第八十一話 この世界の謎
アウグストスとビドンメはアウグストスがもといた場所へと移動する、その場所の近くはアランが石を投げたりアウグストスがブリナキア石を投げたりした時の爆発のせいで周りの草が消えている場所がある、それにアランが上から岩を落としたせいで近くに岩がある場所もある。そんな場所で今からビドンメとアウグストスは戦うのである。
「お前の強さとはなんだ。」
「僕の強さですか、僕はとある人を守る強さがあればいい。」
そう言ってビドンメが剣を抜いて構えるとアウグストスも剣を抜いて構える。
「なるほどな、だったらその人を守るために身に着けた力を見せてみろ‼」
アウグストスがそう言ってビドンメのもとへと近づいて剣を右へ振る、それをビドンメが避けるとアウグストスはその場所から剣を左へと振る、ビドンメはそれをアウグストスの後ろに回り込んで避けた後剣を振り上げアウグストスに向かって剣を振り下ろす、アウグストスはそれをしゃがんでから剣で受け止める。そしてアウグストスは右足を前に出して回転する、するとビドンメがこける。
「この程度じゃないだろ‼」
アウグストスにそう言われてビドンメが立ち上がる。その後ビドンメは剣を左から右へと振る、アウグストスはそれを剣で受け止める。
「振りが甘いぞ‼剣っていうのはこうやって振るんだ‼」
アウグストスはそう言いながらビドンメの剣を受け止めている剣を左へと動かして素早く右へと剣を振る、ビドンメはそれを後ろに下がって避ける。
「この程度で避けてちゃダメなんだよなあ、もっと本気でこいよ。」
アウグストスはそう言いビドンメのもとへと走る、するとビドンメが左手を上にあげる、するとアウグストスの頭上に大量の剣が現れる、そしてビドンメが手を振り下ろすとその剣は下へと落ちていく。
「甘いんだよ、追尾機能でもつけとけってんだ。」
アウグストスがそう言った時アウグストスの後ろから大量の剣が飛んでくる、アウグストスは後ろを向きその剣をすべて防ぐ。
「ある程度なら操れるんですよ。」
「そうか。」
アウグストスはそう言って頷いた、その時アウグストスの足元から剣が飛び出てくる、アウグストスは後ろに回転しながら飛んでその剣を避ける、するとその剣はアウグストスを追うように移動していく。
「本数が少ない気がしていたが下にもぐらせていたのか。」
「まだしゃべる余裕があるんですね。」
そう言ってビドンメが腕をあげる、すると大量の剣がアウグストスの頭上に現れる。
「何回も重ねて使えるんですよ‼」
ビドンメはそう言って腕を振り下ろす、するとその剣もアウグストスの後ろを追って行く、するとアウグストスは後ろを向いて剣を構える。
「そろそろか。」
アウグストスはそう言って剣を素早くサックに入れる、そして剣が自分に一番近い木の横あたりまで来たところでアウグストスが剣を素早く抜きそのまま右へと振る、すると台風が来た時の様なものすごい轟音とともに風が吹き荒れ剣がすべて地面に落ちる。
「これが剣聖の技だ‼」
アウグストスはそう言った後剣を構える。
「これはブリナキア、お前もできるはずだぞ。」
アウグストスはそう言った後ビドンメに向かって走る、ビドンメは剣を構え直す。
「お前もできるってどういうことだ。」
アランがそう言うとブリナキアは目をつむった、すると氷華刀が現れた。
「これでもできるかは分かりませんがやってみます。」
ブリナキアがそう言って刀を左の腰に付けてそこから右に振る、するとバシュッと言う音と共に剣から何かが出る。
「なるほど、つまりそれを強化したものか。」
「待ってください、アウグストスさんと同じことができるかもしれない。」
ブリナキアはそう言って剣を素早く左の腰に当てブリナキアが素早く剣を振る、するとアウグストスの時と同じように轟音が鳴り風が吹き荒れる。
「危ないな、当たったら即死レベルだな。」
アランはそう言ってブリナキアが剣を振ったことによって倒れた木を見ている、そしてブリナキアが氷華刀を手から離すすると氷華刀が砕け散る。
その時アウグストスがビドンメの振った剣を受け止める。
「さすがだな、見ただけで発動条件がわかるなんてな。」
