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エピソード10怪しい盗賊団を捕まえろ②


七星(ななほし)みらいの転移魔法でお祭りのライブ会場まで先回りした紫陽花(アジサイ)コンビと少年、そして七星(ななほし)みらい



4人はライブ会場のまわりに屋台の出店があるのを見かけた


『白い涙のワタ菓子』『十六夜(いざよい)まんじゅう』

『歌姫ポップコーン』『妖精コロッケ』

『守護神龍さまのような唐揚げ』


などなど、

豊富な種類のお店がたくさんあったのだ



甘飴甘味(あまあめかんみ)は食べ物に目移りしていて、

少年もお祭りに目をキラキラとさせていた。

七星(ななほし)みらいはそんな2人を見ては微笑んでいた


「遊んでる暇はないからな?

【あいおらいと】の2人に早く知らせないと」


シャウラがお祭りに夢中になりそうな2人を先に制したのだ


甘飴甘味(あまあめかんみ)「せ、せやんなぁ」


  少年「そ、そうだったね」



2人はとても残念そうにしていた



「でもどうして王都から少し離れた場所で

 わざわざお祭りを開催するのぉ??」



少年は王都からわざわざ離れたこの場所で、

なぜお祭りが開催されているのかを疑問に思っていた


そして足をつまづきコケそうになる少年……



『おっと、大丈夫ですか?

 ふふっ、

 それはかつてこの場所で、

 この大陸の守護神龍が人間の男に恋をし、

 人間の歌姫の姿になり

 その男を想いながら歌を歌った際に白い雪を

 降らせた特別な場所だからですよ。』



フードを被った謎の男がどこからともなく現れ、

コケそうになった少年を支えてくれたのだ


その男の背中には見慣れない楽器を背負っていて、

誰もがこの男のことを

旅の吟遊詩人(ぎんゆうしじん)だと思うだろう



「わっ!

 びっくりしたぁ〜

 吟遊詩人(ぎんゆうしじん)さん

 助けてくれてありがとう♪」


少年はいつものようにびっくりしていたが、

自分を支えてくれたフードを被った謎の男にお礼を言った。



(この吟遊詩人(ぎんゆうしじん)……

まったく気配がしなかったぞ?)


シャウラはフードを被った謎の男のことを少し不気味に感じたのだった。



「その守護神龍さまの話って、

 なんか素敵やんなぁ♪」


甘飴甘味(あまあめかんみ)は毎年、

各大陸で開催されているお祭りのことは知っていても、

守護神龍さまに関しては詳しくは知らなかったのだ。



「あら?

 あなたは七かっーーー

    『おっと!

     みらいさん?

     それ以上は気をつけて頂きたいですね』


「ふふふっ、

 そうだったわね

 わたしったらついうっかり……

 ごめんなさいね、ふふふっ。」



七星(ななほし)みらいはこの『フードを被った謎の男』と、

どうやら知り合いみたいだった



名前を呼ぼうとしたところを

『フードを被った謎の男』によって(さえぎ)られたのだった



『ふふ、まったく相変わらずなのですね。』


「ふふふ、そうかしら?

 あっ、そうそう!

 国王様から、

 異世界の人達は帰すように

 っと言われてますので、

 あなたも保健室に来てくださいね♪」


『それはそれは、

 もう帰れるのですね。

 ありがたい、、、

 ですが、

 わたくしめはしばらくこちらで様子を

 見させてもらいますよ』



紫陽花(アジサイ)コンビや少年には聞こえないようにしながら

2人は何か笑いながら話をしていた。



「みらいさん今は急ごう!」


シャウラが急かし、4人はその場から去っていった



『……わたくしめは少し先に行ったところにある

 林の方にでも身を潜めますか』



そう独り言を残し、

フードを被った謎の男は歩きだしたのだった



4人はライブ会場のステージ裏に行き、

【あいおらいと】の2人の元へと駆けつけ

詳しく事情を説明した。



七森(ななもり)あいす「うそー!

