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番外編ふたりは【あいおらいと】後編『異世界からの歌姫様達』


お祭り開催までもうすぐ。

いつものように差し入れを持ってきたモフ子は、

会場に到着してすぐに、

なにやらスタッフ同士が揉めている現場を目撃した。



「そんなこと『ありえない』っすよ」



1人の若いスタッフの声が響いた。


「いや、

 だからよぉ。

 俺もそう思ったんだがな?

 【あいおらいと】の2人がよぉ……」



頭にタオルを巻いた中年の男性が困った顔をしては

なにやら疑問に思いながらも若いスタッフと口論をしていた。



それを見ていたモフ子は、

2人に何があったかを尋ねてみた。



「どうしたんですの?」



「いや、あのですね、お嬢様。

 【あいおらいと】の2人から

 ライブ中にモンスターや魔獣が来て

 魔道具の照明が消えてしまった時の為に、

 何人か魔法使いを配置していて欲しいって、

 そう頼まれたんですよ」


タオルを巻いた中年の男性は、

とても困った顔をしていた。


それもそのはず、


王都ギルドの魔法使い達は優秀で、

ギルド学園からの卒業生が多く、

他の街ギルドからも一緒に同行して欲しいと依頼が

入るほどの忙しさなのだ。


それをただ、


万が一の為だけに、

ここに配置したいと言うのだから、

スタッフが呆れるのも無理はない。



「冗談じゃないっすよ……

 ライブ会場を王都から少し離れたこの場所に

 作るからって、

 今までこの場所で祭りを開催していて

 モンスターが来たことなんて

 過去に1度も無いって聞くじゃないっすか。

 だからありえないんすよ。

 まったく心配し過ぎなんすよね……」


若いスタッフは呆れていた。



(たしかにこの場所にモンスターが出たと言う目撃情報は

わたくしは聞いたことがありませんわね。)




「いくら予算を掛けてもいいとは言え、

 予算の問題じゃねぇですよ、これは。」



頭にタオルを巻いた中年の男性も呆れていた。


モフ子はしばらく考えたのち、

自分のコネをフル活用することにした。



「わかりましたわ!

 その件でしたら、

 わたくしがお爺様に頼んで手配しておきますですわ♪

 あなた達は何も心配なさらずにお祭りの

 準備を進めてほしいのですわ♪」



若いスタッフと中年の男性はわざわざ魔法使いを呼ぶなんて『ありえない』とした顔をしながらも、

モフ子の言う通りにライブ会場の準備を再開したのだった。



「おほほ。

 これで心配事は解決ですわね。

 しかしさすがのおふたりですわね……

 万が一のことも考えていらっしゃるなんて……

 あのおふたりが頑張ってるんですもの!

 万が一があってはなりませんわ!

 モフ子ができることには協力いたしましてよ♪」



問題が解決し、

2人も順調に練習ができているみたいだった。




〜お祭り当日〜



(いよいよお祭りの日がやってきたのですわ。

ライブ会場の周りには出店がいっぱいありますわね。

一際、行列を作っているのはこの国で1番人気のお土産

の『十六夜(いざよい)まんじゅう』と、

『妖精コロッケ』ですわね♪

おそらくこの二つはすぐにでも完売いたしますですわ。

問題のライブ会場の出来はと言うと、、、

簡単に作られたライブ会場とはいえ、

建物がしっかりとできておりますわ!

観客席も多くてそれにステージもとっても見やすいですわ♪

なかなかのライブ会場ですわね。

"ぐっじょぶ!"ですわ。スタッフの方々♪)


そんなことを思いながら眺めているモフ子だった。



モフ子は本番前の【あいおらいと】の2人に挨拶をしに行くことにした。


するとそこには、


紫陽花(アジサイ)コンビ】と少年、

そして七星(ななほし)みらい先生がいたのだった。



お爺様に頼んだ魔法使いがまさかの

紫陽花(アジサイ)コンビ】の甘飴甘味(あまあめかんみ)だと知ったモフ子。

「かんみ先輩ならお一人で1万人分ですわ♪」っと、

安心した様子で観客席の方に向かったのだった。



まもなく本番、、、



本番直前にステージ裏で【紫陽花(アジサイ)コンビ】と少年が、

【あいおらいと】の2人に声をかけていたのがモフ子の目に映った。


そして七森(ななもり)あいすが、

なにやら甘飴甘味(あまあめかんみ)に耳打ちをしていたのがチラリと見えた。


観客席にいるモフ子はそのことを少し気になっていたが、

すぐにライブが始まった為、

ステージに上がってきた2人のライブに集中することにした。


(あいすさんとかんみ先輩の内緒話の内容は

本編《エピソード10》にありましてよ♪)




『みんなぁ〜♪

 あいおらいとだよぉ〜♪

 はじめましてかなぁ〜?

