エピソード11怪しい盗賊団を捕まえろ③
ーードサッ
紫陽花コンビの2人が
お祭りのライブ会場を狙い七森あいすを連れ去ろうとしていた盗賊CとDを捕まえ、
ここまで甘飴甘味の魔法で浮かせ運んできた。
紫陽花コンビと一緒にいた七星みらいは、
七森あいすと海原いおり の二人組
アイドルユニット【あいおらいと】を
元の世界に送り届ける為に保健室に戻ったのだ
「盗賊団達を連れてきたぜ。
……あとは向こうか」
シャウラはそう言いながらチラッと、
レートとアカベコ達の方に目を向けた
【手紙】をモフ子に届けた少年も
遅れてきてはすぐさま合流し、
レートとアカベコ達の戦闘を見守った
アカベコ達に追いつかれた盗賊団AとB
そこにはおかしらの姿はなかった……
しばらくアカベコ達と戦闘をした盗賊団AとBは、
奥の手の〈アーティファクト〉を使い、
自らの体を見る見る変貌させては、
魔獣へと変身し出したのだった
盗賊団A「へっ、どうだぁ!この魔獣化は!!
恐ろしいだろぉ?
魔獣の性質でもある、
魔力と気力を同時に通さないと
傷をつけることが難しい身体!
これがどんなに手強いことか……
急所をピンポイントで狙うか、
余程の魔力か気力が無けりゃあ
ダメージを与えられないんだぜ!へっ」
盗賊団B「 ほら、もっと俺を見ろっ!
この強靭な肉体美を!!
さぁほらっ!もっと俺をっ!!」
りと!「……たしかに見事な肉体美ね。
でもね?
上腕二頭筋は見事だけれども、
大胸筋と三角筋の筋肉のつき方が
少し甘いわね」
戦闘中にも関わらず、
真顔でりと!が魔獣化した盗賊団の1人の肉体美の採点を始めたのだった
……相変わらずどこから来るのかその面白さは。
(ま、魔獣化だってぇぇぇ⁈
これはまずいやぁ!
……ん?魔獣化???)
少年は魔獣化で強くなった盗賊団達に最初は驚いていたが、
すぐにレートとアカベコの職業を思い出し、
逆に盗賊団達のことを哀れむような目で見はじめたのだった
自身満々に変身した姿を披露する盗賊団のAとB
彼らが元いた世界での中ボスとしての威厳を示したかったのだろう……
それと、
"ボスは変身するもの"と言うRPGのお約束も……
キョトンとした顔でいるレートとアカベコ
レートとアカベコはお互いに顔を見合わせ、
こくりっ
っと1度頷き
2人はスタスタと平然とした顔で盗賊団のAとBに近づいて行った
2人は敵の目の前まで近付き、
そしてそれぞれ似たような動作をしたのだった
『ハッ!』
っと、
一瞬だけレートは力を貯めてはすぐにいつもの顔へと戻った
『はぁぁ!』
アカベコの方も一瞬だけ魔剣に力を込めては、
顔は平然とした顔へと戻った
そして2人はいつもの感じで
ふっっつぅ〜〜に(普通に)
魔獣化した盗賊団に対して攻撃をしたのだった
「……えいっ」
あっさりと拳を魔獣化した身体に通すレート
「……とうっ」
あっさりと魔剣で魔獣化した身体を貫くアカベコ
魔獣化した盗賊団のAとBに
あっさりとダメージを与えたのだった。
『『な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈ ………ぐはぁ。』』
盗賊団達には普通の攻撃に見えたのだが、
"魔獣化してしまった"盗賊団にとっては、
2人の攻撃は大ダメージになるのだった……
弱点の攻撃を受けて倒れる盗賊団のAとB
相手は魔闘士と魔法剣士の2人
両方が魔力と気力を同時に使いこなせる職業なのだ
……相手が悪かったですね盗賊団の方達、、、
倒れ方は面白い最後でしたよ。
周りにおかしらがいないかどうか
レートの部下の魔法使い達が探知魔法を使った結果をレートに伝えていた。
それを見ていたシャウラが、
「……レートぉ、数は何人だってぇ?」
シャウラが結果をレートに聞いみた
「僕の部下の"探知魔法の結果は5人"だってさ
ここに4人いるから……
あと1人、
おかしらが近くにいるね」
「……ふーん、
……"5人" ……ねっ」
シャウラがなにやら意味深な返事をした
「わりぃ、レート。
なにか書く物あったら貸してくれよ」
「書く物?
部下が持ってるよ?……はいどうぞ。」
レートは何に使うかも聞かずにシャウラに紙とペンを渡してあげた
受け取ったシャウラは紙に何かを書いている様子だった
「へっ、
おかしらなら近くにいても見つからねぇよ。
あきらめて早く俺達を解放しやがれっ!」
……捕まっている盗賊Aっぽい人が言う
「そうだ!そうだ!
まずは俺から解放しろぉー!
そして俺の肉体美を見ろ!」
……たぶんこれは盗賊Bかな?がそう叫ぶ
「おで、元の世界に帰りたくないんだな
帰るのなら、
かんみちゃんと帰りたいんだな
ぐふふ。」
……キモオタっぽいのでこれは盗賊Cかな?
「バカ!あの魔力を見ただろ?
俺達の世界なら間違いなく"魔王"クラスだぞ⁈」
……盗賊Cにツッコミを入れる盗賊えっとD?