      わたしって狙われてるのぉ〜⁈

      今からライブなんだけどぉ〜⁈」


海原(みはら)いおり「……いや、

      ここは紫陽花(アジサイ)コンビに任せて、

      私達はこのライブを成功させよう。」


海原(みはら)いおりが決断し、

紫陽花(アジサイ)コンビも同意した。


お祭りを楽しみにしている人達の為にも

このライブを中止にはしたくなかったのだ

紫陽花(あじさい)コンビは敵を迎え打つことにした。



「おほほ。

 もしかしてお爺様が頼んでくれた魔法使いさんって

 紫陽花(アジサイ)コンビのかんみ先輩ですのね!

 かんみ先輩なら魔法使い1万人分ですわ♪」


このお嬢様口調……

そしてこのモブ顔……

そう、、、

ギルド長の孫の『モフ子』だ。



「おほほ。

 【あいおらいと】のおふたりさん

 ライブ頑張ってくださいですわ♪

 わたくしは観客席でおふたりのことを

 見守り応援しておりますですわよ♪」



そう言って観客席へと向かって行ったモフ子。


「かんみちゃん、かんみちゃん、

 できればでいいんだけどぉ〜

 このライブ会場と周辺にだけねぇー

 『雪』を降らせることって出来ないかなぁ?」


七森(ななもり)あいすが本番直前で、

甘飴甘味(あまあめかんみ)に耳元で内緒話をするようにお願いをしていた。


「……!

 守護神龍さまのようにやんなぁ♪ 任せて♪」


甘飴甘味(あまあめかんみ)七森(ななもり)あいすの思いを()み取った。



シャウラは海原(みはら)いおりに声をかけ、

緊張を(ほぐ)そうとしたのだが、、、

海原(みはら)いおりは別の意味で緊張してしまったのだった。


少年も【あいおらいと】の2人を応援した。



「みらいはここで結界を張っておくわね」


七星(ななほし)みらいは呪文を唱え、

ライブ会場とその周辺に結界を張った。



紫陽花(アジサイ)コンビと少年は、

盗賊団達を待ち構えることに、、、




しばらくすると、


盗賊団の2人がやってきた



「バカ!なんでお前らの方が早いんだよ!」


……盗賊団D かな?が言った。


「ぐふふっ、

 ラッキーだで。

 おで、

 あのピンクの髪の女の子に会えたんだな

 ……おめぇ名前は?」



……盗賊団Cでしょうか?が、

甘飴甘味(あまあめかんみ)に名前を聞いた。



『ちすちす!

 甘飴甘味(あまあめかんみ)って言います。

 覚えてくれたら嬉しいなぁ♪』



甘飴甘味(あまあめかんみ)は盗賊団にも分け(へだ)て関係なく

元気で明るく挨拶をしたのだった


(かんみおねえちゃんって、

そうゆうところすごいよね……

誰にでも平等に優しくできるってゆうか……

ぼくにはできないやぁ)


少年は甘飴甘味(あまあめかんみ)の心の広さに感心していた。



「ぐふふっ。

 とっってもいい子なんだな。

 おでの世界に連れて帰りたいんだな。」


「バカ!

 今は七森(ななもり)あいすを連れ去ることが優先だろ!」



そう言いながら盗賊団CとDは戦闘態勢に入った



甘飴甘味(あまあめかんみ)には盗賊団Cが向かい、

シャウラには盗賊団Dが立ちはだかった



盗賊団のDがシャウラに話しかけた



「おめぇさん、

 盗賊なのに『蒼い暗殺者』なんて

 あだ名が付いているらしいなぁ〜

 バカ!か?

 それはさすがにおヒレ付き過ぎだろぉ」



盗賊団Dが笑いながら言った



シャウラの過去を知る者は少ない


「ふっ……勝手に付いたあだ名だぜ

 好きに思えよ」


っと、

気にもしていなかった。


そして盗賊団Dとシャウラの戦闘が始まった



ーーザッザッザッザッ!

