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日記  作者: シオヤマ琴
10/18

丑の月 11日

今日はシスターの二十六才の誕生日だった。

メアリーとアンがシスターを外に連れ出している間に俺とパトリックで部屋の飾りつけをした。その間アネモネはささやかながら誕生日ケーキをつくった。


シスターは誕生日会に驚いてくれた。でも多分シスターは俺たちが準備していたことに気付いていたと思う。


アネモネが選んだブローチをみんなでシスターに渡した。シスターはとても喜んでくれた。シスターは俺たちひとりひとりを抱きしめて「ありがとうね」と言った。

いい誕生日会になったと思う。

夜寝る前にパトリックが「今日は楽しかったね」と言った。俺もなんだかうれしくなった。


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