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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界漫喫♪②

作者: 三河みかん

異世界漫喫♪にブックマークを入れて下さったお二人様に捧ぐ!


【異世界漫喫♪】の続編。

先に前作を読んでから、お楽しみ下さい。


【異世界桃太郎】と、同じ異世界。


いずれ登場人物が絡み合う(予定)なので、未読でしたら異世界桃太郎もお楽しみ下さいませ♪

何だか分からない内に異世界に来て、2カ月位になるかな!?


働かなくても生活には困らないから、これはこれとして有りじゃないかと思う。


どうしてここに来たのかも、どうしたら帰れるのかも、分からないし。


安全は確保出来たし、生活は出来る。


どうしようもない事は、どうもしない方針だ。


私、海野実宇(うみのみう)は今日も漫喫(マンガ喫茶)を満喫していた。


マンガを読んだり、ソリティアで遊んだり、マンガや食料や日用品を仕入れたり(無料。正確には生活魔法で作り出してるみたい)、おっさんカップルの腐妄想をBL小説にしたりして過ごしていた。


カップリングはジャイ×カイ♪


日本ではかけ算で、攻め×受け表記だけど、海外では/表記なんだよ。


他にも小さなローカルルールはあるんだろうな…。


いつか腐女神が、グローバルスタンダードを決めてくれたら、いいのにな…


私は地雷あんまり無いけど、地雷多い人は大変だろうに。


世界中の腐女子や貴腐人が、他国の作品も楽しめる…平和で素敵な世界だな。


ジャイはジャイロ。

しゃべってた方ね!


カイはカイン。

ぐったりしてた方!


ジャイは175センチ位かな。

私より数センチ背が高かった。


焦げ茶色のストレートな短髪。

濃いエメラルドグリーンの瞳。

細マッチョなけしからんボディーに、日に焼けたブロンドがかった肌がセクシーなおっさんだった。


カイは私より少し低いから、170センチがギリギリ切れる位かな。


ライトブラウンの緩やかなウェーブヘアは、ジャイより長め。

淡いパープルの瞳。

色白でムチムチなけしからんボディーは、筋肉と脂肪のバランスが大変結構!


ぐったりしたカイを、気遣い体を支えるジャイ…

その鮮やかなエメラルドグリーンの瞳が心配で陰る姿はセクシーだった。


もちろん、ぐったりしていたカイも文句無くセクシーだった。


見える!見えるぞ!?


幼馴染み2人の幼少時、出逢いからの長編ラブストーリーが!


私は情熱のままに、パソコンのキーボードを叩いた!


あぁ、早く新たな燃料…


じゃなくて、この異世界の日用品や情報を持って、2人が来ないかな~!?




◇◇◇◇◇




そう言えばこの2カ月の間に、2階の改装もした。


しばらくなら漫喫生活もいいが、お布団で寝たいし、お風呂にも入りたいからね。


お風呂や大きなベッドを備えた自室はもちろん。

予備のベッドルーム。


ゆったり過ごせるリビングに、セントラルキッチン。


畳の広間や大浴場、空きスペースはソファーベッドを置いて寛ぎの空間に。


元々は事務所や更衣室、休憩室や倉庫等があったが、私には必要無かったから、全部リフォームした。


この【生活魔法】も【漫喫】も、かなりチートだ!


2階への外階段はマンションの外階段みたいにドアやコンクリート壁をつけた。


敷地に入って来ないけど、敷地外には魔物がいる。


ガラス張りの1階より、コンクリート壁の2階のが、ビジュアル的に安心だしね~


ジャイ×カイが来たら、2階に泊めてあげよう。


ぐ腐腐腐腐…


大きなベッド1台のベッドルームを仲良く使うかな♪


並べてセットしたソファーベッドを使ってくれてもいいな♪


ここは国境付近らしいから、2人が来るのにも時間がかかるだろうし…




◇◇◇◇◇




昼間は1階。

夜間は2階。


そんな1階と2階を行き来する生活をして、2カ月を過ぎた頃、ジャイ×カイが現れた!


1階のオープンスペースからは外がよく見える。


2重の自動ドアからでて、2人に近付く。


「実宇!久しぶりだな~。元気か?」

「前回は世話になったな。本当に助かった、ありがとう。

頼まれた品を持ってきたぞ。本当にお礼がこれでいいのか?」


2人共、元気そうに言う。


「ジャイ、カイ、久しぶり!

2人こそ元気そうで良かったよ♪

2階に上がって、ゆっくりしてよ~」


2人に裏側に回ってもらい、私は1階の鍵をかけておく。


厨房からパントリーを抜け外に出る。

裏口で2人と合流して、階段を上がり2階に入る。


無論、厳重戸締まりは忘れない。

モンスターが同居は嫌過ぎる!


「2人は2階は初めてだよね!?

