表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/60

番外編【王女の勇気】


ここは緑がとても豊な南の大陸の王都


その王都のお城の部屋に

まだ成人していない可憐な女の子の

『さよ王女』が、

ベッドで横になりながら

甘味(かんみ)人形〉を抱きしめ

シャウラ様ファンクラブの会員No.0番の人に

送って貰った

〈シャウラ様の奇跡の1枚〉と、

〈魔法剣士さまのキュートな泣き顔〉と題した写真を眺めていた


そして幸せそうにニヤけていたのだ。



さよ王女の母親は

【魔獣王】によって殺され、

父親の国王はとても多忙なのだ。


歳の離れた姉が

さよ王女の面倒を見ていたのだが

さよ王女が大きくなったので

【魔獣王】をたおした『英雄』の1人へと

(とつ)いでいったのだ。


そのおかげでこの南の国は他国から

争いの対象にはならずにいるのだった。



さよ王女はと言うと、

西の国の王子との婚約が決まっており

東の国にあるギルド学園の通信制の学科で授業を受けていた。


たまに護衛を連れては

東の国にあるギルド学園で学園のイベントに参加したりもしている。


最近は王家の厳しい〈しきたり〉など、

いろいろと覚えなくてはいけず、

だんだんとプレッシャーになり

いつしか周りの人間関係にも嫌になってしまっていた。


さよ王女は自暴自棄になっては

自身の部屋へと引きこもりがちになってしまっているのだった。



そんな王女の元に、


ドタバタ

     ドタバタ


っと慌ただしく王女の部屋に向かってくる1つの足音があった



「はぁ……またお姉様だわ」



さよ王女が自身の部屋のベッドで

ぬいぐるみを抱きしめながらため息を吐いた。



ーーガチャ



ノックもせずに入ってきたのは

実の姉の『さき王妃』だった。



「さよ!

 また部屋に引きこもって!

 あなた勉強は?

 それに王家の〈しきたり〉を習わずに

 そんな写真ばかり見て……

 立派な王女になるんでしょ?

