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僕だけに聞こえる彼女達の本音がデレデレすぎてヤバい!  作者: 寝坊助
デレ3~主人公、まさかの離縁!? 幼馴染とクラスメートのバトルもヤバい!~
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40「バ、バカ兄貴! きてやったわよ!」

 そんなこんなで。

 ほみか、りおん、アリサとお風呂に入ることになった僕は、海パンを履いて一人で温泉に浸かっているのであった。

 着替えまで一緒にするのはまずいということで、僕だけ先に一番風呂を頂く形となったのだが……いや、本当にまいったね、クリスティーナさんの強引さには。


 僕にとって、一番大切なのはほみかであって。

 一番と言えば、りおんとの付き合いが一番長い。

 一番隣にいて落ち着くのはアリサだけど。

 一番守ってあげたいのはあすかだ。


 でも今僕にとって、一番やらなければいけないこと。

 

 ことりと接触して、彼女の誤解を解き、あすかの精神的負担を和らげつつ、立花綾さんとの仲も何とかする。ミッション難易度は間違いなくハードだが、やらなければならない。うん。


 ……。

 …………。

 ……………………それにしても。気持ちいいなあ。


 僕は岩肌の縁にもたれかかりながら、おっさん臭くため息をついた。

 天然水で供給された温泉ということで、身も心も癒される。ここの所神経を張り詰めることが多かったけど。いい休養になるね、これは。


 天然温泉の露天風呂。

 銭湯としてもやっていける――というのは少し大げさだが。それでも数人で利用するには十分すぎるほどの広さがある。しかも、夜空には満点の星。僕らだけで利用するには申し訳なさすら覚える。


「……アリサとクリスティーナさんには、本当に感謝しないといけないな」


 真っ暗な空一面に輝く無数の星々を見上げながら、僕は呟いた。

 派手な装飾はない。

 ジャグジーなどの機能がついてるわけでもない。

 それでも星空や森林といった大自然を見渡せる――そんなナチュラルな外観には芸術性すら覚えた。


 うーん、それにしてもいいお湯だ。

 体の芯から温まって、血行が良くなるのをひしひしと感じるよ。

 ほんとに、何もかも忘れられそうなくらいに。


 なんてことを考えていると――。


「お……? どうやら、着替えが終わったようだな」


 わいわいがやがやと。脱衣所の方から声が聞こえてきた。


「り、りお姉! 早く開けなさいよ! 後ろが詰まってるじゃないの!」


「待って! もう少し焦らそう! そうしたら、ムラムラした透ちゃんに襲ってもらえるかもしれないし!」


「……あんまり待たせても、透さんのぼせるだけですよ。風邪を引きますしもう入りましょう」


 ガラガラガラ、と。

 ガラス扉を開けて、彼女達は入ってきた。

 その絢爛華麗(けんらんかれい)さに僕は思わず感歎(かんたん)の声をもらす。


「バ、バカ兄貴! きてやったわよ!」


 そう不機嫌に叫ぶほみかの水着は、フリルのついた黄色のビキニだった。

 胸元は二段フリルでほみかの可愛らしさを存分にアピールしつつ、下のビキニはかなり際どく、彩り鮮やかな花柄がプリントされていた。貧乳を誤魔化しつつも、自身の持ち味を活かした正統派なスタイルと言えるだろう。


「透ちゃん、お待たせ! りおんのダイナマイトボディをとくとご堪能あれ!」


 自信まんまんにポーズを取るりおんの水着は、何とピンクのマイクロビキニ。

 いや、布地の部分が少なすぎるよ。

 というか面積が小さすぎてほとんど水着の意味を成していない。


 まるで取れたてのスイカのように瑞々しい巨乳を包むブラは、背中と首の後ろで紐を結んでいるだけだった。ショーツはもう……何か色々見えてるよ! ツルツルしたのが! そこにいたってはまともに視線を向けることさえ出来なかった。


「……あの、何りおんさんばっかりジロジロ見てるんですか? この変態が」


 ジト目で僕を睨むアリサの水着は白のワンピース。

 その美しさは、正に別格だった。

 胸元も太腿もスカートで包み隠されているが、それでも印象づけているのは、水着の白さに負けないアリサの純白な美肌によるものだろう。

 しっかりとした生地により、スラリと伸びた手足はより強調され、その清楚さはまさに深窓の令嬢と言える――けど。


 この三人と一緒にお風呂に入るのかあ。……持つかな? 僕の理性。

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