ここで手や顔を洗って!」


土間の洗面所を使ってもらう。

タオルを渡す。

その間に、クリーンの魔法をかける。


ブーツは脱いでもらい、靴箱に仕舞った。


リビングのソファーに座るように促した。

お茶やジュース、たこ焼きやフライドチキン、フライドポテト、チョコレート、ミックスナッツ、ショートケーキを出す。


「さ、さあ、まず食べて!飲んで♪」


「美味しそうだな~」

「ああ、ありがとう。頂くよ」


ジャイ×カイはお腹が空いてたみたいだ。


凄いペースでなくなる。


追加で、アボカドチーズバーガーや、海鮮かき揚げライスバーガー、ポテトサラダ、フルーツ盛り合わせを出した。


「保存食より、ここのが旨い物が食べれるからな~。」

「悪いな、腹が空いてて」


ジャイが嬉しそうに、カイが申し訳なさそうに話す。


「いいよ~。沢山食べて!」



ある程度食べて落ち着いてから、品物を見ながら話を聞く。


「木の器が殆んどなんだね~」


お皿や、サラダボール、シチュー皿、マグカップやコップも木製だ。

手作りみたいだが、かなり揃っている。

表面も滑らかになっており、綺麗な仕上がりだ。


「木材加工で有名な村の作品だ。値段はさほど変わらないが、品質が良い」


カイが几帳面に説明し、ジャイは感覚的に話す。


「他の器は、もうちょいイビツで、大きさもバラバラだな~」


2人の性格がよく分かる。


「これが金属加工品で、スプーン、フォーク、ナイフだ。ドワーフの見習い職人の作って品で、平均価格だが質は良い」


「下手な奴が作ると、フォークの先が不揃いで、使いにくいぞ。買う時もよく見て買わないと、酷いのが混ざってるからなぁ」


「綺麗な仕上がりだね~。私の国じゃ、手作りの加工品なら、小銀貨数枚(数千円)はするよ。銅貨数枚(数百円)じゃとても買えないから!」


「べらぼうな値段だな!?」


「それで、よく庶民が暮らせるな」


私が驚くと、逆に2人にも驚かれた。


服は厚手のコットンや麻、毛織物等で出来ている。


タオルは無く、コットンや麻布をカットして、切り口は縫って処理してある。


小銀貨1枚(千円)前後。


服は厚手で生地がでこぼこしてる。

生成り色、茶色、焦げ茶色、黒色が多いようだ。


古着で状態の良い物が小銀貨7~8枚(7000~8000円)。

安くても小銀貨2~3枚(2000~3000円)はする。


赤、青、緑、黄色などは染料の分高くなるみたいだ。


古着以外はオーダーメイドになり、銀貨1枚以上(1万円以上)は最低かかる。

また、製作に2~3日はかかる。


「服は高いね~。

私の国のは、こんな感じ。

これが、銅貨1枚。

これが、銅貨5枚位だよ」

近所の格安店の特売品を見せる。


タオルやTシャツやスカート、30円~100円の品。


ジーンズやカットソーの300円~500円位の品を見せる。


中国よりも安いと評判の品だ。


私もデパートや専門店に行くが、普段着ならこれで充分だし。


浮いたお金で薄い本や美味しい物を買いたいし。


「これが? 嘘だろ!?」

「均一で、良い生地だな。」


「高いのは金貨がいるけど、安いのは銅貨からあるよ。

私は服にあんまりお金はかけないんだ♪」


履き物は、ムートンのショートブーツみたいな物が、一般的な靴みたいだ。


銀貨1~2枚(1万円~2万円)はする。


ロングブーツやサンダル、皮革製品のカチッとしたのもあるらしい。


こちらは高くなるようだ。


「これが一般的な保存食だ」


皮革と布で包んだ中から、干し肉を出す。


1口食べてみるが、噛みきれない。


肉の血生臭さがダイレクトにくる…


無理だ!


牛肉でさえ独特の風味が気になって、食べる部位や調理法を限定する私には食べられない!!


残りは2人に返した。


水筒は陶器や金属製もあるが貴族や商人が使う位。

庶民には竹製が安くて便利。


穴を開けて、栓をするだけだ。

価格も銅貨数枚(数百円)。

古くなったら、焚き付けに使い、新たに購入すればいい。


歯ブラシも庶民は枝を解した物や、布や串でそれぞれに磨くようだ。


ブラシもあるが、小銀貨数枚以上(数千円以上)するので、貴族位しか使わないみたい。


石鹸はオリーブ油から作られているが、小銀貨数枚(数千円)と高い。

香料入りは銀貨1枚(1万円)はする。

かなり高価だ。


調味料の値段や、食事代や、宿代なんかも聞いた。


最後に現在地。

地図を見せてもらう。


羊皮紙に線で書かれている。

おおよその川や山、街道が書かれている。


手書きの地図、メモ書きみたいだ。


この漫喫のある場所は、フランド公国とイメリア王国とウェリントン連合国の境目あたり。


店前に離れて見える道がフランド公国とイメリア王国を結ぶ街道だ。


どちらかと言えば、フランド公国に属する…のではないかと。


国境近くで街から離れているから、不明らしい。


だいたいは国境に近い街で、境目を区別しており、中間の土地は不干渉エリアや、紛争エリアになる。


この土地は、そんな場所だそうだ。


「ありがとう!

2人のおかげで、色々分かったよ。

辺鄙な場所で暮らしてると、色々分からなくて…」


2カ月前に突然、知らない間に来ていたからな。


「せっかく来てくれたんだし、暫くのんびりしていってよ」


うん、燃料補給になるし、滞在していってくれ!


「いいのか?」


「やった♪ ここの食事は旨いからな!

暫く、ここを拠点に討伐をしようぜ!?」


「うん、敷地には入って来ないけど、周りの魔物が少なくなると安心だし。

2人がいると助かるな♪」


私とジャイの後押しで、カイも遠慮を止めた。


暫くは話し相手も、観察相手もいる。


楽しくなりそうだ。







お読み下さり、ありがとうございます!


連動する異世界桃太郎が、もう少し進んだら…

本作品の③を書こうと思います。


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