 今日は楽しんでいってねぇ〜♪』


アイドルの可愛い衣装を着て笑顔で挨拶をしている七森(ななもり)あいす。



『そこははじめましてに決まってるだろ!

 みなさんどうもぉー。

 異世界からはじめまして!

 みんなの記憶(きおく)にも記録(きろく)にも残るような、

 そんな素敵なライブにするんでよろしくぅー!

 みんなで盛り上げようなぁー!!」



ワイルドな口調だが振る舞いは礼儀正しく、

楽しくライブを盛り上げようとする海原(みはら)いおり。



会場に陽気な明るい音楽が鳴り響く。


2人は歌い出し、踊り、

そして徐々に会場は盛り上がりを見せていった。


スムーズに2人の曲は進んでいった。


出店も賑わい、

ライブも盛り上がり、

守護神龍さまのお祭りは順調だ。


このまま何事もなく無事に終わるのだと、

モフ子はそう思っていた。



ライブが終わりを迎えた。


観客席からは、


  アンコール。

         アンコール。


っと、


アンコールが響いていた。


【あいおらいと】の2人は、

ライブが一旦終わったかのように思わせてから、

アンコールが来ることも、もちろん予想をしていた。


歌姫の白い格好をしてステージに登場し、

観客を驚かせようと着替えをしていた所なのだ



突然!


観客席やステージの証明が消え、

辺りは真っ暗となってしまった!!



ざわ ざわ ざわ


(え?なにこれ??演出???)


(アンコールなしでおしまいなのか?)


(おぃおぃ、どうなってるんだ??)


(なんだぁ?アクシデントかぁ?)


観客はざわつきはじめる。



モフ子もなにが起こっているのかわからないでいた。



ふと、


【あいおらいと】の2人が心配していたことを思い出す……


(まさかモンスターや魔獣が襲って来たのかもですわ⁈)



「最後の最後で失敗だなんて……

 そ、そんなことって……」


そう絶望しかけたモフ子だったが、

すぐに観客席やステージに光が戻ったのだ。



「あら?杞憂(きゆう)でしたわね。おほほ。」



モフ子はホッとして流れてきたメロディに耳を預けた。


なんとも優しいメロディが流れはじめ、

2人の切ない歌声が響いてきたのだった。





ーーー舞台裏ーーー


「いおりちゃ〜ん!

 きっと【紫陽花(アジサイ)コンビ】だよぉ〜!

 さっきかんみちゃんにお願いしたも〜ん!」


七森(ななもり)あいすは着替えながらそう言っている。



「普通お願いされてすぐにできるぅ?

 しかも戦いながらとかさぁ……

 さすが【紫陽花(アジサイ)コンビ】ってことだね。

 あいす!

 これは『偶然』だけど、、、

 わたし達にとっては『必然』だぞっ!

 観客の人達、なによりモフ子を驚かせてやろう!」



海原(みはら)いおりも着替えながらそう答えた。


ーーーーーー



前半とは違い、

優しい声で2人は歌っていた……



あいす『らぁ〜らぁ〜ららぁ〜♪

    らぁ〜らぁ〜らぁ〜♪

    らぁ〜らぁ〜らぁ〜ららぁー♪』


いおり『らぁ〜らぁ〜らぁらぁ〜♪

    らぁ〜らぁらぁー♪

    らららぁーららぁーらぁ〜らぁ♪』



モフ子が失敗したと思ったステージから、

白い格好の衣装に着替えた2人が姿を現したのだ。


そして2人の歌声は会場全体に響いていた。


しかも空からは、

この季節には絶対に降るはずがない

キラキラと輝き舞い散る"あの白い雪"が……



その神秘的な演出に、


観客のみんなは……



    『き、奇跡だ!奇跡が起きたッーー!!』


っと、


その場にいた全員が口を開けては手で押さえて驚いていた。



なぜならこの白い格好をした歌姫達の前で、

 

この場所で!

このタイミングで!


