現代編第16話 ~断髪~
蠣乃神社の神様・イヨと巫女(?)・香澄は風松神社の巫女・広島清香が髪を切ったらしい、という噂を聞きつけて風松神社にやって来た。
「こんにちは…!」
「あ、蠣崎ちゃん…どしたの?」
なるほど確かに清香の膝まであった長い髪はばっさりと切られ、刈り上げも同然の髪型になっていた。
「ど、どうしちゃったんですか?」
「な、何があったのじゃ?」
目を丸くして問いかける香澄とイヨに対し、清香は胸を張って答える。
「これは…クールビズです!(ホントはファミコンで負けたんだよね…)」
「こうしてまで、しーおーつうを減らさなくちゃならんのか。難儀な…。のう香澄!」
「…少し違うと思います。」
素直に反応するイヨに対し香澄は少し冷酷に返す。しかし、香澄の胸の中には何か思うところがあったらしい。
(髪を切る…ですか。)
しばらく後、清香は香澄と街ですれ違ったのだが…
「あれ?蠣崎ちゃんどうしたのその髪?」
香澄の髪型もまた普段のお下げ頭ではなく無造作にカットされたおかっぱ頭になっていたのである。
「清香さん…。クールビズっての、あれ嘘ですね。どうせ麻雀か何かに負けて剥かれたんでしょう?」
「…え…えへ♪」
笑顔でごまかす清香。
(当たらずとも遠からず、ですね。)
自らの予想がほぼ当たっていると確信した香澄だが、それはそれとして話を続ける。
「でも髪を切って夏を爽やかに、というのはいいアイディアだと思いましたから。わたしもやってみたんです。」
「ふーん。…でも何で私みたいに思い切って切らなかったの?」
清香の質問に、今度は香澄がうろたえる番である。
「そ、それは…。」
「あ、分かったー♪…切り過ぎると蠣崎ちゃんが男の子だってばれちゃうもんね。」
そう言いながら香澄のスカートの中に手を入れる清香であった。
「や、やめて下さい…。」
「でも身体は正直だね、蠣崎ちゃん♪」
おわり
「広島さんが髪を切った」というのは実際に「巫女番長」中で披露されていたネタで、それに合わせました。




