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比較的最近更新した短編のまとめ場所

大事な物はとにかく何でもしまいこむ

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2024/04/29



 手に入れたものはとにかく何でもしまいこむ。


 元から持っているものも、とにかくどれでもしまいこむ。


 だって。


 ほうっておくと。


 ちゃんと管理しないと。


 外に出しておくと。


 すぐ人にとられちゃうから。


 名前をつけて。


 マーカーで書いて。


 シールを貼って。


 自分の物です、と主張して。


 それで、箱にしまって。


 やっと安心できる。






 大事で大切な、私の宝物たち。


 人になんて渡したくない。


 せみのぬけがら。


 綺麗なビー玉。


 布のおてだま。


 いろいろしまいこんでみた。


 そうしたら、心がかるくて。


 心配でなくなったけけれど。


 他の物もとられないか、気になった。


 教科書。


 ランドセル。


 お気に入りの服と靴。


 プレゼントの玩具。


 どんどんしまいこんだ。


 そしたらどんどん安心してきた。


 もっと。


 もっと安心したい。


 だから、箱にしまい込むものを増やす事にした。


 大切なお小遣い。


 学校の連絡帳。


 アルバム。お手紙。


 他にも色々。






 そうしてしまいこむようになって、何十年も経ったある日。


「もう君とは一緒にいられない。別れよう」


 大切なものがなくなりそうだったから、それもしまいこむことにした。


「たのむ、外に出してくれ」


 それは物じゃないけど、失わないためだから、しょうがない。


 あなたが、諦めて。




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