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紡ぐ言葉  作者: 朔良
第三章 嵐の前の静けさ
26/29

26話 合流

(注)この物語には多少の流血、いじめ、殺人等の残酷な描写が含まれます。苦手な方はブラウザバックをお願いします。また犯罪行為を助長する意図はございませんのでご理解いただきますようお願い申しあげます

翔太達のグループから連絡が来たことを確認をした後にクスクスと笑いながら千里は口を開いた。

「やっぱり楔の言うとおりだったね」

「だろ?絶対午後からはいっしょだと思ってたんだよ」

「翔太、信用されてねぇなぁ」


千里は楔の発言を聞くなりくすくす笑っていたのからケラケラと笑い始める。千里はスマホで、時事チェックを、楔は伊織の写真を眺めながら待ち合わせ場所の広場近くにある椅子に座ると、楔もその隣にちょこんと座った。千里はその行動に首をかしげた。普段なら、離れて座る楔が、隣に座ってきたのだから。何度か楔は「あー……」と小さくどう切り出そうかと悩んでいた様子だったが、意を決したかのように顔を上げた後に、再び自信をなくしたかのように俯いてから、そっと声を出した。

「……ねぇ、地雷。今度さ伊織ちゃんのことで相談したいんだけど良いかな……?」

「唐突だな。……まぁ、良いよ。いつにする?」

「地雷が空いてる日ならいつでも……お前だって忙しいだろ?ほらあの仕事で……」


楔ぽつりと聞こえた少し悲しそうな、辛そう声に千里は横を向いて、少しうつむいた楔の顔を見つめる。何で好きな人の辛そうな顔を見なきゃ行けないのか、そう思うと辛かった。自分ならきっと、させないのに、とか思っていたが、口にはしなかった。嫌われたくはなかったから。そんな邪な気持ちがばれないように、少し悩んだそぶりを見せてから、おもむろに口を開いた。

「んー、まぁそうなんだけど……。いつでも平気だよ、しばらくは暇だしな……。急に事件が入らなければ、の話しになるだけど……」

「……じゃあ、確か週明けテスト週間だよな?テスト週間は俺はさ、勉強したいから、テスト終わった後で良い?」

「そんな後で良いなら、良いよ」

「じゃあ、お願いするわ。予定空けとけよ」

「はいはい、やっぱり今聞いてってのも受け付けてやるからな、いつでも頼ってよ」

「……ありがとな、地雷。お前って意外と優しいんだな」

千里は楔のお願いを聞くと、少し苦笑をこぼした後に相づちを打った。テスト期間は勉強したい、という言葉にあぁ、こいつも頑張ってんだな、と思ってしまう。しかし、約束した日まで、耐えられるのも嫌だったので、聞いて欲しくなったらいつでも聞くぞ、と言うと泣きそうな顔で、ありがとうという言葉で、千里は少しだけ支えになれたんだ、と思えた。でも、優しいという言葉はあまり嬉しくなかった。ズキリと胸が痛んだ。

"楔、お前が思ってるほど俺は綺麗な人間じゃねぇよ"そう思いながら、口を開く。うまく笑えているか自信がなかった。

「なんだよ、失礼だな」


「ちーさとっ!」

「うわっ!!」

そんなときだった。いきなり名前を呼ばれながら飛びつかれたのは。不意を突かれたものの、足を踏ん張って倒れないように踏みとどまると、後ろを振り返って飛びついてきた人物を確認する。まぁ、声である程度は予測できてはいたが。そこに立っていたのは、やはり予想通り、秋良が立っていた。

「秋良、危ねぇだろ……。てか暑い、離れて」

「はーい」

千里は少し苦笑を零しながら口を開く。秋良は千里と目が合うと、秋良は千里から離れてにししと笑う。千里もそれを見てふっと目を細めてほほえんだ。


秋良は、千里から離れると、はっとしたかのように口を開くと、お昼はどうしたか、という話題になる。

「あ、そういえば千里達お昼って食べた?僕たちまだ食べて無いんだけど……」

「あー、俺らもどうせお前らのことだし、お昼から合流するも思ってた。それから、合流してからお昼食べるだろうなぁって思ってたから、食ってないよ。どこ行く?」


そんな風に相談しながら千里と秋良は歩き始める。楔と翔太はその後をただ黙ってついていくのだった。

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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