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日記  作者: シオヤマ琴
8/18

丑の月 9日

正直うちは決して裕福ではない。

うちにいるみんなはシスターが身寄りのない子や孤児を引き取って育てられてきた。俺もそうだった。早くに両親が死に、親戚中たらいまわしにされているところをシスターに助けてもらった。


だから俺はシスターのことを本当の家族だと思っている。もちろんアネモネもメアリーもパトリックもアンもそうだ。


そんなシスターがひと月に一度だけ俺たちを置いて教会を留守にする日がある。そんなときは必ず「絶対についてきては駄目よ。わかったわね」と念を押す。そして帰ってくるときは少しのお金を持って帰ってくる。これに関しては何を聞いてもはぐらかされてしまう。外で何をしてきているのだろう。


今日もまたシスターは汚れた服でお金を持って帰ってきた。


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