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追われる者達

 頷いた二人の様子を見るが先ほどよりはマシと言ったところだろう。

 無理をするのは禁物だ。

 だが……。


「なら少し進もう、水を探すんだ」


 そう、野営をするにも水は必要だ。

 だから川を探すと言ってもここら辺はすぐに分かるんだが……。

 問題がある。


「でも、キューラお姉ちゃん……」

「ええ、このあたりの川は使えませんよね?」


 ファリスとクリエが顔を合わせながらそう口にしたようにこのあたりの川は使えない。

 その理由は簡単だ。

 そう、ここからはスクルドが近い。

 つまり追手がかかる可能性があり、使えないのだ。


「どうするつもりだい?」


 そう言われると困るが……。

 だが、決して見つからないというわけではない。


「小さな川を探すんだ。大きな川から分かれてるかもしれない」

「ほほう……確かにそうじゃな」


 爺さんは賛成してくれたが、難しい話だ。

 見つからないというわけではないだろうが、あるとも限らないんだからな……。

 ひどい矛盾ではあるが……。


「どうやって探す?」


 レラ師匠に言われて俺は奥に見える動物を指さした。

 野兎だ。


「動物を追う……警戒されないように、だ」


 そう、動物に聞けばいいだけだ。

 とはいっても動物が喋れるわけがない。 

 だから、動物の後を追い探すというわけだ……。

 少なくともやみくもに探すよりはいいと思う。

 彼らだって飲み水が必要だからな。

 それに安全な水場がなければ動物もここには住まない……はずだ。

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