         ーースッスッスッスッ


気力を使い素早く動く盗賊団D

          余裕で追いつくシャウラ



盗賊団Dは気力を込めた投げナイフをシャウラ目掛けて投げつけた



シュッ!→    ←……シュッ!!

    !ガチャン!



シャウラは不適な笑みを浮かべては、

自身が持っている投げナイフを投げ、

寸分の狂いもなく相殺(そうさい)させてみせたのだ



そんなシャウラの実力を、

盗賊団Dは戦闘が始まってすぐに気付いたのだ

己の判断の甘さを……

相手との実力の差を……

そして転移魔法で先回りされた時点で、

すぐに撤退をするべき決断を……



(バカ!なんだこいつは⁈

くそっ!対峙して初めてわかったぜ……

こいつは『化け物』だ……

たしかに動きが盗賊じゃねぇ……

こいつはまさに、

相手を確実に仕留めようとする【暗殺者】じゃねぇか……くそっ!

な、なに?消えた ⁈ )



「ふっ……」


シャウラが不適な笑みを浮かべた。



一方で、

甘飴甘味(あまあめかんみ)は盗賊団Cと戦闘をしていた


「おで、

 おめぇのこと『かんみちゃん』って、

 呼んでもええが?」


盗賊団Cは気力を使い、

素早く動きながら甘飴甘味(あまあめかんみ)の魔法をかわしていた

そして確実に詰め寄ろうとしている



「もちろんええで♪

 かんみのことを好きになってくれたら嬉しいなぁ♪」


笑顔でそう言いながらも、

甘飴甘味(あまあめかんみ)は無詠唱で魔法を繰り出し、

相手を簡単には近づけさせないでいた

魔法使いにとって近距離戦はとても不利なのだ。



「ぐふふっ、

 かんみちゃんってば、

 無詠唱で魔法を繰り出してきてすごいんだな!

 こんなすごい魔法使いは、

 おでのいた世界にはいなかったんだな!

 "勇者パーティーの魔法使い"よりすごいんだな

 おで、

 こうなったら

 〈アーティファクト〉を使うんだな。」



盗賊団Cはアーティファクトと呼ばれる異世界のアイテムを地面に刺したのだった


すると、


アーティファクトは地面からどんどん"周りの魔力"を吸いこんでいる


このアーティファクトの影響で、

魔道具で作られていたライブ会場の照明が、

突如としてプツリと消えたのだった


そして盗賊団Cは魔力を吸っていたアーティファクトを引き抜き、

甘飴甘味(あまあめかんみ)に向け魔法を放った。


「ぐふふっ、

 おで達は気力はあっても、

 魔力はないんだな

 だからおで達が魔法を使ってきたら

 相手はみんなびっくりするんだな」


盗賊団Cの魔法は、

光の(ムチ)が蛇のようにクネクネと這い寄り、

甘飴甘味(あまあめかんみ)を襲おうとしている


おそらくこの魔法は、

1度捕まれば魔法を解除しない限り、

簡単には抜け出せない魔法なのだろう……



甘飴甘味(あまあめかんみ)は盗賊団Cに向け、

"殺さない程度の威力の魔法"を放った


……が、


なぜかその魔法の動きは遅く、

盗賊団Cは当然のように軽々と回避したのだった


「ぐふふっ、

 そんな遅い魔法はくらわないんだな

 ……そこだ!だなんだな」


盗賊団Cの魔法がついに、

甘飴甘味(あまあめかんみ)の足を光の鞭で捉えたのだった


甘飴甘味(あまあめかんみ)は身動きが取れなくなってしまった



「ぐふふっ、

 やっと捕まえたんだな

 大人しくするんだな」



ニヤニヤした顔で歩み寄ってくる盗賊団C



なぜか甘飴甘味(あまあめかんみ)はニヤリと笑い、

ドヤ顔をしたのだった。



そんなドヤ顔の甘飴甘味(あまあめかんみ)を見た盗賊団Cはこう思った


(ぐふふっ、

かんみちゃんのドヤ顔ってば、

とても可愛いんだな……はっ!)



