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エピソード25 最後のエルフ


舞台は北の大陸へと移る。

北の大陸は

今ある4つの大陸の中で1番広い大陸となっており、

資源が豊富で土地も広い大陸なのです。


この世界は元は7つの大陸だったのですが、

【魔獣王】によって3つも滅ぼされてしまい、

現在は4つの大陸となっております。


【魔獣王】が倒され世界に平和が訪れました。

北の大陸では領土や資源を巡って

戦争がすぐに起きてしまうのです。



紫陽花(アジサイ)コンビと仲間達は

北の大陸に到着してから

英雄のジナトスから教えてもらった国へと向かいました。


途中で甘飴甘味(あまあめかんみ)が財布を落としてしまい、

引き返して探すことになったのですが、

そこで怪しい不思議な館へと招かれることに……

(このお話は番外編で)


そんなこんなで

ようやく目的の国へと到着した一同。

なんでも英雄達の1人でもある

『最後のエルフ 明日(あけひ)リオン』が

音楽隊の活動をしているとか……


紫陽花(アジサイ)コンビと仲間達は

英雄がいるコンサート会場へと足を運ぶことにしました。


コンサート会場に到着しては

会場からリハーサル中なのか、

いろんな楽器の音が響いてきておりました。


戦争を無くそうと平和を強調するコンサートのようで

数々の国が賛同し、

明日(あけひ)リオンの音楽隊〉に支援をしているのだとか……


コンサート会場の

ど真ん中には

バカデカい『魔道ピアノ』と呼ばれる魔道具が

神々しく設置されておりました。



少年「すっ、すごぉぉぉーーい!!

   なにあれ!なにあれ!

   あんなに大きな魔道ピアノ初めて見たぁぁ!」


少年は目をキラキラさせながら

魔道ピアノを見つめている。


アカベコ「たしかにデケェ、、、

     これを()くのには相当な魔力がいるぜ?」


それを聞き、

甘飴甘味(あまあめかんみ)が挑戦してみたいと言った顔をしていた。


「はいはーい♪

 かんみが()いてみたい♪ ()いてみたい♪」


たしかに甘飴甘味(あまあめかんみ)の膨大な魔力を持ってすれば、

いとも簡単に()けてしまえるのだろう。


しかしこの魔道ピアノ


実は……



りと!「残念ねかんみ。

    よく見てご覧なさい?

    この魔道ピアノ

    魔力と気力の両方がないと、

    弾けない仕組みになっているのよ?」


甘飴甘味(あまあめかんみ)「うそやん⁈……やん……ヤン……ヤァン」

   (ここだけなぜかエコーがかかっております)


 レート「さすが天才錬金術師のりと!だね。

     見ただけでわかるなんて。やるね。」


シャウラ「ふっ……

     今のはさすがに感心したぜ」


  少年「りと!さんすごいね!」



みんなから称賛の声が上がった。




りと!「むふふ♡

    なんせわたしが作ったからよ♡」


リンク『りと!しゃんが作ったんかぁーいっ!』




そんなやりとりをしていると、

1人の女の子がこちらに近づいて来た。




「やほやほ♪

 きみたちがジナちゃん (ジナトス)が

 言ってた子達かなぁ?

 紫陽花(アジサイ)コンビがいるしそうだよねー♪

 はじめましてぇ。

 『明日(あけひ)リオン』だよぉ♪

 リオンのこと()こってね♪

 英雄だからとか気にせずに

 リオンのこと気軽に(せっ)してもろて!♪」


そう笑顔で声をかけてきたのは、

最後のエルフでもあり英雄の1人

明日(あけひ)リオン』だった。


その容姿は、

どことなく甘飴甘味(あまあめかんみ)と似ていて

髪はぐるぐるしたツイテールで青く長い

エルフの特徴でもある長い耳に、

目はぱっちりとしており笑っても可愛い。

体格も甘飴甘味(あまあめかんみ)とほぼ同じくらいだった。



少年「ぼく、知ってるよぉ。

   孤児院で聞いたことあるもん。

   最後のエルフの人なんだよね?

   【魔獣王】との戦いの後、

   英雄の明日(あけひ)リオンさんが使っていた

  【魔剣アルフレート】を森に返したんだよね♪

   〈エルフの隠れ里〉が

   【魔獣王】によって滅ぼされちゃったから、

   もう生きてるエルフは1人しかいないって。

   あっ!……ご、ごめんなさいっ」



少年は話を出したことを後悔していた。


(自分の故郷を滅ぼされた話なんて聞きたい人なんていない)っと、

(もっと気を遣って話すべきだった)っと……。


英雄の明日(あけひ)リオンはまだ幼い少年が、

自分の為に気遣ってくれていることを嬉しく思い、

笑って少年のことを むぎゅうっと抱きしめた。



『あはは♪

 ええよ。ええよ。

 なにこの子ぉ〜!かわいいぃぃ〜♪

 ちょっと触らせてもろてっ!』


ぷにぷに。ぷにぷに。



そう言いながら、

英雄の明日(あけひ)リオンは

少年のほっぺたをひたすら ぷにぷに していた。



少年「ほっぺた ぷにぷに するのやめてもろて!」

(あっ。口癖(くちぐせ)がうつっちゃったぁ……)


少年はいきなりの〈ほっぺぷにぷに攻撃〉を受け、

たまらず英雄から離れたのだった。

そして甘飴甘味(あまあめかんみ)の後ろに隠れては、

ジーっと見ながら警戒していた。



「あちゃー。

 もっと触りたかったのにぃ。

 あっ、そうそう!

 もうすぐ私たちのコンサートがあるんだけど、

 メインで踊ってくれる予定の獣人族の踊り子の

 『Rio』ちゃんが、

 "黒い仮面の集団"に狙われているって情報が

 リオンの所に入ってきているの……

 きっとこのコンサートを成功されたくない連中の

 仕業ね。

 このコンサートはいろんな同盟国や

 支援国などが見に来てくれるから、

 成功させまいと狙われたんだと思うわ。

 私たちは此処(ここ)を離れられないから、

 かんみちゃん達がRioちゃんを無事に

 ここまで送り届けてきてほしぃんよ。

 報酬は……

 キミたちが探しているザナっち (ザナトス)の

 情報を教えてあげるよ?♪」



一同は了承し依頼を受けた。


アカベコは明日(あけひ)リオンに呼び止められ、

コンサート会場に残ることに。


りと!も魔道ピアノの調律を頼まれた。


レートとリンクは会場の周辺を警備することとなった


こうして紫陽花(アジサイ)コンビと少年は

獣人族の可愛い猫耳娘(ねこみみむすめ)

踊り子Rioを探し出して護衛することとなったのだ。




ーーふふっ。

最後のエルフでもあり英雄の1人のリオンさん。

たしかにどことなく甘飴甘味(あまあめかんみ)に似ていますね。

明るさや雰囲気と言いますか……。


しかし【魔獣王】を倒したからと言って、

【魔剣アルフレート】を森にお返しするなんて……


ほんと、

英雄と呼ばれている人達の考えはわかりかねますね。


次回は

可愛い猫耳娘(ねこみみむすめ)の踊り子の登場です。


ではまたお会いしましょう。


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