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エピソード15 可愛い僧侶の正体は

( ……ん?

 ここは……

 そうかオレ、

 倒れちまったのか……)



シャウラは見知らぬ天井を見つめ、

自分が毒を受け倒れてしまったことを思い出した。


身体をゆっくりと起こしながら辺りを見渡すと、


《ようこそ双子が眠る迷宮(ダンジョン)近くの村へ》


っと

観光地でよく見かけるような目立つ看板を発見した。


どうやら無事に海を渡り迷宮(ダンジョン)近くの村まで辿りつけたようだ。




『安静にしていてください。

 もうじき毒が消えますから。』



丁寧で優しい感じの声が聞こえた。


髪が長く、

目はおっとりしていて

なんとも可愛いらしい僧侶(ヒーラー)が、

シャウラが横になっているベッドの近くにいたのだ


どうやらこの人が

シャウラのことを看病してくれたみたいだ。


そこへ突如、


鎧を着た兵士みたいな格好の男が

慌てた様子で勢いよく部屋へと入ってきたのだ。


空見夏妃(そらみなつひ)空見夏妃(そらみなつひ)はいるか?」


どうやらこの兵士は

シャウラのことを看病してくれていた僧侶(ヒーラー)のことを呼んでいるみたいだ。


「はい わたしならここに」


そう返事をし、

兵士のもとへと駆け寄っていく空見夏妃(そらみなつひ)と呼ばれた僧侶(ヒーラー)


そしてシャウラのとこに戻ってきては、


「迷宮で怪我を負った冒険者が、

 入り口の近くの広場まで避難しているみたいです。

 わたくはちょっと治療してきますね。

 あなたの治療は終わってますが

 もうしばらくは安静にしていてくださいね♡」


っと言い聞かせては兵士と一緒に出て行った。



シャウラは自分が着替えていることに気づき、

裸を見られたことに少し不機嫌になっていた。



……??

なぜなんでしょうね?

この世界の方は同性同士でも

裸を見られるのは気になるのでしょうか???

もしかしてシャウラさんの背中に大きな傷が⁈

それかお腹の辺りに封印された呪文の跡が⁈

おっと、

妄想はこのくらいにして

とりあえず本編に戻りましょうか。



しばらくすると、

甘飴甘味(あまあめかんみ)と少年が新鮮な果物が入った袋を抱えながら部屋へと入ってきた



「シャウぴ起きてるやん!

 よかったぁ♪

 かんみのこと(かば)ってくれてありがと〜♡」


そう言いながらシャウラに抱きつこうとする甘飴甘味(あまあめかんみ)


シャウラは突っ込んでくる甘飴甘味(あまあめかんみ)の頭を手で押さえてはストップさせていた。


「シャウラさん意識が戻ってよかったぁ

 倒れてすぐに

 りと!さんが

 簡単な応急処置をしてくれたんだよぉ。

 レートさんとアカベコさんは迷宮の情報を

 集めてくれていて、

 りと!さんとリンクさんは

 船の修理のお手伝いをしてるよぉ」


そう少年はシャウラにみんなのことを報告した。


【ナイトドラゴン】とは途中でお別れをした

「海に出る時は俺たちを頼ってくれ」と、

船長のナイルが優しく声をかけてくれた。

副船長のズカパンが「俺も一緒に……」っと、

言い出すだろうとリンクが先を読み

「シャウラの容体も気になるからアタイらは先を急ぐ」っとササッと別れたのだった


……さすがリンクさんですね。

【ナイトドラゴン】の参謀なだけありますね。



しばらくすると

アカベコとレートも帰ってきた。



アカベコはシャウラが起きていても気にもしていない様子だ

甘飴甘味(あまあめかんみ)と少年が先ほど買ってきた袋から

リンゴを取り出しては

椅子に座って『ガブリ』っと

リンゴを丸かじりして食べはじめている。


レートはシャウラの顔色が良くなっていることに安心していた。

りと!やリンクが部屋に戻ってきたので

レートは集めた情報をみんなに共有した。



「双子が眠る迷宮に

 メガネをかけた男が入っていったと

 目撃情報を入手したよ。

 おそらくザナトスだろうね。」


少年「双子が眠る迷宮??」



少年は迷宮の名前が気になっていた。



「村の近くにある迷宮には

 『光と闇の双子』と呼ばれている〈ナニカ〉が

 眠っていると言われているんだよ」



レートが簡単に説明してくれた。



「アタイも知ってるよ。(ーーガブッ)

 複雑に入り組んだ迷宮(ダンジョン)だろ?

