みんなにひみつのオーパーツ ~それは滅びの古代兵器~
れんと君は裏山でオーパーツを拾いました。
内緒でこっそり自宅の勉強机の引き出しに保管しています。
それがどんなものなのか秘密です。
秘密なのです。
ある日、お母さんにゴミと間違われて捨てられてしまいました。
れんと君は恐れおののきました。
アレをそのままにしていたら地球が滅んでしまう。
それでも秘密にしないといけません。
だから、自分で何とかしようと思いました。
とりあえず、ごみ処理場に行ってみました。
オーパーツを探したいと言っても、職員さんは相手にしてくれません。
途方に暮れていたところで、ごみ処理場が大爆発。
隙を見て侵入すると、オーパーツが大暴れしているではありませんか。
れんと君はオーパーツを大人しくさせて、元の大きさへ戻してポケットにしまいます。
それから彼は秘密のオーパーツを秘密の場所に隠すことにしました。
誰にも知られない秘密の場所です。
秘密の場所に保管してからも、心配で何度も様子を見に行きました。
所在を確認して自宅へ戻っても、しばらくしてまた不安になります。
それに……秘密がばれるのは大変です。
先日の事件もさっそくニュースになっていました。
だから……何としてもその秘密を守らないといけません。
れんと君はその場所に柵を張り巡らせて、誰も入れないようにしました。
しかし、かえって注目を集めてしまいます。
仕方なく場所を移したのですが、やっぱり秘密が心配になって、いてもたってもいられません。
れんと君はずっとそわそわ。
彼の様子がおかしいと気づいた両親は都会から離れた田舎へ連れて行きます。
れんと君は大暴れして脱走を試みましたが、ダメでした。
しばらく時間が経って、れんと君は帰って来ました。
オーパーツのことなんてすっかりどうでもよくなりました。
「事件です」
テレビが事件を報道しています。
オーパーツが暴れたのかもしれません。
もう、どうでもいいのです。
多分、別の誰かがその秘密を守ってくれていることでしょう。
その人に全てを任せることにしました。
連日、事件が報道されます。
それでもれんと君の日常は揺るぎません。
たった一つのオーパーツに滅ぼされるほど、世界はやわではないのです。
大暴れする未知の存在よりも、たった一つの秘密を守り続けることの方が、怖くて恐ろしいことなのかもしれませんね。