 ちょっとさよ?聞いてるの?」



部屋に入ってきては

開口1番に出てきたのがそんなセリフ……


さよ王女は枕で耳を塞いでいた。


実の姉のいつもの小言に、嫌気をさしていたのだ。



「はぁ……お姉様。

 わざわざ嫁いだ先の北の大陸から

 さよに会いに来てくれるのは嬉しいわ。

 でもね、

 死んだお母様の代わりのつもりか知らないけど

 いつもいつも小言ばっかし……

 お姉様なんてきらーい。」



さよ王女は実の姉の方を見向きもせずにそう言った。


姉のさき王妃は少し悲しみの表情を表しては


「さよはやればできる子なんだから」とか

「さよには愛くるしさがある」とか

「さよはほんとは強い子なのよ」とか

「もっと自分に自身を持ちなさい」などなど。


そんな励ましの言葉を残して部屋から去って行った。



さよ王女はため息を吐き

眺めていた写真をアルバムに戻そうと

本棚に手を伸ばした。


すると……


アルバムを取ろうとしたら間違えて

隣にある『一冊の絵本』を手に取ってしまったのだ。


小説にもなっているこの絵本のタイトルは、、、



緑龍(りょくりゅう)寡黙(かもく)の教え』だった。



その内容はと言うと、、、



ーーー

自然を愛し動物を()でていた緑の守護神龍。

平和に森で暮らしていたのだが、

【魔王】の手によって

守護神龍達が【闇】に引きずり込まれそうになる。


そうなれば世界の危機だと察した緑の守護神龍は、

嫌いだった人間の為に自ら魔剣になることを

"1番最初"に選択し、

それをなにも言わず黙って実行して見せた先駆者(せんくしゃ)だった。


緑の守護神龍が人間嫌いだったにも関わらず、

1番最初に黙って実行したことを知った他の

守護神龍達はとても驚いた。

そして同時に緑の守護神龍から

寡黙(かもく)の教えを学んだ』と思ったのだ。

世界の危機を防ぐために

他の守護神龍達も次々と後に続き

魔剣へと生まれ変わっていった……

ーーー


そんなお話。


南の国の緑の守護神龍が1番最初に

魔剣に生まれ変わっていなかったら、

他の者は魔剣にならずに

そのまま【闇】に引きずり込まれていたと伝えられているほどなのだ。



(そういえば昔、

よくお姉様がこの絵本を読んでくれてたなぁー

さよはこの絵本の中に出てくる森の動物が

モンスターに食べられそうになるシーンが怖かったのをいまでも覚えてるなぁー

その時さよは……

あれ??

その時のさよって……

思い出せないからまぁいっか、、、

それよりさよは東の国のロマンス小説の

『白い涙の歌姫』の方が好き♡)


さよ王女は恋に憧れ恋に恋する年頃だったのだ。


そして紫陽花(アジサイ)コンビの話も大好きだった。


(またお話をしたいなぁ〜

紫陽花(アジサイ)コンビに偶然お会いし

初めてシャウラ様に"ちゃんづけ"された時は

さよは心臓が止まってしまったの……)



……いやいや、さよ王女?

それって死んでませんか?



(おふたりは〈名のある賞金首〉の行方(ゆくえ)を追って、

東の国へと戻られてしまわれたけど

また遊びに来てくれないかなぁー。)



「はぁ……

 冒険者かぁ……

 いいなぁ……立派だなぁ……

 それに比べてさよなんて、、、

 ダメな子は

 この世から消えてしまったほうが

 いいのかなぁ……」



そんなマイナスなことばかり考えているさよ王女。


さよ王女の気持ちもわからなくはない。


物事がうまくいかず追い詰められ

悩み苦しんでる人は

誰しも一度は〈そんなこと〉を

考えたことがあるのではないだろうか……


『自分はこの世からいてもいなくても

 同じなのではないか?』


っと、、、



厳しい言葉を使うが

現実を言ってしまえばそうかもしれない。

自分1人がいなくなったところで、

この世界は変わらずに

そして地球は回り続けるだろう。




「もう、いいかなぁ。……楽になりたい」



ふと、

すべてを投げ出して楽になろうと

思い詰めているさよ王女だった。


すると、


突然どこからともなく声が聞こえてきたのだった。



『死んで楽になれるとか

 考えが"お子ちゃま"だなぁー

 おっと、

 王女だから敬語を使わないとっスね』



「え⁈……だ、だれ??」


いきなり声が聞こえてきて戸惑うさよ王女。



すると、 



開いている窓の方から

サッと、

王女の部屋に忍び込んできた若者がいたのだ。

隻腕(せきわん)の若い青年』が挨拶をした。



「王女さまどうも。

 俺は『七月(ななつき)なつき』って言います。

 いや、

 あのですね?

 みらいさんっていう人にですね?

 〈うっかり〉俺の名前を出されてしまってですね?

 そしたら《さよ王女の手伝い》って言う

 〈役目(やくめ)〉が

 俺の頭に流れて入ってきた訳なんですよ……』



「???」


さよ王女はいきなり現れたこの

隻腕(せきわん)の若い青年『七月(ななつき)なつき』

の言っていることがまったく理解できなかった。



「だぁー。

 もういいッスよ!

 さよ王女。

 もうすぐ何か大事なことない?

 ……ないッスか?」



……なつきくん?

言い直しても敬語になってませんよ?




さよ王女「大事なことぉ?……あっ。」



(そういえばもうすぐお姉様の誕生日だわ!

お城で軽くダンスパーティーが開かれるんだったわ。

……どうしよぉー。全然練習してにゃい)


さよ王女は七月(ななつき)なつきに事情を説明し、

練習に手伝って貰うように頼み込んだ。


七月(ななつき)なつきはそれを聞き、

「それが役目」と言い、

(いさぎよ)く了承してくれたのだった。



急ぎ練習をし、

どうにかひと通り踊れるようになったさよ王女。



「あのぉー

 聞きづらいことなんだけど……

 その、、、気になっちゃって……

 あなたのその腕どうしたの?生まれつき??」



さよ王女は七月(ななつき)なつきが

なぜ片腕なのかを遠慮がちに聞いていた。



「これっスか?

