1話〜それは突然始まった〜
今日も時が流れていく。
そして人が出会い、話し、楽しみ、恋していた。
と、ベンチでのほほんとしながら人を観察。
「おーい、エイジ?聞いてた?」
今日は一段と寒くなりそうだ。
わざとらしく咳払いをした。
「ねえ!エイジ!エイクラ ジン! 」
「んだよ。気安く俺の元名を呼ぶなエイジと呼べ。てかだいたいパートナーになったからって調子に乗んなよ」
つい、イラッときた俺は部下を怒る。
「だって嬉しかったんですもん。長年騎士になる為の訓練を頑張ったかいがあります」
それでも彼は嬉しそうにはしゃぎ、笑顔を見せる。
ここ数年間騎士としての実績を殆どあげられていない俺に何故そこまでこいつは執着するのか疑問をずっと持っていた。
「てかなんでお前はその名前知ってんだよ。はぐらかすなよ。これからはパートナーなんだから」
最後、俺はなんで言ってしまったのだろうか、と頭を抱え一回溜め息。
「パートナーということを認めてくれてたんですね!」
もの凄い笑顔でこっちに迫ってきた。
「待て待てそういう意味じゃっ・・・」
こいつは一息入れずに言ってきた。
「ええ、そうですよね。神よ、これから始まりますよ。先輩とこのティオがこの国、いやこの世界を救う物語が!」
俺は飽きれた顔をして溜め息をつく。
先程、今後の剣闘騎士団内でのパートナーが決まる発表会のようなものがありその結果、俺はこんな奴と当たってしまった。
一様決めるのには法則があり、今後成果を上げそうな2人とか、ただ仲がいいとかそういうのだったのだが・・・。
確かに最初は期待した。
だが、これだからな。団長に嫌われてんのかな、俺・・・。
まだ早朝、一日はまだ長い。
こんにちはまたまた出しました、深沼バルキです。
やっと本編に入りました。主人公も出てきましたし(どっちが主人公か考えてみてください)。
最初の方はもしかしたら2人の日常?的なのになるかもしれないです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。