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現代編第19話 ~沙紀記~

風松神社の巫女・波多野沙紀は長身で顔立ちも良く、成績も優等生で、スポーツも万能と非の打ちどころのない人物である。


ある日、沙紀はたまたま遊びに来ていた蠣乃神社の祭神・イヨに気になっていたことを聞いた。


「イヨ様、艦○れって知っていますか?」


今話題のソーシャルゲームについての質問である。その質問にイヨはすぐに食いついた。


「艦○れとな?!」

「はい、その鈴木…さんが…知らないって言っていたので…。」


沙紀は想いを寄せている人物・鈴木良一の名前を口ごもるが、イヨはそこはスルーする。


「そうかそうか!それではこのイヨさまが教えてやろう。艦○れとはのう…。」


そこでイヨはそのゲームの目的、出てくるキャラクター、魅力などを余すところなく話す。

そして20分後…


「…というわけじゃ!」


ようやくイヨの話は終わった。


「…そうですか。勉強になりました。」


沙紀はイヨの話の長さに少しうんざりしたが、自分が質問したことなだけにそれを顔に出すこともできずお愛想を言う。そして…


「ところで、イヨ様は何でそんなに艦○れのことをよく知っているんです?」


沙紀はうかつにもそのような質問をしてしまった。その瞬間イヨの顔が曇る。


「イヨさまは艦○れが本当はやりたいのじゃ!じゃが待っている者が多すぎて出来ないのじゃ!それに香澄が新しいタブレットを買ってくれぬ!」

「香澄ちゃんが。」


イヨの愚痴は続く。


「香澄はいつもケチなのじゃ!3DSもなかなか買ってくれなかったし、PS Vitaも…。」

「…。」


イヨの愚痴は収まる気配を知らない。この分では艦○れの解説の時間をまず間違いなく上回るであろう。


(これは何の罰ゲームですか?いやイヨ様は神様だから…罰?)


ああ、神は何故非の打ちどころのない人物である沙紀にこのような罰を与えるのであろうか?

そう、沙紀へのこの理不尽な神罰は今始まったばかりなのである…。


おわり

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