 これは(うしな)ったんスよ。

 "行動した結果"がこれだっただけっスよ。

 まぁ、

 "行動することが必ずしも

 良い方向に行くとは限らない"ってことっスね。

 ……それでもオレは……あの時、、、

 例え怪我をするとわかっていても、

 〈行動〉してよかったと思ってるよ」



さよ王女は〈その時の状況〉がまったくわからなかったが、

七月(ななつき)なつきが『誇り』を持って行動したのだと思うと、

なんだかこの〈不法侵入男〉のことが

少しだけカッコイイと思ってしまったのだった。



(さよが同じ状況ならさよには出来るのかな?

悪い結果にはなりたくないから

さよは怖くて動けてないかも……)



そんなことを考えながらも、

さよ王女はダンスの猛特訓をしたのだった。


そして日が過ぎ、、、


姉のさき王妃の誕生日会が始まった。


そこで1人、1人、順番に真ん中の舞台に立って

ダンスを披露するのとのことだった。


姉のさき王妃がさよ王女の所にやって来た。


「さよ。

 ちゃんと練習してきた?

 お父様は忙しくて来てないけど、

 代わりにお姉ちゃんがちゃんと見てるからね!」



さき王妃は励ましたつもりだったのだが、

さよ王女にはプレッシャーとなってしまった。



「嫌っ……やっぱりさよ、ダンス辞めるっ!」


いきなり駄々をこね出したさよ王女。


姉のさき王妃は

「子供じゃないんだから!

 さよは王女なのよ!自覚を持ちなさい!」

っとキツイ口調で言い、

呆れて去っていってしまったのだ。



そうこうしている内に

ダンスの披露の順番が来てしまった。




「さよ王女、

 ひとついいッスか?

 さっきダンスしていた人は見てました?」


つい先ほど

さよ王女の順番の前に踊っていた人のことを

この隻腕(せきわん)の青年は言っているのだろう。



「……見てたけど。それがなに?」



駄々をこねていたが泣き止み、

目を腫らしながらも

七月(ななつき)なつきに返事をした。



「あれズルしてましたよ?

 ダンスの曲が飛んで

 難しいところはごまかしていて……

 あれでも一応

 成功した扱いにはされたみたいですけどね」



さよ王女「ふ、ふーん。

     そんなのさよも気付いてたしっ!」

(……さよまったくわかんなかった。

たしかにちょっと違和感はあったけど……でも、、)



さよ王女「それでもちゃんと成功したんだから、

     別にいいんじゃないの??」



さよ王女がそう言うと、

七月(ななつき)なつきはとても悲しい目を

さよ王女に向けていた。


そして代わりにこの言葉を送った。



(だま)したりごまかしたりして

 成功しようとする人なんかよりも、

 胸を張って堂々と挑戦して

 失敗した人の方がカッコイイっスよ♪』


そう微笑みながら言った七月(ななつき)なつき。



さよ王女の頭と心に電流が走った


(自分はなんて浅ましい考えだったのか)っと……


さよ王女は自分の品性を問われた気がして

とても恥ずかしくなっていた。


そして自分の間違いにすぐに気付き、

自分も堂々と挑戦し

勇気を出して一歩踏み出そうと決意したのだ!


そこにはさっきまで駄々をこねていた少女の顔ではなく、

立派な王女の顔付きになっていた。


"人は変わろうと思えば1秒後には変われるのだ"



「……練習通りに頑張ってくる。」


さよ王女は前を向き堂々とダンスを披露した。



ダンスの出来栄えは

お世辞にも上手とは言えなかった……


しかし!


何度失敗しても決して諦めることはなかった!


投げ出さず最後までやりきったさよ王女に

周りから自然と拍手が巻き起こっていた。



『さよ!』



さき王妃が泣きながら()け寄ってきた。



「さよ!さよ!見てたよ!

