表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/49

過去編第12話 ~宇宙海賊船の発進~

それはまだ蠣乃神社の宮司・蠣崎丸恵が自分のことを女の子と信じていた小学校高学年時代。


「おお、丸恵。何を観ているのじゃ?」


居間のテレビにかじりつく丸恵に蠣乃神社の祭神・イヨが話しかけた。


「あ、イヨ様。アニメを観ているんですよぉ。」


なるほど確かにテレビには黒い眼帯とほっぺの傷が渋い雰囲気を醸し出す壮年の男性キャラクターが映し出されている。


「クラスでは「999」のほうが人気みたいですけどぉ、私はこっちのほうが好きですねぇ。」

「そうかそうか!」

「私大きくなったらハーロックみたいなカッコいい男の人のお嫁さんになりたいんですよぉ。」

「…ん?」


眼をキラキラさせながら丸恵が語った内容はイヨの心に一筋の影を射させるものである。本当は男の子である丸恵はお嫁さんにはなれない。


「の、のう丸恵…。」

「何ですかぁ?」


再び声をかけるイヨに純粋な笑顔を見せる丸恵。


「う、な、何でもないのじゃ…。」


イヨは「男にはまりすぎるとあまり良いことはないのじゃ。」と丸恵に言いたかった。しかし、丸恵の純粋な笑顔はそれをためらわせるには十分過ぎるものであった。


(あんな顔されたら…何も言えないではないか…。)


丸恵が自らに秘められた残酷な真実を知るまで、あと数年。


おわり

この話はすぴばるというイラストSNSサービスで相互フォローさせていただいているかなたそさんの「心が女の子ならハーロックにtokitokiしたのでは!」という発言が大きなヒントとなりました。かなたそさんどうもありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