコの気合が入り、
2人は真っ直ぐとザナトスを見据えていた。
ザナトス「片付けた?
コレを見ても
まだ同じことを言えますか?」
ザナトスはまたしても
絶望の谷の奈落の底に向けて魔力を放った。
アカベコ「は?……う、嘘だろ⁈」
アカベコは思わず絶句してしまった……
先程倒した『ラジャオウ3体』が
またしても現れたのだから、、、
シャウラ「ふっ……」
(この黄色い猿の魔獣さぁー
頼むから同士討ちでもしてくんない?)
レート「はっ、ハハッ(高音)」
(隠された僕の潜在能力がいま覚醒!……ないか)
リンク「いやいや、キツいって!」
(たすけてぇぇぇゆっきぃぃぃぃぃ!!)
体力満タンで、本気モードのラジャオウ3体。
満身創痍でやり切っては現実逃避なうの3人。
戦わずしても勝敗はわかりきった状況だった。
そこへ……
まさかまさかの方達が、
この場に駆けつけてくれたのです。
次回へつづ……
明日リオン『やほやほぉー♪』
……あっ、
まだ出てきては、、、
あ、あのぉ〜リオンさん?
ページ数的にも、
次回のお楽しみにしたかったのですが、、、
明日リオン『ナレーションさん!
リオン達のことは
気にせんでもろてっ。
みんな遅くなってごめんねぇ♪
ザナっちも久しぶり!♪』
ムジカ『リオン……ザナトスはもう敵だぞ。』
ジナトス『兄さん!
バカなことはもう止めるんだ!
兄さんも最初は一緒になって
【魔獣王】を倒す為に
世界を救おうとしてたじゃないか!』
ジルバード『おや?
シャウラじゃないか。
そんな所でなに休んでるんだい?
また鍛え直してやろうかえ?
ついでに、
ひよっこのお前さんたちも
ギルド学園の時みたいに、
相手をしてやるさね。
ひゃっひゃっひゃっ。』
りゅのくん『俺の宿屋はいま忙しいからさぁ
嫁さん(英雄の1人でもあり僧侶)
置いてきちゃったんだけどさぁ
あとペットのパンダくんも。
よく見たらキミらのパーティーって、
僧侶いなくね?
キミらどうやって冒険してるの?』
なんと!
ピンチのこの状況で
『七人の英雄』のみなさんが駆けつけてきてくれたのです。
『英雄は遅れてやってくる』
すみませんが読み方は『えいゆう』のままでお願いします。
カッコイイからこの一文を入れたかっただけなのです。