 頑張ったね!

 いつもキツいことばかり言ってごめんね……

 ほんと頑張ったね……」



さき王妃は涙を流していた。


自分のために頑張ってダンスを披露してくれた妹のことが可愛くて仕方なかったのだ。



「さよの方こそごめんなさい。

 お姉様の優しさに今まで気付けなくて……」



そう言ったさよ王女の瞳からも涙が流れていた。


さき王妃はさよ王女を優しく抱きしめて

そしてこの言葉を送ってあげた。



「これからは

 "嫌だから辞める"とかじゃなくて、

 "何かを始めるから辞める"

 そうあってほしいわ。

 もちろん、

 さよの勝手なのだから

 私が口出しするのは間違っているとは思う。

 でもね、さよ。

 あなたは『愛されている』ってことを

 絶対に忘れないでね?

 愛に大きいや小さいはあるかも知れないけど、

 自分のこともちゃんと愛してあげてね?

 自分はダメだと思わずに、

 周りから否定されたとしても、、、

 『自分はこれからなんだ!』

 っとそう強く生きてね?」



(お姉様は泣いていた。


さよのことを想って泣いてくれていた。


お姉様の言葉はなんて優しい言葉なんだろう……




いつも小言を言うのは

さよのことを心配してくれていた証拠だったんだわ。


そうだったよね……お姉様は優しい。


昔からそうだったよね?

さよ、、、ちゃんと思い出したよ?



小さい頃にお母様がいなくなってからお姉様は

毎晩、

さよに絵本の読み聞かせをしてくれてたよね?


動物が追い詰められ食べられそうになるシーンで、

さよは震えて泣いて聞いていて、

それでぴったりとお姉様にくっついて……


それに気づいたお姉様は

さよのことをからかうこともなく

優しく抱きしめてくれて

そして絵本の続きを読んでくれた。


くっついた時のお姉様の暖かいぬくもりや

いい匂い そして優しい声

わたし……思い出した。思い出したよ。


でも今の今まで忘れていたの……


そんな『優しくしてもらえたこと』を、

なんで今まで忘れていたんだろ???



昔のことだから?

今の方が大切だから?

さよに向けられた愛情は

〈家族だから当たり前のもの〉だとでも

思っていたからかな?



そのくせさよの方は

小さい時にお姉様が風で飛ばされた白い素敵な帽子を、

別にさよが拾わなくてもよかったことなのに、

拾ってあげたことをいつまでも

"恩着せがましく"覚えているし……


人って、

『してもらった優しさはすぐに忘れるくせに、

 してあげた優しさはいつまでも覚えている』

本当になんて自分勝手な生き物なんだろう……



でも私は気付けた!一歩踏み出し気付けた!!


『人は自分勝手な生き物なんだと』

心の底から気付けてよかった!


そのことを気付けないまま、

"恩着せがましく命が終わる人"が、

世の中にはたくさんいてるんだろうなぁー。



私は逆になろう!



して貰えた優しさが

例え直接その人に返せなくても、、、

私は優しさをばら撒こう!


いろんな人に優しさを与えた時は

私が与えたその優しさはすぐに忘れてしまおう!

うん、そうしよう……



まずは最初の一歩、


いえ、


これは最初の一言かな?






『おねえちゃん!

 いつも心配してくれてありがとう♪』





瞳には涙をいっぱいにさせながらも

さよ王女は元気いっぱいな笑顔を見せた

たった1人の実の姉に笑顔を見せた。



その優しい笑顔を見ては

さき王妃は震えて涙を流していた……


(さよが昔みたいにおねえちゃんと呼んでくれた!)

(さよが昔みたいに笑顔で笑いかけてくれた!)


