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第五話 ②


……って、そんなわけなくない?



 前世での私は平々凡々な女子高生だったし、好きになる要素なんてまるでない。


 高町くんはものすっごくモテてたし、私なんかよりもうんと素敵な女の子からアピられていたはず。


 じゃあ、どうして好きだなんて言うの?



 ……はっ! レオンは優しい人だもの。私を助けてくれようとしているんじゃない!?


 両親から誤解されていて、サイコパスな妹がいて、婚約者を妹にとられて田舎に追いやられた私を不憫に思って、助けてくれようとしている?


 きっと……ううん、絶対そうだわ。デュランタでずっと暮らすには永住権が必要で、手っ取り早い方法が、あちらの人との婚姻だもの。


 やだ、私ったら恥ずかしい! 一瞬、動揺しちゃったわ。



「レオン、ありがとう。嬉しいわ」



 あなたって人は、もう……っ!


 私はレオンの手を両手でギュッと握った。


「エミリア、じゃあ……」



「大丈夫よ。私、今の生活で困っていることはないの」



「………………ん? え?」



「他の人から見たら、王都から追いやられてこんな田舎に……って思うかもしれないけど、私はここの生活がすごく気に入っているの。向こうではできなかったことが、こっちではたくさんできて充実しているわ。だから、心配しないで」


 レオンは目を丸くし、ハッとした様子で首を左右に振った。


「い、いやいやいや、そういう意味じゃない。俺は本当にエミリアに妃になって欲しいと思って……」


 ああ、もうあなたって人は、どれだけ優しいの? 優しいを通り越して、お人好しだわ!


「心配させないように嘘を言っているわけじゃなくて、本当なのよ。だから、大丈夫! レオン、本当にありがとう」


 レオンは額に手を当て、大きなため息を吐いた。


「……そういえば、前世でも鈍かったな」


「え? 何?」


「なんでもない。ただ、長期戦になりそうだなと思っただけだ」


「長期戦?」


 なんのことだかわからず、首を傾げた。


「まあ、いいや。とにかくデュランタに遊びに来てくれ。米だけじゃなく、色んな食材があるぞ」


「ええ、ぜひ、遊びに行きたいわ!」


 一つ楽しみができた。


 ああ、早く情勢が落ち着かないかしら! デュランタ国に行けるのが本当に楽しみだわ。


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