現代編第22話 ~哀れなる鈴木良一君~
この話を作るに当たっては多くの方に助けていただきました。
話の大筋はAbstain Companyさんにご提案いただきましたし、作中のイヨの不祥事はそれぞれ
マルウェア→おすずさん
Win10→Dr.Nさん
ポ○GO→Aoi☆はるえさん
に描いていただいた話が基です。この場を借りてお礼申し上げます。
ちなみに、清香さんはともみさんと香澄の関係を知っておりますが、良一君は香澄の正体を知らないこともあってともみさんと香澄の関係のことは知りません。
「イヨ様にも困ったものですね…。」
蠣乃神社の巫女(?)蠣崎香澄は悩んでいた。
それは自らの神社の祭神・イヨのことである。イヨはビデオゲームやパソコンやスマホにまつわるあれこれが大好きなのにその方面の知識が足らず、度々問題を起こしていた。マルウェア、Windows10への勝手なアップグレード、そしてポケ○ンGOやりたさの家出…。
「どうしたものでしょうか…あ!」
その時、香澄の頭の中にある人物の顔が浮かんだ。
そして翌日。
「すみませーん。鈴木さんいらっしゃいますか?」
香澄は「ある人物」こと風松神社の権禰宜・鈴木良一を訪ね同神社の社務所に赴いた。良一は非常にIT関連の知識が豊富であり、特にマルウェアの件では彼の力無くして問題解決はありえなかった。
「ん?どうしたの香澄ちゃん。」
丁度社務所にいた良一に対し、香澄は真剣な面持ちで語りかける。
「鈴木さん。大事なお話があるんです。一緒に神社の裏に来ていただけませんか?」
「えっ?」
良一は香澄の正体を知らず、普通に近くの神社の娘だと思っている。それゆえ香澄のこの一言に良一は非常に動揺した。そんな動揺する良一に対し香澄の正体を知るヤンキー巫女の広島清香は皮肉な笑みを浮かべ、からかうように声をかける。
「おっ、愛の告白かな?おう青びょうたん!お前蠣崎ちゃんにやらしいことすんなよ。そうしたらロリコンの罪で警察に突き出してやるぞ。」
「う、うるさい!」
否定しつつも、まんざらでもない気持ちになりながら良一は香澄と神社の裏に行った。
そして…
「それで話って?」
「それはですね…。」
真剣な表情で迫る香澄。そして唾を飲み込む良一。
「鈴木さんの手でイヨ様を鍛え直していただきたいんです!」
「…へ?」
「イヨ様はパソコンやスマホのことで度々問題を起こしてます。この前は鈴木さんに助けていただきましたが、そう何回もお手を煩わせるわけにもいかないと思います。なので…。」
「は、はは…。(そうか。そりゃそうだよな…。何甘い夢見てんだ良一…。)」
一瞬でもJKからの愛の告白を期待した自分自身のバカさ加減にあきれ果てる良一だが、香澄はそんな良一の気持ちなど知らぬかのように話を進める。
「…とにかく、厳しければ厳しいほどいいですから!何とかお願いします。」
「…あ、うん、分かった。やってみるよ…。」
そして後日。
「何でそんなことも分からないんですか!あーもう神様の癖に使えないなあ!」
「良一殿…何でイヨ様にこんなに厳しくするのじゃ?」
「やかましい!」
良一がイヨに辛く当たるのは、「厳しくしてくれ」と頼まれたから、という理由だけではなさそうだ…。
おわり