かつてこの国の守護神龍が人間の歌姫の姿になって

想いを寄せる人間の男の為に歌った際に降り続いたと言われるあの伝説の雪結晶、【白い涙】なんだと、

見ている全員にそう思わせたからだ。



2人が演出したのか、

はたまた偶然にもタイミング良く降ってきたのか……


当然だが観客にはそれはわからなかったのだろう。


【白い涙】は観客席を含む、

ライブ会場やその周辺にだけ、

幻想かと思えるような、

なにより神秘的にも降り続けていたのだから。




その様子を見ていたモフ子は、

2人を心底尊敬し誇らしく思っていた。


そしてこの【白い涙】をどうやって降らせたのかまではわかっていなかったが、

モフ子はなぜか2人が演出したのだと疑わなかった。


本当は裏で【紫陽花(アジサイ)コンビ】が活躍していたなんてことは、

この時のモフ子にはまだ知る余地もなかったのだ。


なぜならそのことをずっと後になって、

『少年』から聞かされたのだから……




(おふたりはほんとすごいですわね。

ステージを見ている誰もが、

『ありえない』と思ったことでしょう……

ライブを聴いてる誰もが 、

『これは奇跡』 と思ったことでしょう……

ですが、、、

2人は最初からそうは思ってはいませんのでしたのね……


『ありえない』と言われたことに対して『ありえる』ことを事前に準備した。


きっと『偶然』と思われることを『必然』として捉えたのですわね。


そうですわ、、、


これは2人にとって、、、


 『(おとず)れるべくして(おとず)れた奇跡そのもの』


なのですわね……)



モフ子は感動して涙していた。


気付けば周りの人達も涙していた。


この世界の人達は自分の大陸の守護神龍さまが大好きなのだ。

それはこの東の国の人達も同じだ。

だからこそ、

降るはずもない白い雪に感動した。

初めて雪を見た人も中にはいるのだろう。

その奇跡を目の前にすることができた喜びに感謝した人もいるのだろう。

おじいちゃんやおばあちゃんに至っては、

昔から聞かされていた伝説の再現をこのひと時を味わえていることに感謝し有り難がる者もいるほどなのだ。

否定的だったおじさんは、

自分がそんな考えを持っていたことすら忘れたかのように、

隣にいる知らない人と仲良く肩を組み、

みな一丸となってこのライブを盛大に盛り上げていた。



そこにいる『すべてのひと』 は、

涙しながらも、

優しさに包まれ、

顔は喜びの笑顔に満ち、

白い雪で皆が寒くならないように肩を寄せ合い、

一緒に歌って大いに楽しんだのだ。



【あいおらいと】の2人は見事に!

このステージを大成功に収めたのだ!!


これが後に伝承として、


   『異世界からの歌姫様達』

  (いせかいからのうたひめさまたち)


と伝えられ、


時代が過ぎ、

平和な世で国で流行る夏の代表曲として、

アカベコプロダクションと言う大手の音楽会社から、


 『良い世界からの歌姫サマータッチ』

(いいせかいからのうたひめさまーたっち)


となることになるなんて、

まだ誰も知るよしもない未来のことなのであった。




「こっちもうまくいったよぉ」


ステージ裏で待機していた七星(ななほし)みらいに、

紫陽花(アジサイ)コンビ】と少年が報告した。

ライブが無事に終わったことを確認し、

七星(ななほし)みらいが2人に声をかけた。



「あいすちゃん、いおりちゃん、

 みらいと一緒に、

 すぐに保健室に向かってちょうだい」


なにやら急いでいるような七星(ななほし)みらい。

2人は事情を聞き、そして黙って頷いた。


その場にいたスタッフに後のことを任せ、

紫陽花(アジサイ)コンビ】に別れを告げた。


そして少年に手紙を渡し、

七星(ななほし)みらいと一緒にその場を去って行ったのだった。




ライブが終わり、

観客はもちろんのこと、

ステージに関わったスタッフ達も大満足していた。


当然それを見ていたモフ子も余韻に浸っては満足していた。



早く【あいおらいと】の2人に、

「大成功おめでとうですわっ!♪」

っと、

祝福したい気持ちでいっぱいになりながら、

顔はニヤけながらもモフ子はスキップして楽屋へと向かった。


そう、


もう居ない2人の元へと向かっていったのだ……



そんな何も知らないモフ子の目の前に現れたのは、

当然【あいおらいと】の2人ではなく……


図書館で知り合いになったあの『少年』だった。




少年は俯向きかげんで少し悲しそうな顔をしながらも、

壁に持たれたながらモフ子が来るのをじっと待っていた。



少年はモフ子を見つけると、

急ぎ走ってきては、


「あ、あの……あのね、、、

 2人のことなんだけどね……」


そう戸惑いながらも、

少年は気を使いながらモフ子の顔色を伺っていた。

オドオドしながらチラ見する少年。



そんな少年を見たモフ子は、、、



 あぁ……


    行ってしまわれたのですわね……


  