アウグストスはそう言って左手でひげを触る。するとビドンメが剣を剣から離し後ろへと半回転した後体をアウグストスのほうへとひねりながら剣を右から左へと振る、アウグストスはそれを受け止める。
「振りが甘いな、もっと強く振れ‼」
アウグストスはそう言って後ろへと移動する、するとビドンメも後ろへと移動する。そしてビドンメがアウグストスに向かって走り剣を右から左へと振る、するとアウグストスはそれを剣で受け止める。
「こんなものか‼」
アウグストスがそう言うとビドンメは再び後ろへと下がる、そしてビドンメは再びアウグストスのもとへと走る、そしてアウグストスの手前で前に回転しながら飛びアウグストスに向かって左から右へと剣を振る、するとアウグストスはそれを剣で受け止める。
「響かないぞ‼」
アウグストスはビドンメの剣を受け止めた後そう言った。ビドンメは地面に着地した後アウグストスから距離を取る。そしてビドンメは剣を体の中心に上を向けて持ってきて目をつむる。
「ファントムソード‼」
ビドンメがそう言って剣を左へと持っていき右へ振るとアウグストスの後ろから剣が現れその剣はビドンメが降ったのと逆方向に動く、アウグストスは後ろを向いてその剣を剣で受け止める。
「空間を移動する技か、俺にはできない技だな。」
アウグストスはそう言ってひげを触る。そしてアウグストスはビドンメに向かって走っていく、するとビドンメは剣を構え直す。その時アウグストスがビドンメの目前に突然現れる、アランに使った技だ、そしてアウグストスはビドンメに向かって剣を振り下ろす、するとビドンメは後ろに移動してアウグストスの剣を避けた後アウグストスの左側へと走りこみ滑りながらビドンメは剣を左から右へと振る、その時アウグストスの姿がビドンメの前から消える。
「ビドンメさん上から来ます‼」
ブリナキアがそう言った時ビドンメは剣の持つほうを下にして剣を地面にさし少しだけ右に動いた。その時アウグストスが現れ剣を下へと振る、その時ビドンメが左手を上にあげるとビドンメが地面にさした剣がアウグストスめがけて上に上がっていく。
「この程度か。」
アウグストスがそう言って回転しサックでビドンメの剣を受け止める。
「どうだ、予想外だろ。」
アウグストスにそう言われてビドンメはため息をつく。
「本命はそちらではないんですよね…」
ビドンメがそう言った時アウグストスの左右に無数の剣が現れアウグストスめがけてその剣が飛んでいく、するとビドンメが前に動きその剣が当たらない場所へと移動する。
「馬鹿か、剣は撃ち落とせる‼」
アウグストスはそう言って空中で体制を縦へと向ける、そして剣を素早くサックに入れ素早く剣をサックから抜いた、すると激しい轟音とともに風が吹き荒れビドンメが出した剣が地面に落ちるかと思われたがアウグストスの剣がサックに入らない、そう、さっきの剣がアウグストスのサックに刺さっていたのである。
「剣を入れれないだと、仕方ない威力は落ちるが…」
アウグストスはそう言って空中で剣を素早く構え直す。
「不知火…」
そうアウグストスがつぶやいた時ビドンメの出した剣が突然炎で焼かれ灰が地面に落ちる。
「対象物を燃やす技だ、驚いただろ。」
「はい、驚きました、剣聖が魔法を使うことができるなんて。」
ビドンメがそう言った時アウグストスがビドンメの左に向かって剣を突き立てる、すると何か黒いものが現れアウグストスの剣を手で受け止める。
「なぜ、なぜ、姿は完全に消えていたはずです‼」
「ああ、確かに見えてはいなかった、だがこいつ以外のマナを感じたものでな。」
「くそっ。」
そう言って黒いものがビドンメから離れてどこかに行こうとするとそこにブリナキアが目をつむり氷華刀を握った後黒いものに向かって走っていき刀を右から左へと振る、すると黒いものと地面が触れている部分が凍る。
「お前は何者だ。」
「さあ、教えません。」
黒いものがそう言った時黒いものの姿が消えた。
「マナが消えた、逃げられたか、お前たちここに来る前誰かに外で会ったか。」
「外で魔女教徒ではないものと戦いました、そして塔の中でも。」
アランがアウグストスにそう言った。
