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プロローグ
「いちにっ、いちにっ」
体育館での準備体操、美少女の滴る汗 そして、はだけた胸元。僕にとって学校に通う理由の半分以上は、この準備体操にあると言っても良いだろう。
僕の名前は、井田相馬。至って普通の男子高校生と言いたいところだが、頭も悪いわ顔もイケてないメガネ野郎だ。
メガネでどちらかというとブスな野郎が好みな美少女は、まずいないだろう。
まあ、メガネブスが好きなもの珍しいやつはこの作者くらいだろう。
なんだかんだ頭の中で喋ってたら、僕の嫌いなドッチボールが始まっていた。突っ立っている僕を全員が狙っている。 逃げるとしよ…、「うおおおおおおおおおおあ!?」すごい勢いでボールが僕の顔面に衝突してきた。
「い、痛え」
「ごめんなさい!だ、大丈夫ですか?!」
「は、い…」
なっ、、そこには学校で人気の高い美少女が手を差し伸べていた。
「だいぶ血が出てる…。保健室に行きましょう!」僕が戸惑っている間にはもう手を握られていた。