 入ってすぐに広い場所があって、

 そこら辺は弱いモンスターしか出ないから

 冒険者を相手に

 道具屋や装備の出店があったりとかで

 観光地としてこの村がアピールしてるってさ

 (ーーシャリシャリ)」


リンクもリンゴを袋から取り出しては

丸かじりしながら説明をした。



「そうなんだね!

 ダンジョンかぁ〜

 なんかわくわくするね!」



少年は目をキラキラさせていた。



……が、



そんな少年を見て、

レートやアカベコ

リンクの表情は少し困った顔をしていたのだ

そしてなぜか三人は、

少し申し訳なさそうな曇った表情をしていた


そんな3人の代わりにシャウラが説明をしてくれた。


甘飴甘味(あまあめかんみ)からニコニコ笑顔で

「ほらシャウぴ♡口を開けてあーんってして♡」

っと言われながらその口に(イチゴ)

放りこまされそうになっているシャウラが

少年に現実を突きつけたのだ。



……いや説明が長いですね作者さん。

読み上げるわたくしのことも考えていただきたい。

『シャウラが少年に現実を突きつける』

この一文だけでもよかったのでは?

おっと、

愚痴を言ってしまいました。失礼しました。



「ふっ……少年。

 お前まさか、

 自分が迷宮(ダンジョン)に入れるとでも

 本気で思ってるいるのか?

 迷宮(ダンジョン)に入るってことは、

 とても危険なことなんだぜ?」


そうシャウラは至極当然(しごくとうぜん)のことを言い、

甘飴甘味(あまあめかんみ)がニコニコ笑顔で差し出してきた苺をパクッと食べたのだった


……あっ食べるんですね

てっきり返すのかと、、、失礼いたしました。



それを聞いた少年は「はっ!」っと気付き、

(自分はお留守番なのかぁ……)っと

みるみる悲しい表情を見せたのだった。


そんな今にも泣き出しそうな少年を見ては、


「わたしはこの子に荷物持ちを任せるわ。」


りと!が少年にも役割を与え

みんなでダンジョンに挑めるように提案したのだった



(むふふ♡

これでこの子の私に対しての株は

上がったも当然ね!)


などと(よこしま)なことを考えていたりと!だった。


「りと!さん♪」


少年は自分も迷宮(ダンジョン)に入れることに喜びを感じ

瞳をウルウルとさせては感動していた。



(むふふ♡もらったわ!)



するとすかさず、




アカベコ『いやお前も留守番だから!』


 リンク『りと!しゃんも留守番だよ?』



アカベコとリンクが見事なツッコミを入れたのだった



「りと!さん……」


少年は"期待させといて落とされた気分"に

すごく絶望を感じていたのだった



「……ぴえん」


りと!もまさか自分が留守番だったとは思わず、

悲しい気持ちになっていたのだった。



「まぁまぁ

 そのことなんだけど、、、

 上手く配置をすれば、

 このメンバーでも

 迷宮(ダンジョン)に挑めると思うよ?」


2人を見兼ねたレートがそう提案した。


その提案に甘飴甘味(あまあめかんみ)も同意した。



「みんなで進んだ方が楽しいやんなぁ♪

 かんみもみんなと一緒に進みたいなぁ♪」



甘飴甘味(あまあめかんみ)は迷宮に対して

ピクニックにでも出かけるぐらいの感覚としか思っていなさそうだった。

 


「レートさん。かんみおねえちゃん。」


少年の中で

2人の好感度がみるみる上がっていった。


(レート……かんみ……覚えてなさい。)

バクバクバクバク!!