「そうか、なら話をしなければならんな。」
アウグストスはそう言って草の上に足を組んで座る。
「何をしている、お前たちも座れ。」
アウグストスにそう言われてブリナキアは氷華刀を地面に置くすると氷華刀が砕け散る。その後ブリナキア達も草の上に座った、クロードはブリナキアの肩の上に乗った。
「そうか、鞘がないから一回一回そうするしかないのか。」
アウグストスがそう言ってひげを触る。
「後で鞘の出し方を教えてやろう、それとだ、この世界のことを話さないとな。」
アウグストスはなんだか難しい顔をしながらそう言った。
「魔女が封印されているのは知っているな。」
アウグストスにそう言われてブリナキア達は頷いた。
「魔女が封印されてかなりの年月が経っている、なのになぜ魔女教徒は今も活動していると思う。」
アウグストスがブリナキア達に問いかけるとウルナがこう言った。
「あいつらの考えることなんてわかりませんよ…」
「そうか、まあ年月がかなり経っているのは嘘だ、実際は四百年か、そんなに経っていない、百二十年程度か、そしてお前のお母さんはお前に世界が滅ぶことを話しただろ、だが世界は一度も滅んでいない、ヘルが世界が滅ぶ寸前で時を巻き戻しているからな、つまりだ、魔女教徒が今も活動しているのは実際はそんなに時間がたっていないからだ。」
アウグストスはブリナキア達にそう言った。
「待ってください、その時魔女の封印は。」
「さあな、恐らく解かれていただろう、だが俺もこの塔の中にいたせいでわからなかったが恐らくあれは魔女がやったんじゃない、その証拠に新たな勢力がお前たちを狙っている、つまり実際はこうだ。」
そう言ってアウグストスはポケットから一枚の紙を取り出してその紙を草の上に広げる。
「本来説明するのは今じゃないはずだったんだけどな…」
アウグストスはそう言って右手で自分の頭をポリポリかいた。そしてその紙に書かれている一つの図を指さした。
「この図がお前たち世界を守るグループだな、そしてこれが魔女教徒だ。」
そう言ってアウグストスは別の図を指さした。
「そしてこれがお前たちを襲った勢力、今は分からないから世界破滅教徒でも呼んでおこうか。」
アウグストスはそう言いながら別の図を指さす。
「待ってください、本来説明するのが今じゃないというのはどういうことですか。」
「お前たちが再びこの塔に登ってきたところで説明するはずだったんだ、ヘルにはそう言われていたしな、だから俺の記憶もそのまま残っているというわけだ。」
つまりお母さんはアウグストスさんにこの世界のことを私たちに教えてもらおうと思っていた、何でそんな難しいことをするんだろう、私たちがアズモジアに言った時に話してくれればいいのに、まさかそれじゃダメな理由があるのかな。
ブリナキアがそう考えていた時大きくブリナキア達がいるところが揺れる。そしてアウグストスが後ろを向く。
「あれはなんだ…」
アウグストスがそう言ったのでブリナキア達が上を見上げるとそこには大きくて黒色と紫色を混ぜたような色でできた人型の物体があった、そしてその物体は右手に大きな剣を持っている、そして方には金色でよくわからない紋章が描かれている。
「こいつを今から倒せっていうことか…」
アウグストスがそう言って剣を抜く、だがブリナキアとウルナがアウグストスの前に出る。
「アウグストスさんは疲れてますよね、休んでいて下さい。」
ブリナキアはそう言って目をつむる、するとブリナキアの手元に氷華刀が現れる、ウルナも同じように目をつむる、するとウルナの手元に黒龍剣が現れる、ウルナはそれをつかむ、するとその黒色と紫色を混ぜた人型の物体がブリナキア達めがけて剣を振り下ろす、そのときブリナキアが人魔の腕輪を取り出し腕に付ける、するとブリナキアは魔族の力を取り戻す、そしてブリナキアは飛びあがり剣を刀で受け止める。
「ウルナさん‼」
「ブリナキア、危ない‼」
ウルナがそう言った時黒色と紫色を混ぜた人型の物体がブリナキアめがけて左手を動かす、そのときウルナは人魔の腕輪を取り出し魔族になりブリナキアを掴んでアウグストス達のいるほうへと投げる。
「ごめんね…」




