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日記  作者: シオヤマ琴
11/18

丑の月 12日

「お姉ちゃんに何でも質問していいのよ」と勉強の時間にメアリーがパトリックにお姉さんぶっていた。そのパトリックの腕にはアンがひっついていた。微笑ましい光景だ。


内職の手伝いの最中、話の流れでシスターがパトリックについて教えてくれた。

遠い異国の生まれで両親と三人で暮らしていたらしい。でもあるとき両親が魔物に殺され行く当てのないパトリックは孤児となったそうだ。そこにシスターが通りかかったらしい。

アネモネはパトリックの生い立ちを聞いて目に涙を浮かべていた。


それから考えるとパトリックはだいぶ明るくなったと思う。

俺たちが新しい家族だ、パトリック。


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