りと!は2人に嫉妬して果物を爆食いしていた。



そこへ先ほど兵士と一緒に出て行っていた僧侶(ヒーラー)

空見夏妃(そらみなつひ)』が戻ってきたのだ。


「あら?

 みなさんお揃いで。

 シャウラさんならもう大丈夫ですよ。

 みなさんもこれから迷宮(ダンジョン)に向かわれるのですか?」


そう聞いてきたので

少年は正直に目的を説明した。


そして、


「そうだ!

 そらみさんもぼくたちと一緒に迷宮(ダンジョン)にいこうよ!

 きっと楽しいよ♪」


少年の無邪気な提案に一同は、

(ナイスだ少年!もっとぐいぐい誘っていけ!)っと、


全員が心の中で思っていた。


なぜなら見ての通り、

今のパーティーには回復や補助魔法を使える僧侶(ヒーラー)

1人もいないからなのである。

ある程度の回復は、

りと!が作った薬などがあるのだが、

ここにはちゃんとした工房もなければ

材料も乏しい……


回復手段は限られてくるのだ……


迷宮(ダンジョン)に挑むには万全を期することが

とても重要でとても大事なことなのだ



「ごめんね……少年くん。

 観光地としての安全をアピールする為に

 わたしはこの村から雇われているのよ……

 だから一緒に迷宮(ダンジョン)に挑むことは出来ないのよ」



「そっかぁ……」


少年はとても残念そうにしていた



「あれ?

 でもそらみさんって

 迷宮の入り口で

 怪我をしている人を回復しに行ってるんだよね?

 弱いモンスターが出るんじゃないのぉ?

 そんな時はどうしているのぉ?」


少年は疑問に思ったことをすぐに口にした。


空見夏妃(そらみなつひ)は微笑みながら


「杖で殴るのも私の仕事ですから」


っと、


可愛い顔からさらっと凶暴なセリフが出てきたのだ。


少年はそれを聞きびっくりし目をまん丸としていた。



結局レートが考えた配置で

みんなで迷宮(ダンジョン)に入ることが決まった。


その日は準備をするだけで終わり、

それぞれが身体を休めたのだった……



次の日、

村のすぐ近くの迷宮(ダンジョン)まで来た一同は、

入り口へと向かい進みだした。



「そらみさんっていい人だったね!」



ダンジョンに向かう道中で

少年が元気いっぱいに空見夏妃(そらみなつひ)の話をしていた。


少年の言葉に続いてみんなも

「あんな可愛い僧侶がいてくれたらなぁ〜」

とか

「あの丁寧な話方(はなしかた)がいいよねー」

とか

いろいろ空見夏妃(そらみなつひ)のことで話が盛り上がっていたのだ


……が、


シャウラの次の発言で

一同はびっくりさせられることに……




「いや、お前ら気付いてなかったのかよ?

 アイツは(おとこ)()だぞ?」

 


『えーぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁈⁈⁈⁈⁈』




シャウラ以外のみんなが一斉に驚愕(きょうがく)していた。


……はい。わたくしめも驚いております。



そんな穏やかな時間も迷宮(ダンジョン)に入るまでのことだった。


これから先に起こる出来事がきっかけで、

世界が崩壊に向かう〈きっかけ〉となるなんて……

いったい誰が予想できたのでしょうか?





ーーふふっ。

(おとこ)(むすめ)〉と書いて〈おとこのこ〉と読むのですか。

わたくしめもまったく気付いておりませんでした。


それにしても【ナイトドラゴン】とあっさり別れましたね。

魔剣のことや乗組員など

いろいろ知りたいと思っておりましたのに……


え?

それはまた別の番外編で??


え?

その前に『わたくし達』とは何者なんだと?


ふむふむ。語りたいことが山ほどありますね。


それにしてもザナトスは

なぜこのような迷宮で目撃されたのでしょうか?

そして気になる世界崩壊の予兆とは……


続きが気になりますね。

わたくしもです。


ではまたお会いしましょう。



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