表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/49

現代編第29話 ~戦え!香澄ちゃん~

魔物退治も行う神社である蠣乃神社の美少女(?)巫女・蠣崎香澄。今回はそんな香澄の「仕事」の様子を見てみよう。


「香澄ちゃん。」


ある休日、くつろぐ香澄に香澄の父親にして蠣乃神社の宮司、そして自身も元「美少女(?)巫女」であった丸恵が声を掛けた。


「何ですかお父様?」

「ちょっとこれから行ってきてほしいところがあるんだよね。」

「仕事ですか?」

「うん、今家の建て替えで空き地になっていてこれからウチで地鎮祭やる予定のところがあるんだけど、そこに魔物がいるか確認して、いたら退治してほしいんだよね。」

「…分かりました。」


ということで「仕事」を頼まれた香澄はまず社殿に向かった。


「イヨ様ー?」


香澄が社殿に入るとそこでは蠣乃神社の祭神・イヨが携帯ゲーム機を握りしめて寝転んでいた。


「…またゲームですか。今からお仕事ですよ。」

「えー今レア魚が釣れそうで釣れなくて困っているのじゃが」

「イヨ様?」

「…じょ、冗談じゃ。じゃがセーブだけは済ませて…。」


香澄に白い目でにらまれ、ゲームのセーブを終わらせたイヨはそのまま彼の本来の姿である銅鏡に変ずる。


「はいこれでOKですね。では参りましょう。」


そして香澄は巫女装束に着替え、法具である大幣と銅鏡イヨ、そして万が一の時に備えて変身用の仮面を持ち現場に出発しようとするのだが…


「お姉さま?」


そこに声を掛けたのが香澄の妹である沙月である。


「これからお仕事ですか?わたしも一緒に行かなくていいですか?」


実は沙月はイヨを「身に纏う」ことで魔物と戦う力を発揮できるようになる、という能力がある。それもあって助太刀を志願したのだが…


「ありがとう。でも今日は大丈夫ですよ。万が一大変なようだったらまた連絡しますからね。」

「はい、お姉さま。」


かくして香澄は単身(正確に言うと鏡の姿のイヨと一緒に)現場である空き地に向かった。


「そこまで禍々しい雰囲気は感じませんが…。」

(じゃが油断は禁物じゃ!)


香澄は魔物の探知を図る。するとどうやら2体ほど魔物がいることが分かった。


「アイツムカツクゥゥ!」

「ヤッテラレネェェ!」


某じしゃくポケモンのようにしゃれこうべが3つくっついた魔物が何やら文句を言いながら浮遊している。


(どうやらここの住人の不満が長年少しずつ蓄積されて魔物になってしまった、といったところですかね…。今ははっきり言って弱そうですし、この姿のままで十分大丈夫そうですが放置したら強くなりそうなタイプですし…退治です!)


香澄は大幣を取り出し戦闘の構えを取る!


「さあかかっていらっしゃい!」


香澄は魔物たちを挑発し、それを合図に戦闘が始まった。


「「ガアアッッ!」」


魔物たちは香澄に突撃を仕掛けるが、所詮平凡な一般市民の平均的水準の負の感情から誕生した魔物、知力体力とも貧弱でその動きはゆっくりとした直線的なものに過ぎない。


「それっ!」

「「ウッ!」」


香澄は容易に魔物たちの突撃を交わし、大幣で殴りつける。大幣は物理的な威力はないものの、魔物はこれに殴られると弱体化してしまうのである。今回の魔物たちもその例に漏れず、大幣による殴打一発であっさりと動きを止められてしまう。


(今じゃ!)

「むむむ…火炎の術!」


香澄は魔物たちに向かって神通力を放つ。なお「火炎の術」と言ってはいるものの実際の炎ではなく魔物にダメージを与えるだけで物を燃やせるわけではない。


「「ギャアアアッ!」」


しかし魔物には効果覿面、今回の魔物たちもあっさりと灰になってしまった。


「ふう…。」

(よくやったのじゃ香澄!)


戦闘に勝利し、ほっとした表情で額の汗をぬぐう香澄とそれを労うイヨであった。


かくして魔物が一掃された空き地では後日宮司である丸恵の手によって地鎮祭が行われ、家の改築が無事始まったのである。


おわり

「退魔の巫女」としての香澄の日常のアイディアがようやく浮かんだので書くことができました。

戦闘能力はAbstain Companyさんが以前公開されていたゲーム「相撲少女と巫女少年」での香澄の姿も参考にさせていただきました。ありがとうございました。

ちなみにイヨがプレイしているのはどうぶつの森を想定していますがそれは中の人が執筆時点で夢中になっているからです(笑)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