そんな些細(ささい)なことが、

ずっと心配していた姉のさき王妃の心に

ぐっと染みたのだ……

(この子はやっぱり強い子だ)

そう思い

さき王妃も抱きしめ返した。



たった一言、

いえ、、、

『最初の一歩』でもいいからと、

踏み出そうと決めたさよ王女の【勇気】に

それを見ていた周りの者達も自然と勇気づけられ

今すぐにでも誰かに優しくしたくなるような

そんな気持ちになっていたのだった。


これが後に、

勇気を出せずに悩み苦しんでる人に向けて

そっと【王女の勇気】のことを聞かせては

背中を押すことで有名な話になるのだった。



そんな成長したさよ王女の姿を見て

この世界での自分の〈役目(やくめ)〉も終わったと

嬉しく思ってはニヤけながら

その場を去っていこうとしている不法侵入男

もとい、

七月(ななつき)なつき』だったのである。


めでたし めでたし。



ーーふふっ。

さよ王女の成長にはこれからも期待ですね♪


なつきくんもお疲れ様でした。


わたくしも少しお話を、、、



誰だって『最初の一歩』は怖いものです。



気になる人に声をかける【勇気】


不安な気持ちを抱えたまま

新しい職場や学校に行く【勇敢(ゆうかん)さ】


自分がやりたいことに一歩踏み出す【決意】


目標を決め

些細(ささい)なことや

小さなことでも良いから

新しい何かに挑戦する【覚悟】


これらはすべて『最初の一歩』からです。


なつきくんもおっしゃっておりましたね。


「堂々と挑戦して失敗した人の方がカッコイイ」


っと、


わたくしもそう思います。



大多数の人は以下の言葉を口にするでしょうね


「失敗したら意味がない」

「そんなことはせずに安定した道を進め」

「上手くいってない姿を見たらすごく惨めだ」



……ご冗談を。



そんな人が諦めると思いですか?

成功するまであきらめなければ、

失敗なんて過去の笑い話になるのですよ!


わたくしは成功体験なんかより、

失敗体験の方がぜひ聞きたいですね♪


なぜなら、


苦難や苦労する時に成長があり、

そして挑戦する人は輝いており、

『信念』や『誇り』が、

その人にあるからこそ魅力的なんです。



上手くいかずにその時は悩み苦しみ、

泣き出したり、

時には逃げ出したくなったりしたことも

おそらく数えきれないほどあることでしょう。


『あなた様』もそういった経験に

少なくとも心当たりはあるのではないでしょうか?



人生は"いま"の連続からできております。

"いま"が苦しくても、

きっと1年後には思い出として、

笑って「そんな時期もあったなぁ〜」っと、

今を苦しみ戦っている『あなた様』が一歩踏み出し、

胸を張って言えるようになっていることを!

きっとこの作者さんは信じておられますよ。


もちろんわたくしめもです♪


誰かに信じて貰えると

少しでも勇気が出て、

なんだか今すぐにでも行動を起こしたくなってきませんか?




「偉そうにムカつく!」

「知ったような口を聞くな!」


……そう思われる方ももちろんいますでしょう。


ふふ。


多いにけっこう♪


ムカつく言葉の方が案外、

ずっと覚えているものですよ?

ムカついた人はもうここには来ないかも知れませんね

……それはきっと作者もそうなることを覚悟の上で、

書いてでも『あなた様』にお伝えしたかったのでしょう。

誰だって嫌われたくは無いのですから……


では最後に、


『一歩踏み出す勇気』


それと、


『一歩譲れる勇気』


そんな『勇気』を、

『あなた様』に送りたいと思います。

おや?

もう両方お持ちの『あなた様』がいらっしゃいましたか

これは失礼いたしました。



それではまた本編でまたお会いしましょう。



番外編 【王女の勇気】完


今を苦しみ戦っている『あなた様』に

どうか響きますように。

今は響かなくとも

いつか悩み立ち止まった時にでも、

そっと背中を押せるように【勇気】をあげたいです。



『あなた様』が踏み出した『最初の一歩』

その一歩を踏み出したことを誇りに思い、

何年後でもいいですから、

悩み苦しんでいたのが報われて

『あなた様』が笑顔になっていますように。

そう切に願っております……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