吾輩は“白ネコ”である。 名前は・・・
ネコから観る『にんげん』のおかしな世の中を徒然と書いていきます。
ネコなので誤字・脱字は当たり前?!
吾輩は白ネコである。
生まれてからの記憶はあまりない。
あるのは、木で囲まれた場所に居たのと、いつの間にか母が居なくなっていたことだ。
腹をすかせ、寒さをガマンしながら待っていたが誰も帰ってこない。
思い切って外に出てみたが、空腹と寒さで思うようにからだが動かない。
「もうダメだ。」
地面でうつぶせに倒れていると、“巨大な2本足で歩く生きもの” が2匹あらわれて、いきなり首のうしろをつかまれた。
必死に抵抗したが、力が強くてどうしようもできない。
「どうなるんだ、オレ…」
運を天に任す…
まさに、今の自分のことだろう。
しばらくすると、建物の中に連れて行かれた。
そこは、“巨大な2本足で歩く生きもの”たちが住むあたたかい部屋だった。
そして、いい匂いをさせる山盛りのご飯が目の前に⁉
訳が分からずに立ちすくんでいると、
「お食べ。」の声と優しい笑顔。
気が付くと夢中で食べていた。
後で知ったが、この“巨大な2本足で歩く生き物”たちを『にんげん』と呼ぶそうだ。