 おふたりに、



    お別れも言えませんでしたわね……




っと、


2人が急に元の世界へと帰ってしまったことに、

ただ漠然とした気持ちになっていた


モフ子にとって"友達との別れ"は、

初めての出来事だったのだ。



少年はそんなモフ子の姿を見て、

たまらず口を開いた。



「い、いおりさんからね、

 ぼくからは何も言わなくていいって、

 あの、あの、

 言われてたんだけど、、、あのね!!

 いおりさんもね、

 モフ子さんやこの国のみんなのことをっーー!!」



そっと少年の言葉を(さえぎ)るようにして、

モフ子は少年の頭の上に手を置いた。




「いいのよ。 あなたが気にしなくても……」



っと、


モフ子は優しく少年の頭を撫でたのだった。

優しく微笑みかけてはいるものの、

その瞳は哀しい目を帯びていた。




少年は自分の口からはもう何も言葉を送ってあげれないと察し、

預かっていた手紙をモフ子に手渡した。


そしてぺこりとお辞儀をしては走り去っていった。






少年から受け取った手紙の差し出し人は……











七森(ななもり)あいすからだった。






(この手紙はわたくしの為に、、、

いいえ、

違いますわね……

あのライブでできたファンの人達に向けての

感謝の手紙なのでしょうね。

そしていおりさんの性格では照れ臭くて

手紙などまず書かないですわね。

それであの少年は……

おほほ……

わたくしめもいおりさんの優しさや想いはわかっておりますわよ?少年くん。)



モフ子は手紙に目を向けた。



七森(ななもり)あいすからの手紙には様々な気持ちが書かれていた。

急にいなくなってしまったこと、

この世界に来れてよかったこと、

逆に悪かったこと、

そしてスタッフやファンの人達に向けての

"感謝の言葉"など。


出発するギリギリまで書いたのであろう、

嘘偽(うそいつわ)りなく正直にいっぱい書かれていたのだ。



(なんでも正直に書かなくていいですのに……

そんなところがあいすさんらしいですわね……)


っと、


モフ子は手紙を読みながらそう思っていた。


そして手紙の最後の一文には、、、



こんな言葉が……






-ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『皆に少しでも幸せとか笑いとか、

      届けられたかなぁ?

         できてたらいいなぁ』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




   ポタっ……

        ポタっ……



手紙を読み終えたモフ子の瞳から、

たまらず涙がこぼれた……


七森(ななもり)あいすと海原(みはら)いおりの2人が作り上げたアイドルユニット【あいおらいと】が浮かび、

(こら)えていた大粒の涙が瞳いっぱいに(あふ)れたのだ。


【あいおらいと】の2人は最後の最後まで、

モフ子やファンの人達のことを気にかけてくれていたのだ。



そんな心優しい2人に、

もう会えない2人に、

別れも言えずに去って行ってしまった2人に、、、


モフ子は寂しさのあまり泣き出したのだった……




「届きっ……ましたわッ ぐすっ……

 ちゃ ちゃんと……

 じやわぜがっ ぐすっ……ぐすっ……

 わ、わらいが……ぅぅ

 み みんなに……ぅぅぅ

 とっ、どっ……ぐすっ……ぐすっ

とどぎぃ とどぎぃまじだわょぉぉぉぉ

うぅぅぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


誰に言う訳でもなく、

モフ子は涙声で返事をしていた……


周りの目も気にせず、

その場で ぺたんっと座り込んでは

瞳いっぱいに涙を流しながらわぁんわぁんと泣いた……



楽しかった 2人と話せて楽しかった


寂しい 2人がいなくなるのがとても寂しい



3人はずっと友達なんだと、

モフ子は勝手にそう思っていた……

いなくなった今でも

モフ子は勝手に友達だとそう思っている。


そして、


   『2人を想った 心から想った……』




この日の出来事を、

いえ、

【あいおらいと】と出会えた奇跡そのものを、

いつもの日記に書き残しては、

時折 読み返して「おほほっ。」と懐かしみながらも、

どこか寂しげに微笑(ほほえ)むモフ子だった。



           



ーーー

おほほ。

ナレーションルームから失礼いたしますですわ。

『あなた様』にお恥ずかしいところをお見せしてしまいましたですわね。


……えぇ、

2人はこの世界からは居なくなり、

元の世界へとお帰りになられましたわ。


でもお別れって、


【あいおらいと】の2人に限ったことではないんじゃないかしら?


