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詩*卒業写真*

熱/叫び

作者: a i o


喉に砂漠の風が吹いた

腹の奥底で灼熱の太陽は唸り

渇きは瞳の水を奪い去る

仰いだ真青の空の中

焦がれて止まない波の音がする


砂のような毎日に

一番熱い温度で叫んだ

足掻く

影も蹴散らす乱暴さで

どこか遠い場所にあった日々が

干からびた姿で転がっている


見開いた目に稲妻を焚いて

()めた空を見つめている

駆け上っていく衝動に

押し寄せるこの瞬間に

燻るものを絶やしたくないと

その矛盾を隠しもせずに

明かしたことはあっただろうか


ヒリヒリと痛む陽が射して

赤らんだ手を高く掲げた

(すさ)ぶ血潮の在処(ありか)とは

違う微かな波の音がする

気まぐれに走る一滴に

満たされたくはない声を嗄らし

明日の話はしたくないと

火花を散らすスピードで

伝えたことはあっただろうか









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