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赤ちゃんってさ、泣くよね

赤ちゃんってさ、泣くよね。

これってハイファンタジーかな?


続き書きました。

「続、赤ちゃんってさ、泣くよね」


https://ncode.syosetu.com/n1559hy/


良かったら読んで下さい。

「あぁ、異世界転生してぇ」


ブラック企業に勤めて3年3ヶ月、梅雨が明けきらないじめっとした午後11時過ぎ。連日の残業でフラフラな状態な俺は横断歩道を渡っていた。

すると突然右側から眩しく照らされた。

そちらを見ると真っ黒なクラウンがパトカーに追いかけられて凄い速度で俺に突っ込んで来た。

クラウンの運転手はこちらを見ていない。

俺の足は固まって動かない。


あっ、俺死んだ。


っと思った瞬間、クラウンに撥ねられた。


数十メートル飛ばされている中、トラックじゃ無くても異世界転生出来るのかなぁと考えていた。







気がつくと真っ白な天井っていうか、上下左右360度全て真っ白で自分が寝ているのか立っているのかも分からない。


「目が覚めたようですね」


突然、鈴転がすような耳触りの良い声が頭の中に聞こえてきた。

そちらに振り向くと銀髪、金の瞳、シルクの布みたいなのを身体に巻きつけたスッゲー美人のお姉さんがいた。


俺の好みは美人系より可愛い系なのでタイプではないな。


「何、不敬な事を考えているのですか。地獄へ落としますよ。」


えっ、頭の中が読めるの?


「そうです。私は女神マーテル」


女神・・・何歳?


「本当に地獄へ落としますよ。本当に地獄へ落としますよ。大事な事なので二回言いました。」


「ごめんなさい。もう余計なことは考えません。あっしゃべれる」


「ようやく話を進められます。さて、貴方は先程の事故で亡くなりました」


「まぁ、そんな気はしてたけどね。あ、言葉遣いでも不敬に当たりますか」


「いえ、言葉遣いだけでは地獄へ落としません」


「よかったー。じゃ続きよろしくー」


「いや、あまりにもフレンドリーじゃないですか。まぁ良いですけど。貴方はこれから異世界へと転生していただきます」


「いいいいいやっっっっっっっっったあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「は?どうしたのですか」


「ひひひひひゃっっっっっっっっっほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


「壊れたのですか」


「いいいいいえぇぇぇぇぇぇぇぇぇいぃ!!!!」


「地獄へ落としますよ」


「はい、大人しくします」


「よろしい。では続きを話します。貴方はこれから生まれるのは地球と同じような星ですが、剣と魔法の世界です」


「いいえぇぇぇい、魔法おぉぉ、ごめんなさい。続きお願いします」


「・・・・あまりにも前世が悲惨だったから転生時に特典をつけようと思ったんですけど、どうしましょうかねぇ」


「まじでゴメン!特典お願い!ちょうだい!」


「・・・まぁ、貴方は前世でブラック企業に勤めた上に生涯恋人も居なかったですし」


「マーテルちゃんは彼氏いるの?」


「・・・・・」


「わー、無言で手を上げて地獄へ落とするような事は止めて!」


「はぁ、ホントに落としますよ。では、特典の話をしましょう。その特典の内容は、貴方が転生後自分が転生者と気付いた時から適用されます」


「特典ってどんなの?」


「色々ありますが、経験値が100万倍とか、超レアアイテム取得とか」


「じゃ、次の人生イージーモードじゃん」


「まぁそうとも言えるかもしれませんね」


「後、オマケに貴族の息子として生まれるようにしましょう」


「よろしくぅ。マーテルちゃんマジサンキュー」


「じゃあもう行って下さい」


俺の体は段々と縮んで小さい球体になった。


えっ俺今卵子?と思いながら意識が薄れていった。







俺はおっぱいを吸っていた。


はっ!俺転生してんじゃん!

おっぱいの持ち主を見ると可愛い俺好みの女性。


「お腹いっぱいになった?」


これが母か。最高じゃん。


「ぁあぁうぅぅ」


まだ、舌と唇がうまく使えなくて喋れん。


ふと頭の中に機械的な声が響く。


「貴方は転生者と気が付きましたね。それでは転生者特典です。これから一週間の間、魔物を倒すと経験値が100万倍になります。スライム一匹を倒してもドラゴン百体倒すより多く経験値が手に入ります。では頑張って下さい」


「・・・・・」


手足は少し動かせる。頭は動かない。俺まだ首も座っていないじゃん。


「おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ・・・・・」

(おい、マーテル、待てよ!!いないのか!!)


「あらあら、どうしたの?お腹いっぱいだから、おしっこかな?」


母はオムツを開けるが、おしっこうんこはしていない。


「どうしたのかな?」


「おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃおぎゃおぎゃぁ、」

(こんなの特典じゃねぇ、うわぁん)


「なんか不機嫌ねぇ、よーしよし、良い子だね」


何時迄も泣き止まない息子を母はあやし続けるのだった。




一週間後



「これで、特典期間を終わります。貴方の人生に幸あれ」


「おぎゃおぎゃおぎゃおぎゃおぎゃおぎゃおぎゃー」





続き書きました。

「続、赤ちゃんってさ、泣くよね」


https://ncode.syosetu.com/n1559hy/


良かったら読んで下さい。

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