いつかひとは『大切な人』と、

お別れを迎えなければいけませんわ。


卒業だったり、

進む道の違いで遠くへ離れて行ったり、

突然"この世とのお別れ"

なんてこともありえますわよね……


だからこそ、


離れてしまってもその人のことを


『忘れないでいること』


『想い続けること』


これが一番大切な気持ちなんだと、

わたくしはそう思いますですわ……


誤解しないでくださいませ?

わたくしの気持ちをおふたりや『あなた様』に押し付けるつもりは当然ありませんことよ?


ただ、


存在を忘れられてしまうことほど、

悲しいことはないのですから……


人は時間が過ぎれば別れの悲しみがだんだんと薄らいでいくのでしょう……

最後には『大切な人』の顔や声など思い出せなくなっていってしまうのかもしれませんわね……



それでもわたくしは、


おふたりと一緒に過ごせた"時間"を!


2人が残してくれた"思い出と奇跡"を!


ずっと ずぅぅぅっと、、、忘れませんことよ?



あなた達がこの世界に来てくれたこと、

ましてやたくさんの人を励まし、勇気を与え、

笑顔にしたこと、

たとえわたくしが年老いて消えてしまっても、

そのことは決して忘れませんことよ?



なぜなら、、、



日記(ここ)に(この小説に)』書いてありますから……




あなた達の面白さや優しさが、

読んでくださっているみなさんに、

実際にはぜんっぜんこれっぽっちも

うまく伝わっていなかったとしても、、、


それでも少なくとも……


少なくともわたくしには……


ちゃんとあなた達から面白さや優しさ、

ましてや元気な姿までちゃんと……ちゃんと……



『届きましたから』


もう会えないことや、

もう話せないこと、

そのことを含め、


最後におふたりに

   

      ''一言だけ"


この場を借りて言わせていただきますわよ?


いいですこと?

1回しか言いませんことよ?
















『2人の頑張りを 心から応援しております』







ーーーふふ。

素敵な番外編でしたね。


七森(ななもり)あいすの手紙の最後の一文は、

実際に本人が引退する少し前にファンのみんなに向けて送った本人の言葉なんだとか……


そして最後のモフ子の一言は、

作者自身の言葉なんだとか……


わたくしめもこれからのお二人の活躍を風の噂で聞くことを期待しておりますよ♪


え?

「お前は誰だ!」っですか⁈

「モフ子とキャラが被っている!」ですと⁈


そ、そんなぁ⁈


わたくしめは、『フードを被った謎の男』です!

わたくしめが本編のナレーションなのですよ!

あんなモブ顔のお嬢様なんかと一緒にされては心外ですね、、、まったく……。



モフ子『あら?

    誰がモブ顔のお嬢様ですって?

    あなた本編のナレーションだからって

    少し偉そうですわよ?

    お爺様に頼んで

    わたくしと代えて差し上げてもらっても

    別に構いませんのですわよ?』



フードを被った謎の男「……」



「……ささっ、みなさま♪

 今すぐ本編に戻りましょう!

 ええ、それはもうすぐにでもはやく、

 ささっ、

 はやく戻りましょうねー♪

 ではまたお会いしましょう。」


モフ子「あっ!ちょっと待ちなさっーーー」



  番外編 ふたりは【あいおらいと】完


はい。

実話を元にしたお話です。


この番外編を作るにあたって、

本編からとても遠回りしてしまいました……


怪しい盗賊団のエピソード①〜③は伏線として、

この番外編の為だけに書いたと言ってもいいくらいなのです。

それでもこの番外編を書けてよかったと思っております。



ただの自己満足かも知れませんが、

2人の優しさや面白さが伝わりますよーに。

長々としたお話でも

最後まで読んでくださった『あなた様』に幸せが訪れますよーに。

そう切に願っております。



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