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王道十二宮 ロリ魔法使いだから  作者: 金時Aya
1章 教授の腕試し
16/25

15話 【これから始まる魔法試験】


学園に来てからどれほどの時間が経ったのだろう。その時間はあっどういう間にすぎる。この間やった出来事がつい昨日やったみたく時間というのはあっという間だ。そして私はいつもみたく姿を変えて教室に向かうのだ。


「一月以上経ったとはいえ、まだこの扉は重いものだ」


わたしはいまだに慣れない教室の重い扉を蹴ってあけた。生徒たちはみな席につき、わたしの方を見つめる。その目には光が宿っており、魔法を学ぶ姿勢としては完璧だ。


私はいつものように教壇に立ち、生徒たちを見渡しながら言った。


「今回は、中間魔法試験についてだ」


 その途端生徒は嫌そうな顔をした。どうやら生徒たちは試験がいやらしい。私にはよくわからないことだけが。


「今回私の試験では実技試験と、筆記試験の二つを受けてもらう。これから内容を説明する。実技試験では、術式の基礎、魔法の基礎、そして複雑性を見て点数を決める。


より長く、より複雑な術式ほど評価されるが、その魔法が詠唱できなかった場合は0点だ。筆記試験ではわたしが今まで教えた内容から出していくつもりだから過去の授業を復習するように」


 わたしはみんなに伝わるような声でいった。今回は私が初めて試験監督をする。そのため少し緊張はするが、みんなの実力をまた知れる機会でもあるため少し楽しみだ。そんな感じでるんるんとしていると


「教授に質問です」

「なんでしょう?アリアさん」

「試験の日程はいつになるんですか?」

「そうそう、それを言わないとね。なんと明日だ!」


みんなは絶望したかのような顔をした。少し面白がってやったが効果はあったようだ。


「なんていうと思った?」


 わたしは笑いながらテヘっと謝りながらそういった。

「試験は2日に分けて行われる。初日に筆記試験を受けてもらう。その次の日には実技試験をやる予定だ。これでも1晩も時間があるんですよ。感謝してくださいよー?」


 みんなは魂が抜けたかのような顔をした。猶予としては長いはずなのにおかしい。1晩もあるのだから大作はバッチリできるだろう。


「ここから自習にするぞ〜。わからないところがあったら私に来るように。他の専攻科目をやりたいってやつはやってもいいぞ」


 私はそういい、近くに空いていた席にぐでーと横たわった。すると急に睡魔が襲ってきた。


(こいつは厄介だ。魔法ではどうにもできない)


 勝たなければという意思はあったがわたしは眠ってしまった。とても気持ちいながい夢を見ていた。

星が降る草原。あたりの山々は白く染っており、とても幻想的だ。この景色は1度見た事があるがどこで見たか分からない。そんな時とある人物が口を開く。


「星座契約者として大切なことはなんだと思うかい?」

「ん〜みんなの希望の星になること?」

「それもあながち間違えではない。が、いちばん大切なのは」


は?!当たりを見渡すと教室の中だった。時計を見ると授業が始まってかは大体1時間が経過していた。生徒たちは各々真面目に自習しているようで安心した。そんな時とある生徒が私の所へ尋ねてきた。


「教授、わからないところがあるので教えてくれますか?」

「いいぞ、どこかね?」

「ここの術式なんですけれど、どうやるのか分からなくて」


 私は生徒のプリントを覗いた。見る感じ大事なところが省略されているために、術式が甘い。この術式だと魔法を唱えるのにかなりのロスがある。私はそれを生徒に伝えた。


「大事な所が省略されてるね。これだとマナのロスが激しいよ。」


わたしは生徒に伝わるように分かりやすく説明した。生徒は納得したのか笑顔をみせ、私に感謝の言葉を述べて席に戻った。


 わたしは初めて教授になって良かったと心から思ったのだった。教える側はとても大変だが今はとても楽しいと感じられるようになった。


ここに来るまでたくさんの苦労を伴ったが、これからもわたしは生徒たちに魔法を教えていきたいと思う。そして明日はついに魔法試験が実施される。皆がしっかり解けることを心から祈るのだった。

 

 

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魔法試験どうしよう()

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