見惚れてしまった盗賊団Cは、

すぐに甘飴甘味(あまあめかんみ)がなぜニヤリとした顔になったのかを考えた


……が、


時すでに遅し



甘飴甘味(あまあめかんみ)は凄まじい魔力を放ち、

"吹雪の魔法"を七星(ななほし)みらいの結界の範囲ギリギリまで放ち、

足についていた光の鞭を凍らせては、

カチカチブチッと弾き切り、

すぐさま横に飛んでは

先ほど盗賊団Cが避けた"殺さない程度の威力の魔法"を盗賊団Dに当てたのだった



「バカ!な、なにぃぃぃ……ぐはぁぁ」


先ほどシャウラを見失っていた盗賊団Dの背後から

いきなり魔法が当たり、

そして気絶した盗賊団D。


盗賊団Cの方にもシャウラがいつのまにか背後にまわっていたことに気付き、

盗賊団Cは背筋が凍り付いた



「ぐふふっ、

 おで達最初から"狙られていた"んだな

 おめぇ達見事なんだな……ぐはぁぁ」


そう言い残し気絶していく盗賊団C



その通り……

最初から紫陽花(アジサイ)コンビの2人は、

"狙うべき相手は相方の敵"だったのだ。


まるでお互いが


   『シャウぴを傷つけさせない!!』


   『かんみのことオレが守るぜ!!』


とでも言っているかのような見事な連携だった。



少年は紫陽花(アジサイ)コンビの戦いぶりを見て、

いつも心が躍り出すような、

そんなワクワクした期待と

楽しみが入り混じった不思議な感覚を受けていた。



「こっちもうまくいったよぉ」


ステージ裏で待機していた七星(ななほし)みらいに、

紫陽花コンビと少年がそう報告した。


ライブが無事に終わったことを確認し、

七星みらいが2人に声をかけた


「あいすちゃん、いおりちゃん、

 わたしと一緒に

 すぐに保健室に向かってちょうだい」


なにやら急いでいるような七星(ななほし)みらいに、

2人は黙って頷き了承した



「かんみちゃん〜

 雪の魔法ぉ凄かったよぉ〜ありがとぉ〜♪」


七森(ななもり)あいすが甘飴甘味(あまあめかんみ)にお礼を言っている


そしてなにやら急ぎながら手紙を書き出したのだ。



「シャウラ様もありがとうございました」


目がハートになっている海原(みはら)いおり。



「いおりちゃん達も元気でね」


シャウラは甘い声とその顔で、

海原(みはら)いおりにお別れをした



2人は紫陽花(アジサイ)コンビに別れを言い、

七森(ななもり)あいすは出発ギリギリまで書いていた

【手紙】を少年に渡したのだった


「これ、

 『モフ子ちゃん』に渡してくれるかなぁ?」


七森(ななもり)あいすが優しい目で少年に言った

少年は七森(ななもり)あいすから【手紙】を受けとった



「お前からは何も言わなくていいからな?

 たまにアイツの話し相手にでもなってやってくれ!

 あと、

 この国の人達はみんないい人達だな……」



海原(みはら)いおりの目も優しさで満ちていた



少年は「わかったぁ」と返事をし、

手紙をモフ子に渡す為にここに残ることにした。


そして手紙を渡してからすぐに紫陽花(アジサイ)コンビと合流することになったのだ。



【あいおらいと】の2人は七星(ななほし)みらいと一緒にその場を去って行った。



「私達もベコ達が追っている林にいきましょ♪」


甘飴甘味(あまあめかんみ)は捕まえた盗賊団CとDを

魔法で浮かせ、

シャウラと一緒に林へと向かったのだった。


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