哀しみを
あなたを失った哀しみを
私はどう受け入れよう?
覚悟はしていた。
受け入れて貰えないのは
初めから解っていた。
それでも構わないと
私は確かに思っていた。
自惚れていた。
『私』を
過信していた。
私はそんなに
強くなど、ないのだ。
あなたからの返事は
まだない。
待てど暮らせど
私のもとに
あなたからの返事が
届くことは、ない。
ペンが壊れた。
簡単に、あまりにも簡単に壊れてしまった。
私の想いはまだ、
壊せないというのに、だ
直そうとは思ったが、
なんとなく直せなくて
そのままにしてある。
あなたが愛おしい。
狂おしいほど、愛おしい。執着するつもりはない。
束縛するつもりもない。
ただ、愛おしいのだ。
狂いそうな程、ただ愛おしいのだ。
あなたの姿を見かけた。
いつもと変わらずに
あなたは私をときめかせた。
何故なのだ。
何故こんなに狂おしいのだ。
他人なんて、信用などしてはいないつもりだったのに。
ああ、あの日
あなたに伝えなければ。
後悔が傷口を深く抉る。
それでも、伝えたかったのだ。
それでも、傍に居たかったのだ。
たとえ他人から嘲笑されようと
たとえ理不尽な攻撃を受けようと。
皆に嫌われようと。
…そんなものは本当はどうだって良いのだ。
あなたが居れば、きっと良いのだ。
たとえセカイが壊れようと。
あなたが笑っていれば、それで良いのだ。
何故だ何故だ何故なのだ。考えても答えは出まい。
勉強などとは訳が違う。
答えは無いのだ。
誰かが解いた訳でもないのだ。
せめてヒントでもあれば
きっと答えはでたはずなのに。
結局は
あなたからの答えを待つことしか
私に残されたヒントはない。
こんなにも苦しいのなら
もういっそ
恋などしないほうが良かった。
こんなにも辛いのなら
あなたに
こんな気持ちを
伝えなければ良かった?
答えのでない
想いを抱えて
誰にも言えない
素顔を隠して
悲しみを抱えて
私は生きていく。
『答えを待ってる』
…嘘。
『これからも尊敬する先輩で居て』
…嘘。
本当は
どんな答えも怖いだけ。
…でも、最後に伝えるよ?
『あなたの事が大好きです。』
…これだけは。
嘘偽りない
『本当』だから。
感想、アドバイスなどお待ちしております。