あぁーもぉぉぉ!
あなたたち紛らわしいですね!
まったく同じ顔なので誰が誰なのかわかりずらいではないですかっ!!
……ゴホン、失礼いたしました。
少し取り乱してしまいましたね、、、
呼び方は盗賊団のままでいいでしょう。
捕まっている盗賊団達がそんなことを言ってる時だった……
いきなり、
ーーシュッ!!
ーーシュッ!!
シャウラが連続で2本の投げナイフを近くの茂みに向けて投げつけたのだった!!
すると、
ーーグサッ!
ーー……っトン
「いででででででっ!!!」
なんと!
シャウラが投げつけた投げナイフの1本は、
茂みに隠れていた盗賊団のおかしらの肩に刺さり、
もう1本は、
おかしらの顔の横をぎりっぎりで通り過ぎ、
奥の近くの木に突き刺さった音がしたのだ
肩をおさえている盗賊団のおかしら
そのおかしらの肩から血が……
血は手の方にまで垂れ流れ、
その手にはボウガンのような物が握られていたことがわかった
おそらくこのボウガンでこちらを狙っていたのだろう
「同じ盗賊のよしみだ、
今回は外してやったが、、、
まだオレ達とやるってんなら……
……次はその顔に当てるぜ?」
ギロリと鋭い目付きで殺気を放っているシャウラ
シャウラは投げナイフ2本の内、
1本はワザと外したようだ。
「「「「お、おかしら⁈」」」」」
おかしらが逃げずに近くで奇襲を伺っていたことに、
盗賊団ABCDは驚いていた
……が、
それを見抜き、
先に攻撃を仕掛けたシャウラに対して
盗賊団全員が恐怖していた。
「……俺達の負けだ」
肩を押さえながら、
おかしらは敗北を認めたのだった
紫陽花コンビやその仲間達の強さに負け、
盗賊団達は大人しくレートと王都ギルドの魔法使い達により連行され、
新しく作った【七星みらいの保健室】から
元の世界へと帰っていったのだった。
「……肉体美だけで相手を倒せるようになりなさい。
あなた達はこれからよ。」
りと!はなにやら盗賊団の師匠にでもなっていたかのような物言いで、
連行されて行った盗賊団達につぶやいては
自身は王都に向け歩き出していた
……ほんと、あなたは面白い人ですね。
「はい、清楚♪
無事解決ね♪
あ〜あぁー、かんみも
【あいおらいと】のライブを見たかったなぁ〜」
甘飴甘味はお祭りのライブを見れず、
少し残念そうにしていた。
守護神龍さまのお祭りを盛り上げる役を王様から任命された【あいおらいと】の2人のライブ……
それは特別な物語として、
番外編で紹介するのであった。
甘飴甘味は杖を両手で上に持ち、
ん〜〜っ♪と気持ちよさそうに腕を伸ばしては
身体をほぐしながら
りと!に続き王都に戻ろうと歩き出していた
「よかったぁ
盗賊団達をみんな捕まえれたね!
シャウラさん、
ぼくが投げナイフを取ってこようか?
もう1本は近くの木に刺さってるみたいだし……」
少年はそう言いながら、林の奥の木を指差した
「 ……ふっ、
ったくこいつは、、、
いいって、いいって、
ほらっ、もういくぞ?」
シャウラは少年の頭をグシャグシャしながら
少年と歩き出したのだった
「あ〜腹減ったぁー
王都でなにか食おうぜぇー」
アカベコも両手を頭の後ろにまわし、
王都に向けて歩き出した
そんな去っていく一同の姿を見つめる謎の人物がいた
1本の奥の木の影からスゥっと、
フードを被った謎の男が現れ、
林の中から一同が去って行くのを見送っていた
「ふぅ……
なんとかバレずに済みましたか……
ふふ、
それにしても、
王都ギルドの方達の探知魔法は、
たいしたことありませんね
なんせわたくしを見つけられっーーー⁈」
フードを被った謎の男は、
自身が隠れていた木に目をやり、驚愕した!!
なんと!
木にはナイフが刺さっており、
そしてそのナイフに、
まさかの紙が貼られていたのだ!!
ーーー
『吟遊詩人だろ?見逃してやるよ。』
ーーー
「!!」
(……バレていましたか。
いやはや、
さすが"蒼い暗殺者"っと呼ばれるだけありますね、、
……お見事です。)
「七星みらいの救出といい、
今回のわたくしの件といい……
"わたくし達"は紫陽花コンビに
借りができてしまいましたね……」
そう言い残し、
フードを被った謎の男は姿を消したのだった。
ーーふふ。
同じ顔の盗賊団、
なかなかユニークな敵でしたね♪
まさかこの人達に、
エピソードを3話も使うことになるなんて、、、
同じ顔の人をナレーションするこちらの身にもなってほしいものです……まったく。
そして、
驚くべきはやはり、、、シャウラさん……
わたくしはあの瞬間ほど、
鳥肌が立ったことがありませんよ?
いやほんと、、、ゾッとしました……
次回は、
元いた場所に帰れなくなっていた"アイドル2人組"の
番外編をご紹介いたします。
不本意ながら、
次回のナレーションはわたくしではありません……
まったく、
なんであんなモブ顔のお嬢様なんかに、、、
ではまたお会いしましょう。




